プロ野球の違った見方①

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みなさん、こんにちは。今回と次回はプロ野球についてちょっと違った見方をご紹介します。

要は「ITとメンタルの観点から見てみると野球の見方が変わると思います」ということです。

今回はメンタルの観点と、ITの観点の一部について見ていきます。

贔屓チームをもっているみなさん、なぜかこの投手には援護がないとか、なぜかこの球場では勝てない、ということはありませんか?

これって偶然じゃないんです。今回はそんな内容を見ていきます。

それでは、よろしくお願いします。

ITやメンタルに目を向けよう!

ITやメンタルのことに目を向けてみることで、プロ野球もまた違った見方ができます

弱いチームほど、技術力の向上よりもITの活用やメンタルの改善に意識を向けたほうが良かったりします
しかし弱いチームほど「選手が弱いのは能力が低いからだ」と考えてしまい、良いコーチを連れてきたり良い選手をドラフトで獲得したりして能力を上げることばかりにこだわっています

このままITやメンタルのことに目を向けないと、弱いチームはいつまでたっても弱いままで、優勝やAクラス入りは難しいでしょう

確かに、「こんな見方をしてもつまらないだろ」という意見もあると思います。しかし、診断士なら「ITを使ってサイン盗みなんてしていない」とか「メンタルが原因って、バカじゃねーの」と思うのではなく、せっかく診断士の試験で身につけたITやモチベーションの知識をプロ野球にも活かしていただきたいと思います

特定の先発投手だけ援護がない

近年はオリンピックで選手のメンタルのことが取り上げられることも増えてきて、スポーツメンタルトレーニングの重要性はどんどん高まっています

まず、自分のチームのこの先発投手のときだけ援護点がないというケースがあります。

これはメンタルの問題です。簡単に言うと「今日の先発投手は●●さんだから点を取らないと、勝たせてあげないと」と思って野手が固くなっているのです。

弱いチームほど先発投手がなかなか勝てないため、余計に野手は固くなってしまい、なかなか点が取れず、余計に先発投手に勝ちがつかない悪循環に陥っています。

特定の球場だけ勝てない

特定の球場だと勝てないケースがあります。

これもメンタルの問題です。

「この球場はいつも勝てない」という先入観が入ってしまうことで、野手は固くなってしまって点数が取れません。投手も「この球場だから先制点を与えたらダメだ、点を取られたらダメだ」と思ってしまい、固くなってコントロールを乱して打たれてしまい、点が取られてしまいます。これでは投打がかみ合わないので負けて当然です。

しかもビジター球場ならホームチームのファンに360度囲まれながらプレーしているようになるので、選手はプレッシャーを受けて余計に固くなってしまいます。

これでホーム球場でも勝てないようなら、次に見ていくサインパターンが盗まれていることになりますが、ホーム球場で勝てるならメンタルの問題です。

特定のチームに大きく勝ち越す・負け越す

次はITに関する内容です。と言っても、今回は途中までです。

贔屓チームをもっているみなさんなら感じていらっしゃるかもしれませんが、特定のチームとの対戦だけ異様に勝ち越す、負け越すケースがありますよね。例えば他のチームとは14勝10敗くらいだけど、特定のチームとの対戦成績だけ20勝4敗とか大きく勝敗の差がついているケースです。

このケースはサインパターンや選手の癖が盗まれています

仮にも東大より入るのが難しいとされているプロ野球の球界に入っている選手です。ドラフト戦略もそこまで差があるわけではありません。そのため、普通に試合をすれば差はつきにくいです。それなのに一方的に勝敗の差がつくということは、選手以外の面に原因があります。

その秘密がITです。現に、ここ数年のプロ野球は毎年のように特定のチームにだけ大きく勝ち越す・負け越すというケースが見えています。昔はめったにこのようなことはありませんでした。

ITツールの発達により、特定のチームのサインパターンや特定の選手の癖などが簡単に盗めるようになりました。もちろん資金と時間をかければかけるほど盗める量も多くなります。

選手の癖を盗むことは昔からよく言われていますが、昔は勘が鋭い選手・コーチや分析力のある選手・コーチが気づくものでした。しかし今では映像を入手し、モーションキャプチャーなどで分析すれば誰でも癖を分析できます

プロ野球でITとか解析と言うと「データスタジアム」が有名ですが、それ以外のIT企業でもプロ野球などプロスポーツのチーム相手にデータ分析や解析などのサービスを提供しているところがあります。これはBtoBなので、決してそのサービスの内容は表には出てきません。扱うデータについては守秘義務もあるので余計に出てきません。そういったサービスを使うことで、相手選手やチームの研究の質が昭和や平成の頃より数倍~数十倍向上しています。

面白いのが、サインパターンや選手の癖が盗まれている球団は、その年は大きく負け越しますが、次の年は改善している(むしろ逆転している)ことが多いのです。これは、盗まれていると気づいて分析・解析のサービス企業に対策を依頼し、オフシーズンに対策をしているからです。つまり、盗む・盗まれるのいたちごっこになっているのが今のプロ野球です。

シーズン途中でサインパターンが盗まれていることに気づいた場合、対策を練ることで対戦成績を改善できます。シーズン序盤は一方的な展開だったけど、途中から勝敗が並んできた場合は、サインパターンが盗まれているケースだと考えられます。逆に選手の癖はシーズン途中で対策を練ると他の部分に悪影響が出る可能性があるため、対策はあまり行われません。そのため、最終戦まで一方的な勝敗になった場合は主力選手の癖が軒並み盗まれている可能性が高いです。

今回はここまでとなります。次回はモーションキャプチャーやAIなど、プロ野球界に入っているITツールについて見ていきます。

今回もありがとうございました。