正義感や使命感から勝手に指摘する人

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みなさん、こんにちは。

みなさんも発表や登壇をされたことがあると思います。そのとき、こちらが頼んでもいないのに「あの部分はダメだった」とか勝手に指摘してくる人っていませんか?

特に先輩が後輩に対してやってしまうことがあります。

まさに僕がそうでした。しかし、あるタイミングで変わりました。

今回は僕を含めてそんな人についてみていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

正義感や使命感が仇となることも

正義感や使命感から、頼まれてもいないのに勝手にフィードバックと言いますか、問題点を指摘してくる人がいます。

これは本当に気をつけないといけません。
下手をすると、この指摘でこれまでの関係性が壊れてしまうこともあります。

もちろん、かつて講師と受講生の立場だった場合ならわかります。また、プレゼン研究会のように問題点の指摘をすることがルールである場合もまだわかります。
しかし、そうでもないのに先輩が後輩に先輩風を吹かせてダメ出しをするようなことがありますよね。

本人としては「相手に関心がある、関わりたい」という思いがあり、相手を可愛がっているからこそ、「何か言いたい、関わりたい」という気持ちから指摘してくるのだと思います。

しかし、診断士では上司と部下の関係性はありません。頼んでもいないのに勝手に先輩が上司になっていてはいけないのです。

まず、いくら正義感や使命感からであろうが、その指摘自体が上から目線です。悪意はなく、むしろ親切心から来ていることもあるのでしょうが、他人への指摘は謙虚さがない証拠になります。

ここで僕が勝手な指摘を止めたことについて話します。僕は診断士1年目のとき、ある先輩診断士から「サトシさん、自分が神になったとか、絶対に正しいとか思ってない?」と言われたことがあります。診断士試験に合格していつの間にか天狗になっていたのです。ここから僕は求められていない限りは指摘をすることを止めました。また、以前も見ましたが、求められない限り人を紹介しなくなったのもこれがきっかけでした。

また、その指摘した内容が解決するのに難しいこと、抽象的なこと、矛盾することだと、言われた側もうまく改善できません。そうすると勝手な指摘だけが印象に残ってしまい、何の実りもありません。

それから、先輩から指摘されたことはあくまでその先輩の主観であって、客観的なものではありません。
他の人に感想を聞いて統計を取ったわけでもありません。例えば「聞こえにくかった」と指摘されたとして、その先輩は参加者全員に「あいつの発表、聞こえなかったですか?」とアンケート調査をしたわけではありません。いくら正しそうな指摘でも、「それってあなたの感想ですよね?」であって、他の人がそう思っているとは限りません。

その意見に振り回されることも

例えば先輩は「おそらく好意的な意見が多いと思うから、あえて課題をあげる」と言って指摘をしてくることがあります。

でもこれっておかしいですよね。例えば10人いて、先輩以外の9人は好意的な意見をもっているとしたら、先輩の指摘を気にするのはバカバカしいですよね。良かったと言ってくれている人が9割なのですから。
それに、先輩も「あえて課題をあげる」と言っているのですから、半分は肯定的なはずです。

つまり、9.5人は好意的で、否定的なのは0.5人だけなのに、その0.5人の意見に振り回されるのは非生産的です。また、その0.5人に合わせてやり方を変えてしまうと、せっかく9.5人に好まれたやり方が変わってしまい、全体最適の面が悪化することが予想されます。

指摘してくる人の心理

このように、頼んでもいないのに指摘してくる人の心理には、正義感や使命感以外にもいくつかの可能性があります。

・優位に立ちたい欲求(マウンティング)
→自分が相手よりも知識や能力で上に立ちたいという気持ち

・不安や自信のなさの裏返し
→自分に自信がないため、他人のミスを見つけて指摘することで、安心感や自尊心を得ようとする

・単なるクセ・習慣
→職業柄(教師・編集者・管理職など)ミスを見つけて指摘することが習慣になっている

このような指摘をされてしまうと、ポジティブで明るい雰囲気もなくなってしまいますし、緊張感や警戒心をもたせることにもなってしまいます。そのため、「せっかくの発表なのに、後で●●さんに指摘されるのは嫌だな」と思われてしまい、今後の発表者も出にくくなってしまいます。そういう噂はすぐに広まります。

言われた側の対応

では次は、そんな正義感や使命感から指摘された側の対応について見ていきましょう。

悪気はない

まず、先輩はあなたへの悪意があって指摘しているわけではありません。あくまで善意です。

相手は「良かれと思って」言っているので、頭ごなしに否定すると関係がこじれる可能性があります。

そんな指摘をしてくる先輩への返し方は、以下のことがポイントとなります。特に太字の内容は可愛がられる、応援される点でも有効です。

・先輩を否定しない(論破しない)
・敬意を見せる(上下関係を壊さない)

・相手の善意を認める
・自分の考えやスタンスもきちんと伝える
・「相談したいときは頼りますよ」というポジティブな空気を出す

それから、正義感や使命感から指摘してくる人へのいくつかの返し方の例を挙げます。僕は①と②をよく使っています。

①感謝を示しつつ距離をとる
「教えていただきありがとうございます。自分なりに考えてやってみます」
→ 善意は受け取るけど、すぐには従わないというスタンス

②柔らかく受け止め、判断は自分でする
「なるほど、そういう見方もあるんですね。ありがとうございます。参考にしてみます」
→ 指摘は受け流しつつ、決定権はこちらにあることをほのめかすスタンス

③今は必要ないことを伝える
「気にかけていただきありがとうございます。ですが今のところは自分のやり方でやってみたいです」
→ 丁寧に断ることで相手の意図を否定せず、自分の考えを守るスタンス

④表面上だけでも波風を立てない
「なるほどです、参考にさせていただきます。」
→ 一番シンプルな受け流し方で、やり過ごしたいスタンス

一旦は受け入れる

以前、「先輩からの指摘は素直に受け入れる」という記事でも述べましたが、先輩からの指摘は受け入れたほうがいいです。それは先輩のほうが経験豊富だし、現実を知っているからです。

言われた瞬間はイライラするかもしれません。冷静になってからでいいので、その先輩からの指摘に向き合ってみましょう。そして一旦受け入れてみましょう。

その指摘された内容が自分に合うならOKですし、自分に合わないなら無視すればいいのです。

「他にはないか?」を考える

正義感や使命感から来る指摘は、相手に悪意がない分、真面目に受け取ると疲れやすいです。

先ほども述べたとおり、先輩からの指摘内容はあくまで主観的なものであり、「それってあなたの感想ですよね」にすぎません。他の人は違うように(ポジティブに)思っていることが多いです。

そのため、「指摘=強制ではない」と捉え、自分のペースを保つことが大切です。強気の姿勢をもち、指摘をすべて受け入れない勇気を持つことが重要です。

もし先輩がしつこくて精神的にキツい場合は、仲間や信頼できる人に相談するのも選択肢の一つです。我慢だけで解決するケースは少ないので。

今回は正義感や使命感から指摘してくる先輩について見ていきました。
今回もありがとうございました。