みなさん、こんにちは。
今日と次回はカミナリ親父について見ていきます。
イメージはサザエさんでカツオが中島たちと野球をしていて、ボールでガラスを割ってしまった際に「こらー」と怒るオヤジですね。昔はこんな人がいましたよね。ドラえもんでもそういうシーンはまだあるのでしょうか?
それでは、今回もよろしくお願いします。
昔はよくいたカミナリ親父
昔は街中でマナー違反をしていたら、「こらー」とか「それはいけない」と注意する人がいました。それが今回見ていく「カミナリ親父」です。
僕も子供の頃に知らないおじさんから注意されたことが何回かありました。思い出す限りでも、ホームで雨に濡れた傘を振るな、ここでボール遊びをするな、椅子に足を乗せるなら靴は脱げ、声が大きくてうるさい、などですね。
しかし、最近はそういうカミナリ親父が減りましたよね。
ネット社会になったことが最大の要因
カミナリ親父が減った最大の要因は、SNSやYouTubeに代表されるネット社会になったことです。
マナー違反があったときに、カミナリ親父のように「いけない」と注意すると、不審者扱いされたりネットで公開されたりするようになったからです。
確かに、カミナリ親父は昭和のイメージがありますよね。世の中全体がネット社会になったのは平成後半の2010年前後からです。
その2010年前後からは、SNSへの投稿ができるようになったことで、自分で情報発信ができるようになりました。そして、ちょっとでも会社の社員や店の従業員が変なことをしたら、その様子をSNSに投稿し、いわゆる「炎上」が起こるようになりました。さらにそれを見たマスコミが報道をしてその会社や店を叩く構造が確立されました。
そのため、世の中全体がクレームに敏感になっていて、事なかれ主義でクレームを回避することに重点を置くようになりました。
そうなると、消費者や利用者の側が調子に乗ってしまうのも無理はありません。
例えばカスハラに代表されるように、店員に対して「こっちは客だぞ」と逆ギレするような人もいますよね。クレームの内容も自分勝手なものを掲げる人が増えました。
子供が騒いでいるのに何食わぬ顔でスマホをいじっている親が増えてきたのと、ネット社会になり、注意する人が少なくなったからです。
このように、クレームに敏感な世の中になった影響でカミナリ親父が減ったことと、消費者や利用者の側が調子に乗りやすくなったことにより、消費者や利用者が大きな態度に出られるようになりました。
スマホの台頭
さらに追い討ちをかけたのがスマートフォンの台頭です。スマホではYouTube、スマホゲーム、インスタなどの動画投稿ができるSNSなど、何でもできます。そして、これにより、音声を流す機会が多くなりました。
これがさらなるマナー違反を登場させました。それが、イヤホンをせず音声を流すことです。これをやる人がここ数年で一気に増えました。
昔で言う携帯電話、ポータブルプレーヤー、ゲームボーイなどをスマホ1台でできるようになりましたから、ゲームや動画など、スマホから音声が流れる機会が増えました。
イヤホンをすれば音が周囲に出ることはなくなりますが、先ほどのように消費者や利用者が優位になっているため、「自分さえよければいい、ちょっとくらいならいいでしょ」と強気になる人が増えたように思えます。
マナーを学ぶ機会が減っている
注意されなくなったからこそ、何がマナー違反なのかを学ぶ機会が減っています。
例えば上記のように、スマホでイヤホンをせずに動画の音を出している人(子供や外国人に多いです)がよく出てくるようになりましたが、これは注意されないからそれがいけないものと教わる機会がないことも要因に挙げられます。
こういうマナーは学校では体系的に習うものではありません。そのため、特に中学受験をするような頭の良い小学生でも、頭の良さの割にマナーは全くできていないことがよくあります。例えば中学受験予備校のリュックを背負いながら電車の車内で大声で話す、駅のホームを走り回るシーンを見たことがあると思います。
外国人のマナー違反も、「日本は何をしても注意されないから安心だ」と思われているからです。
でもそれは仕方ないと思います。まず、外国人には日本人との文化や価値観の違いがあります。日本ではマナー違反でもその人の国では全然ウェルカムということもあります。また、注意しようにも英語や中国語などを日本人は話せません。だから外国人のマナー違反を目撃しても日本人は「注意するのは面倒だ」と思って注意しないのです。そうなるとある意味で日本人のお墨付きをもらったようになるため、外国人のマナー違反行為はさらにエスカレートします。
チャットGPTにも聞いてみた
昔と比べて他人の子供を叱るカミナリ親父的な人が減った理由をチャットGPTに聞いてみました(その回答の中で僕が重要だと思う部分を太字にしています)。
「他人の子供を叱るカミナリ親父が減った理由」は、社会の変化・価値観の転換・リスク意識の高まりなど、いくつもの要因が複雑に絡み合っています。
以下に主な理由を整理して解説します。
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カミナリ親父が減った主な理由
- 他人に注意することが「リスク」になったから
• 昔は「地域の子どもはみんなで育てる」という意識がありました。
• 今では、他人の子供を叱ると 「モンスターペアレント」的な保護者に逆ギレされるリスクがあります。
• 下手をすると 「暴言」や「体罰」として通報されるケースもあるため、大人側が自衛的になっています。
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- プライバシー・個人主義の浸透
• 社会全体が「干渉しない」方向へ動いています。
• 「他人の家庭のしつけに口を出すのはNG」という価値観が広がり、「叱る=越権行為」と見られることもあります。
• 結果として、子供の問題行動を見ても 「関わらない方がいい」 と考える人が増えました。
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- 地域コミュニティの崩壊
• 昔は近所づきあいが密で、「○○さんちの子」と周囲がよく知っていたため注意もしやすかった。
• 現代は 地域のつながりが希薄で、子供の名前すら知らない場合も多く、注意する心理的ハードルが高い。
• 都市化・核家族化・共働き世帯の増加が影響しています。
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- 「叱る大人」自体が減っている
• 昔のカミナリ親父世代(昭和の頑固親父タイプ)が高齢化し、世代交代とともに姿を消しつつある。
• 若い世代の大人は 「叱る」より「共感」「対話」重視 の教育スタイルにシフトしており、そもそも「厳しく叱る」文化自体が減少傾向。
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- SNSやネット時代の監視社会的圧力
• 注意した側が「老害」「非常識」などと動画を撮られ、SNSに晒されるリスクもあります。
• 子供ではなく「叱った大人」が炎上することもあり、「正しさ」を示すことがリスクになっている という皮肉な状況です。
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- 子供の行動範囲と自由が狭まり、大人が関わる機会も減った
• 昔の子供は外で遊ぶ時間が多く、地域の大人と自然に接する機会がありました。
• 今は塾・習い事・ゲーム・スマホが中心で、外遊びや人との接点が減っているため、大人が子供を「見る」「注意する」場面自体が減っています。
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結論:叱らないのではなく、「叱れない社会」になった
現代社会では、たとえ善意であっても 「他人の子供を叱ること」自体がリスク行為とされてしまう傾向があります。昔のように「カミナリ親父」が機能していた時代とは、社会の土壌がまったく異なるのです。
今回はカミナリ親父がいなくなったこととその要因について見ていきました。
次回はマスコミや弱者保護の観点からカミナリ親父がいなくなったことについて見ていきます。
今回もありがとうございました。