みなさん、こんにちは。
今回は価格戦略の前提になる話として、前回の報酬の話をもう少し深掘りしていきます。
お金の話がたくさん出てきますので、人によっては大好物の内容かもしれません(笑)
それでは、よろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、JR四国の中で最も儲かっていそうな「伊予灘ものがたり」にしてみました。実はこの列車、3両あるうちの1両は1組しか利用できません。つまり利用者は貸切にできます。儲かっている診断士はこういう豪華観光列車を貸切にして乗れるのです(笑)
二極化している
前回も見たように、診断士の年収は大雑把に示すと高収入層(1,000万円超)が約30〜38%いる一方で、低収入層(300万円以下)も約10〜14%存在し、二極化が起きています。
調べたところや、どこまでを診断士としての年収に含めるかの解釈の違いもあり、平均年収は774〜1,030万円の幅があります。
一応、中小企業診断協会かわ令和3年5月に調査した結果では、以下のようになっています。
ただ、「業務日数100日以上対象」となっているので、診断士がペーパー資格になっている方やほとんど診断士としての活動をしていない人は対象外になっています。
・300万円以下:約14%
・300〜500万円:18.8%
・501〜800万円:21.4%
・801〜1,000万円:11.4%
・1,000万円以上:累計で約34~38%
・3,000万円以上:約5%
最も多かったのは400万円です。
他の類似調査でもほぼ同じような結果です。
このように、中小企業診断士の年収は広範囲に分布しており、高年収(1,000万円超)を得ている人もかなり多い一方で、300万円台以下の低年収層も一定数存在します。
報酬と年商のステージ
この結果を受けて、こんなステージを設定してみました。
これはあくまで大雑把なものですが、報酬と年商のステージは以下のように捉えていただけたらと思います。
なお、「年収」ではなく「年商」です。人によって経費の額の大小は異なるため、経費は考慮しません。そのため、年収はここから経費を差し引いたものになります。
ステージⅠ:小さい報酬の仕事のみ
→副業として小遣い程度(1件2〜3万円の収入)
ステージⅡ:中くらいの報酬の仕事を獲得
→年商100万円以下
ステージⅢ:中くらいの報酬の仕事がメイン
→年商300万円
ステージⅣ:大きな報酬の仕事を獲得
→年商1000万円
ステージⅤ:大きな報酬の仕事がメイン
→年商2000万円
ステージⅥ:さらなる単価アップ
→年商3000万円
ステージⅦ:カリスマレベル
→年商3000万円超
ちなみに、「活躍している」と多くの人が判断するのはステージⅣ〜Ⅶです。
ただし、ステージⅣまでなら本業の年収でも到達できますので、診断士としての活躍に限定するならステージⅤ以降でしょう。
ステージⅣ以降にある大きな報酬の仕事だと、1日(1回)あたり10万円も可能になります。
実はこれ、前回も見た中小企業診断士の1日の料金や月額顧問料の目安なのです。つまり、ステージⅣまでは中小企業診断士として普通に仕事をしているならいけます。
情報
中小企業診断協会では報酬金額の推奨額を規定しております。
診断業務:10.8万円/日
経営指導:9.8万円/日
講演:12.7万円/件
経営指導顧問:13.2万円/月
そのため、ここを目指していく必要があります。
どうせなら儲けよう!
しかし、ここで終わっていては面白くありません。どうせならステージⅤ〜Ⅶにいきたいですよね。
中小企業診断士のうち、先ほどのステージⅤである年収2000万円からステージⅥである年収3000万円の人は上位10%、ステージⅦ(カリスマレベル)である年収3000万円以上の人は上位5%です。
特に診断士1〜3年目の方、どうせならこの上位10%に入ってみませんか?
こういうところまでいくと1日(1回)あたり20万円、30万円、50万円を目指していけます。
これは内容次第では可能です。
これは別に職歴や学歴は関係ありません。大企業勤務だから有利とか、超難関大学卒だから有利ということはありません。むしろ大企業勤務であることや超難関大学卒であることを前面に出していると謙虚さの観点から仕事を得られません。
きちんとキャリア分析をして強みや専門性を把握し、選択と集中を図って強みや専門性を活かした活動をしていきます。人脈・ネットワークや案件獲得のチャネルを確保していきます。社長やセミナー担当者との人脈や、口コミによるリピーターや新規顧客の獲得のための関係性強化を図ることですね。そして、積極性を見せて関連多角化を図っていきます。
他にも受注型(一方向のコンサルティング)から提案型(双方向の伴走支援)へ移行することで道が開けてきます。また、ニッチトップ(ナンバーワンニッチ)を達成できればさらに達成しやすくなります。
このように、やるべきことを素直にきちんとやれば、年収2000万円はもちろん、年収3000万円は夢ではないと思います。
なお、一度でも年収3000万円以上を達成すれば、そのノウハウを著書や講座にできるので、年収はさらに上がります。例えば30万円で講座を行えば、50人くらいは集まります。そうすれば1500万円になりますから、年収は4500万円になります。
また、こういう人は新人診断士向けに活躍する診断士になる秘訣を教える講座を行う手もありますよね。ステージⅦの3000万円までいかなくても、ステージⅣの1000万円を超えれば説得力が出ます。通信教材にしてwebで5万円くらいで提供すれば、かなりの人数が集まると思います。
単発のコンサルティング(伴走支援)や事業再生(僕は当てはまりませんが)の案件を獲得すると、10万円×回数分が入ります。例えば1年間、月に2回クライアントに訪問する場合、10万円×12ヶ月×月2回=240万円になります。仮に単価を5万円にしたとしても120万円です。
事業再生の案件、補助金案件でも同じくらいの収入になりますが、公的機関での仕事は1日1.5〜3万円です。
公的機関での仕事は副業でも可能です(ただし平日昼間に行けることが条件です)。独立する前のステップとして行う人もいるそうで、ここで経験を積んだり独立の際に役立つ人脈・ネットワークを作ったりすることで、独立してからスムーズに診断士の仕事を得ることができます。
 
公的機関での仕事はコンサルティングの経験を積む修行の場と考えている人も多いようです
今回はお金の話をしていきました。
今回の内容に興味をもったみなさん、ぜひ僕と一緒にお金を稼いでいきましょう!
それでは、今回もありがとうございました。