みなさん、こんにちは。
今回は、X(旧Twitter)に投稿されたとある画像からご覧いただければと思います。

これは飛行機でしたが、電車の中でもこういう人っていますよね。
通勤電車にしても、新幹線や特急にしても、隣に座っている男の人が足を広げていることがあります。
男の人が電車で席に座っているときに、足を広げたがる心理って何でしょうか?
また、新幹線や特急なら肘掛けがありますが、ここに肘や腕を置いて隣の席の人のスペースにまで侵入してくる人もいます。こういう人の心理は何でしょうか?
今回はそのようなものを見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
男性にしかない
先ほどの写真のように、足を広げているのはほぼ100%男性です。
女性で足を広げる人はまずいません。スカートのときはもちろんありませんし、そうでない場合も足を広げている人はまずいません。

これは東急電鉄がかつて出したマナーのポスターです。
現在は関西の京阪電鉄の「おけいはん」になっている仁村紗和さんが出演したものですが、やはり女性は足を広げていません。
しかし、見づらいかもしれませんが、その左の男性は足を広げています。
足を広げる現象
これは 「マンスプレッディング」と呼ばれる行動で、心理的には単一の理由というより 複数の要因が重なって起きやすい行動です。大抵の場合、悪意はありません。
身体構造・身体感覚の要因
まず前提としてよく挙げられるのがこれです。
男性は骨盤構造の関係で、膝を閉じると股関節が窮屈になりやすく、太もも・股関節・陰部への圧迫感を避けたい心理が働きます。
さらに、スーツや硬いズボンだと余計に開きやすいこともあり、無意識に「楽な姿勢」を取ってしまうのです。
「楽な姿勢」を取るために浅くダラーっと座ると余計に足を広げたくなってしまいます。
この場合、本人に自覚はなく、「悪意」はほぼありません
無意識の「空間支配」欲求
ここからは心理の話になります。
足を広げるというのは、自分の占有空間を広げる行為です。
人は無意識に「自分の安全圏(パーソナルスペース)」を確保しようとする習慣があり、特に混雑・他人が多い環境では身体を大きく使うことで安心感を得たいと考えます。
つまり、 「ここは自分の場所だ」という無言の主張であって、ここも本人に自覚はなく悪意もありません。
男性社会で刷り込まれた姿勢・しぐさ
社会化の影響も大きいです。今ではそうでもありませんが、昔は男性なら「堂々としていろ」、「小さくなるな」と教えられてきました。特に体育会系の部活の職場だとそうするのが当たり前くらいの感覚です。
このため、足を開く姿勢はリラックスでもあり、余裕や強さの象徴でもあります。
こういうのは育ちや環境で身についた癖であって、注意されない限り直りません。

周囲への配慮が意識から抜けている
このあたりから悪意や身勝手な思いが出てきます。
問題になりやすいのはここです。混んでいるのに足を閉じない、隣の人に当たっても気づかない(気にしない)というのは、疲れている、本やスマホに集中しているなどの理由もありますが、自己中心性が強い性格傾向が重なると起きやすいです。
悪意がある場合もありますが、悪意がなくても身勝手で周囲への配慮ができていない状態と言えます。
まれにある「優位性アピール」タイプ
ここは完全に悪意ありの身勝手な行動です。
数は多くありませんが、こういう人もいます。
わざと足を大きく広げる、隣に人が来ても縮めない、視線や態度に威圧感があるなどです。
最初のXに投稿された写真の男性はこれの可能性が高いです。
ストレスがたまっている、日頃から肩身の狭い思いをしているなどで、電車の中くらいは強さや支配性を出したいという性格傾向があります。
このように、足を広げるのは大抵は無意識で、本人は「やっている自覚」がありません。あくまで癖や楽な姿勢としてやっているのですが、「他者配慮が欠けた状態」と言えます。
肘掛けを使いスペースに侵入する現象
これもXにあったこちらの写真をご覧いただければと思います。

これは女性でも起こり得るものですが、やはりやるのはほぼ男性です。
男の人が席で肘や腕を横に突き出すようにする心理も見てみましょう。
これも本質は足を広げることにかなり近いです。ただし「足を広げる」より心理的要素の比重が少し強く出やすい行動です。
結論から言うと、肘や腕を横に突き出す行動は「無意識の空間確保+姿勢の癖+配慮スイッチが切れている状態」が重なった結果、というケースが大半です。
姿勢由来(楽・安定・疲労回避)
まず一番多いのがこれです。
肩や背中が丸まりやすい人は、肘を外に逃がすと楽なのです。
特に新幹線や特急など長時間座っていて筋肉がこわばっているときには尚更それをやりたくなります。
ちなみに、肘掛けがないロングシートでも肘が外に出やすい姿勢になります。
しかし、本人は「突き出している」感覚がありません。つまり自覚や悪意はありません。
無意識でのパーソナルスペース確保
肘は足よりも境界線として分かりやすい部位です。
つまり、 「触れない距離」を肘で作っていて、肘が触れるのは距離が近すぎるというサインにしています。そして無意識に「これ以上近づかないで」という壁を作ります。
これは防衛反応に近いもので、特に混雑時や隣が知らない人だと起きやすいです。
肘=テリトリーの杭打ち
迷惑だと思う場合、これをされている(と思ってしまう)のが原因かと思われます。
心理学的に見ると、肘は足よりもコントロールしやすく、ちょっと出すだけで空間を主張できるものです。
そのため、座席の境界に肘を置き、肘掛けを独占するといった行為は「ここまでは自分の領域」という宣言(無言のテリトリー確保)になりやすいのです。
男性に多い「姿勢の刷り込み」
これも足と同じく社会化の影響です。
肩を開くのは自信・余裕・男らしさの象徴で、胸を張って肘を開いた姿勢が良い姿勢であり、肘を締める姿勢は「自分を小さく見せる」感覚だと思っています。
問題になるパターン
先ほどの足を広げる人のようにストレスがたまっている、日頃から肩身の狭い思いをしているなどで、電車の中くらいは強さや支配性を出したいという思惑が出てきます。
そうなると、テリトリーの杭打ちや姿勢の刷り込みがあることから、肘掛けに肘や腕を乗せて横に突き出し、隣に人が来ても一切引かない、明らかに当たっているのに無視している、体を斜めにしてまで肘を張るようなことをします。
これは優位性・支配性や自己中心性が高く他者の存在を軽視している可能性が高いです。
以前の記事で出した「公共空間での常識が欠けた人」はまさにこのタイプです。
足を広げることと同様、肘を置いて横に突き出すことも、大半は無意識で、楽な姿勢を取りたいためにやっているものです。悪意はありません。
しかし、中には防衛反応が強くなっている人もいて、ストレスがたまっていると引かないこともあります。こういう人は周囲の人への配慮不足と言えます。
診断士ならしない
こういう「配慮不足のマナー違反行為」は、難関国家資格であり信用商売でもある中小企業診断士なら慎みたいところです。
中小企業診断士なら公共の場での言動も意識する必要があります。「自分が迷惑だ、不快だと思ったことはやらない。自分がやられて嫌なことは他の人にしない」。こういう当たり前のことも求められていると思います。
今回は電車の中で足を広げたり肘を突き出したりする人の心理を見ていきました。
今回もありがとうございました。