心理的安全性の確保で一気に変わった事例

メンタル//
  1. ホーム
  2. メンタル
  3. 心理的安全性の確保で一気に変わった事例

みなさん、こんにちは。

今回はとあるテレビ番組の出演者が、心理的安全性を得たために一気に変わった事例をご紹介します。

さすがに番組名と個人名を出すと本人に失礼でしょうから、そこは明かしませんが、それ以外の内容はかなり具体的に書かせていただきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

大学生キャスターとして経済番組に

この方は、女性の大学生キャスターです。明らかに美人であり、テレビ局からするとルックスの良い若い女性キャスターを出しておけば視聴率が取れると思ったのでしょう。ちなみに帰国子女だそうで、英語ペラペラです。

しかし、そのルックスの良さとは裏腹に、原稿が全く読めません。読めば必ず噛む。1文だけでも噛んでしまうし、すんなり言えるほうが珍しいくらいでした

カミカミすぎて、視聴者からするとそれが気になってしまって話している内容が頭に入ってきませんでした

また、進行も下手で、相方のアナウンサー(こちらは正社員です)が「それでは〇〇さん、CM入りの前に一言」と言ったら、「・・・・CMいってみましょ~」と、経済番組のキャスターとは思えないテンションでの進行でした。「パリピじゃないんだから」と思わずツッコミたくなってしまうほどの暴走ぶりでした。

ヤバすぎる

この女性キャスター、さすがに酷すぎますよね。

キャスターは契約でしょうから、テレビ局からすると、あまりに酷ければ契約を更新しない(1年で終わらせる)こともできます。

視聴者やスポンサーからのクレームもあったと思います。

視聴者のクレームなら「若い女性キャスターなので」と押し切れば何とかなると思います。しかし、スポンサーだとそうはいきません。経済番組なので、企業の取り組みや商品・サービスを紹介するコーナーもあります。そんなコーナーで商品やサービスのことをカミカミで紹介されたら、企業からすると良い気はしませんよね。下手をすると広告費の減額も受け入れないといけなくなるでしょう

だからでしょうか、起用されて数ヶ月くらいになると明らかに顔が引きつってしまい、余計にカミカミになってしまいました。噛んでしまうのが怖いから、読み方もさらにぎこちなくなってしまう。顔も引きつっているから、横のアナウンサーが笑顔なのとは対称的になってしまい、余計に目立つようになってしまいました。

もはや視聴者からするとこのキャスターの発言はむしろマイナスの印象になってしまったと思います。

これだけのアナウンス能力ですから、さすがにアナウンス能力の育成もしていたと思います。テレビ局のアナウンサーではないので自社で育成することはないにしても、例えばアナウンススクールに行かせることはできたと思います(実際、行っていたでしょうし、今も行っていると思います)。

ですが、そんな育成をしてもアナウンス能力は改善しませんでした。むしろ酷くなったとも言えるほどでした。

僕は途中でその番組を見ることを止めました。中小企業の状況を紹介する経済番組なので診断士として勉強になる番組ですが、さすがにこの女性キャスターのカミカミのアナウンスが悲惨なので、見るに堪えないものになりました。

久々に見てみたら・・・

この経済番組を見なくなって半年くらい経ったところで、久々にその番組を見てみました。

この時点で女性キャスターが起用されて1年以上経過していました。でもまだ番組に出ているということは、1年で契約が打ち切られたわけではなかったということです。

すると、その女性キャスターはほとんど噛まなくなっていたのです。笑顔も増えて、口角や眉も上がるようになったのです。進行もかなり流暢なものになっていました

えっ!このキャスター、こんなに実力が上がったのかよ!

僕はあまりの進化ぶりにビックリしました。

こんなに進化ができた理由

ここからは推測になりますが、この女性キャスターがこれだけ進化できた理由は、心理的安全性を確保できたからだと思います。

キャスターは契約なので、実力がなければ1年でクビを切られます。それを恐れてしまい、番組のスタッフ(プロデューサーやディレクター、アナウンサーなど)に対して心理的安全性を確保できなかったのだと思います。

心理的安全性を確保できない中で番組に出演すれば、失敗を恐れてしまい、どうしても消極的になってしまいます。噛んでしまったら顔が引きつる、進行もめちゃめちゃになる。そして余計に消極的になる

これが続いてしまい、せっかくの美人キャスターなのに、どんどんネガティブな顔になっていっていました。

急遽アナウンス能力の育成もしたでしょう。しかし、ほとんど効果はありませんでした。

そこでプロデューサーが英断を下したのだと思います。クビではなく心理的安全性を確保させる方向で

お前はクビにはしない。来年も契約をする。だから安心してくれ」などとプロデューサーに言われたのだと思います。

それがきっかけで安心できたのでしょう。どこかのタイミングから、その女性キャスターが一気に吹っ切れたようになりました。原稿を嚙まなくなったし、笑顔も良くなりました。進行もうまくなりました

これなら視聴者からすると安心して見ていられます。元々美人ですから、視聴率も上がると思います(経済番組は男性の視聴者が多いですからね)。

それが功を奏したのでしょうかね。本も出版したそうです。

今回はある女性キャスターの例を使って心理的安全性を確保することの重要性を見ていきました。

このように、人間は心理的安全性を確保できるかどうかで動きが大きく変わります。心理的安全性を確保できれば前向き・積極的になれます。しかし、心理的安全性を確保できないと相手は安心できないので、行動が消極的になります。失敗を恐れて動きがぎこちなくなります。今回の事例でそれを実感していただければ幸いです。

今回もありがとうございました。