みなさん、こんにちは。
今回は以前にチラッとだけ述べました「学歴や職歴でマウントを取ろうとする人」について、深く見ていきたいと思います。また、今回のテーマは以前出した「情報発信」の留意点でもあります。
それでは、よろしくお願いします。
学歴や職歴を言いふらす人
診断士の中には、学歴や職歴を相手に言いふらしてマウントを取ろうとする人がいます。
名刺交換の際や自己紹介の際に「私は●●大学(超難関大学)出身です!」とか「私は▲▲(世界的に有名な企業)で勤務しています」とドヤ顔で言う人が典型例です。こういう方、たまにいますよね。
もちろん、 本人的にはマウント取りではなく自己紹介の鉄板ネタ、冗談半分という気持ちもあるのでしょうが、下手をすると多くの人から敵認定されます。

相手企業の社長や従業員から敵認定される
学歴や職歴でマウントを取ろうとすると、相手企業の社長や従業員から敵認定される可能性がかなり高いです。なぜなら、中小企業の社長や従業員は学歴や職歴にコンプレックスをもっている人もいるからです。
そんな中で「オレは●●大学卒だ」とか「私は有名なあの企業の出身だ」などと言うと、その人のコンプレックスが刺激されて敵認定され、一切聞く耳を持たなくなってしまうこともあります。伴走支援ならこの時点で失敗、契約打ち切りです。コンサルティングでもこちらの改善策や提案をすべて拒否されるので、これ以上進むことはできません。もちろん満足度向上はなく、リピート利用もありません。
仮に敵認定するような人が相手ではないにしても、マウントを取ろうとする人は上から目線での態度や言動が出てきやすいため、相手の満足度は低くなります。リピート利用も丁重にお断りされるでしょう。
企業名をドヤ顔でアピールする人は、「私は会社の歯車の一つで、いくらでも替えがきく存在です」とか「私の最大の強みは会社名であって、私自身の強みやブランドはありません」とか「私は会社の看板がなくなったら何もできません」と公言しているようなものです。少なくともパーソナルブランディングとは真逆の方向にいっています。
診断士として活躍をしたいなら、会社や役職などは関係なく、自分自身をブランド化する必要があります。
他の診断士から敵認定される
他の診断士のコンプレックスを刺激して敵認定される可能性もあります。学歴や職歴でマウントを取られたら、表向きは「すごいですね」と言っても内心は快く思わない人がいても不思議ではありません。人脈や関係性強化に悪影響を及ぼすこともあります。
仮に敵認定されないにしても、学歴や職歴でマウントを取ろうとする人の仕事っぷりは他の診断士の耳にも入ります。当然、相手企業の社長や従業員から敵認定されて散々な結果だったことも耳に入ります。そして、「この人は診断士としての仕事ができない」というレッテルを貼られます。こうなると次の仕事の紹介はありません。今までの顧客からは断られ、新しい顧客の紹介はないとなると、この時点で診断士として八方塞がりになります。
他の診断士の話題になったときに、「まぁ、良い人なんだけどね」とか「悪気はないと思うんだけどね」とか「あの人ね・・・」などのフレーズが最初に来た人は、診断士の間でも敬遠されている証拠です。こうなるとその人に仕事が回ってくる可能性は極端に減ります。
謙虚さがある人ならマウントは取らない
このように、学歴や職歴を他人に言いふらすと、コンプレックスをもつ相手を刺激することになり、敵を多く作ることにもなります。だからこそ、「学歴や職歴でマウントを取る人は診断士として活躍できない」という教訓があるのです。
謙虚な人なら、相手から求められない限りは自分から学歴や職歴、保有資格を言うことは避けます。「能ある鷹は爪を隠す」ではないですが、これらのことをベラベラと他人には話しません。
例えば一発合格道場の同期で東大出身のメンバーがいますが、この人は任期中一度も自分が東大出身であることを言いませんでした。もちろんFacebookのプロフィール欄にも書いてありません。このメンバーに習って、学歴や職歴については「自分からは言わず聞かれたら答える」くらいのスタンスがいいですね。

意外に気をつけたほうがいいのがFacebookのプロフィール欄です。
ここでドヤ顔で大学名と企業名を書いていると、人によっては嫌悪感を抱きます
無能がわめいているだけ?
ちなみに、こういうことを聞いて「それは学歴や職歴がない無能がわめいているだけだろ」と考えた方は、謙虚さが圧倒的に足りません。たまにこういう思考の人、いますよ。
マウントを取ろうとする方、もしあなたが「お前って学歴(職歴)を差し引いたら何も残らないな」なんて言われたら嫌ですよね。実際、1~2回はそのような陰口をたたかれたこともあるのではないでしょうか?
それなら「学歴(職歴)コンプレックスがわめいているだけだろ」のような、相手を揶揄することを思うのはやめましょう。相手への敬意などを思い出し、謙虚さを身につけましょう。
活躍している人に学歴や職歴は関係ない
診断士合格後の世界では、学歴や職歴をコンプレックスにする必要はありません。点数と同じで、学歴で優遇されることはありません。学歴を聞かれることはありませんし、大学名の要件がある研究会や実務案件もありません。もちろん職歴でも同様です。
僕の知り合いでは、高卒ですが地域の診断士のコミュニティの中心として様々な人どうしをつなぐハブ的な存在になっている方や、講演で日本全国を飛び回っている方もいます。

診断士の活動は、コンプレックスなんか関係ないから大丈夫です。2次試験の点数、大学、勤務先、年齢などで差別なんか全くされません
今回は学歴や職歴でマウントを取る人について見ていきました。
今回もありがとうございました。