みなさん、こんにちは。
以前、診断士試験合格や養成課程卒業をしてから1年間は「ゴールデン期間」、2・3年目は「シルバー期間」ということを述べました。
今回はゴールデン期間が終わった後の2年目と、シルバー期間が終わった後の4年目以降について見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
1年目はいいんだけれど・・・
まずは1年目(ゴールデン期間)と2・3年目(シルバー期間)の変化を述べさせていただきます。
1年目は受験生相手の仕事がよく来ます。無償(ボランティア)の一発合格道場やタキプロもありますが、例えば研究会に入っていると受験生向けの執筆案件の誘いが来ることがあります。また、先輩からの紹介で受験教材の仕事が来ることもあります。
しかし、2年目以降になるとこういう受験生向けの仕事は執筆案件のリピート指名以外では来なくなります。そりゃそうですよね。受験生向けの仕事はその性質上、直近の合格者のほうがいいですから。直近の合格者のほうが受験への「鮮度」が高い、とでも言いましょうか。
強いて言うなら研究会や先輩の誘いで「合格してからの診断士としての活動内容の報告」のような記事(共著)を執筆できる機会はありますが、それでも報酬は1万円程度です。
診断士受験生向けのYouTuberになる手もありますが、基本的に再生数が少ないので収入はまず期待できず、やる人はほぼいません。
受験生相手の仕事はブログや記事の執筆で(ハンドルネームだとしても)名前が世に出ることが多いです。そのため、「○○さんは活躍している」ということがわかりやすいです。しかし、それができるのは1年目が主で、2年目になるとそうはいかなくなります。1年目と比べると2年目以降は受験生相手の活躍や記事の執筆で名前が出てくるなど、表立って活躍がわかるようなことは徐々になくなっていきます。補助金やコンサルの仕事の誘いは来ても受験生相手の仕事の誘いは徐々になくなってきます。そのため1年目と同じやり方でいくと2年目になると急に仕事が来なくなります(4月か5月くらいにそれを実感します)。
予備校の講師だけで生活していく人ではない限りは、2年目からは補助金やコンサルなど診断士としての仕事の割合を増やしていくことになります。
4年目からが本当の勝負
徐々に受験生相手の仕事から診断士としての仕事にシフトしていく流れになっているため、シルバー期間が終わって4年目以降になると、受験生相手の仕事はほぼなくなります。
もちろん予備校の講師の道もありますが、直近の合格者のほうが受験のことを理解しているため、4年目以降で応募しても採用される可能性は低いです(コネでいくくらいしかできません)。また、予備校の講師だけでは生活できるための収入は得られません。
他にも教材作成や執筆のリピート指名を常に受け続ける(募集があるので応募し続ければ可能)手もありますが、それでも1〜2ヶ月かかって3〜5万円の報酬が限界です。もっと割りの良い診断士のしての仕事(コンサルや講師案件など)を見つけたほうが現実的ですし、4年目以降でそういう仕事がないほうがまずいです。
4年目以降のためにも・・・
4年目以降に慌てないために、1〜3年目の段階で4年目以降の状況を踏まえてきちんとキャリア分析・形成をして診断士としての仕事をしていくようにしないと、徐々に診断士としては立ち行かなくなります。
具体的には、ゴールデン期間(1年目)のうちから診断士としてのキャリア分析をしていき、シルバー期間(2・3年目)も含めて徐々に診断士としての仕事を増やしキャリア形成をしていかないと、4年目以降は診断士として立ち行かなくなります。
残念ながら、いつまでも受験生相手というわけにはいかないのが実状です。予備校の講師でも講師以外に診断士としての仕事をしないと満足な収入は得られません。診断士としての仕事から目を背けるわけにはいかないのです。
三大態度も満たす
4年目以降はそんなに仕事の誘いは来なくなるため、「ポジティブ・楽しい・謙虚」の三大態度や相手への敬意などが備わっていないと、診断士としての活動が中途半端になってしまいます。つまり、「コミュニティには参加するけど診断士としての仕事は何をしているのかよくわからない」という状態になってしまいます
1〜3年目は活躍できていた人も、4年目以降はパタリと活躍が聞こえなくことも珍しくありません。
「あいつが活躍しているの、なんか気に入らないな」と思っている場合、まだキャリア分析・形成ができていない証拠です。また、相手を脅威に感じて塩対応をしたり失敗を願ったりしていると、三大態度(+相手への敬意など)を満たすことはできません。キャリア分析・形成をすることに集中しましょう。
どちらのほうが誘いたくなりますか?
例えば、同じく結婚をしていて、子供もいて家庭を支える必要のある方でも、生活のために仕事をしていて悲壮感のある方と、ポジティブで楽しそうに仕事をする方がいるとして、人脈・ネットワークや仕事が舞い込んでくるのはどちらかは言うまでもないと思います。
しかし、1〜3年目の方もそうですが、4年目以降の方も意外と前者の方が多いです。そうすると、後者のポジティブで楽しそうに仕事をする方はそれだけ診断士として有利になります。差別化もしやすいでしょう。
別の例で言うなら、例えば僕が執筆した記事を見て「サトシさんの記事見ましたよ。相変わらずいろいろなところに出てきますね」と他人から言われたとします。このとき、僕がシカトしたり無愛想な返事をしたりするのと、「うわー。見てくれたんですね。ありがとうございます!」とリアクションするのとでは、どちらが相手にとって心地よいでしょうか?
言うまでもなく後者ですよね。
ところが、前者のようなリアクションをされてしまう方もいらっしゃいます。プライドの高い人は特に注意ですね。
今回は2年目と4年目以降について見ていきました。4年目以降に慌てないためにも、1〜3年目のうちにキャリア分析・形成と三大態度(+相手への敬意など)を満たし、信頼と実績を蓄積していく必要があります。
今回もありがとうございました。