みなさん、こんにちは。
今回はタテの意識に関する内容をお送りします。その中でフジテレビがかつてやらかした事例も合わせて見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
タテの意識
タテの意識は優劣や善悪などの他に、偏差値や順位など、勝ち負けがつくものが対象になります。
日本人は子供の頃から点数や偏差値、順位などに縛られて生きてきました。テストの点数が高いとほめられる、低いと怒られる(バカにされる)。偏差値の高い高校や大学に行った人が正義。順位が高いと優遇される。このようなことがよくありますよね。

診断士の試験だってそうです。1次試験は60点(420点)以上なら合格、未満なら不合格になります。2次試験に至っては相対試験で上位18%に入れば合格、入れなければ不合格です。
このように、日本人はタテの意識が染みついています。そうすると、「勝ち組」が「負け組」を見下す、バカにする構図というのも必然的に生まれてきます。その例が次に見ていく「底辺の職業ランキング」と、それをニュースで紹介したフジテレビです。
底辺の職業ランキング
この底辺の職業ランキングというのは、テレビ局が作成したものではなく、「就活の教科書」というウェブ就活情報サイトに2022年5月ごろに掲載されていたものです。
https://toyokeizai.net/articles/-/600890?display=b
当然ですが、その内容がSNSや掲示板にて炎上しました。その炎上の模様をフジテレビがニュース番組で報じました。
しかし、フジテレビの取り上げ方がまずかったのです。
フジテレビは「今、底辺の職業ランキングが話題になっています」と、それらの職業の人にわざわざインタビューして、「底辺の職業とか、誰でも出来る仕事だとか言われてますが?」と、当事者をバカにするような放送をしていました。
この放送により底辺と呼ばれる職業が全国に周知されることになりました。そして当事者やその家族が周りから偏見をもたれてしまい、一種の報道暴力になってしまいました。
当然ですが大炎上。フジテレビにはクレームが殺到しました。
炎上した理由
では、なぜこのような炎上が起きてしまったのでしょうか?
答えは簡単です。上記のように日本人にはタテの意識が染みついているからです。「偏差値が高い大学を出たらエリート」など、人や職業を優劣で判断しているのです。タテの意識があるため、下の立場になるとコンプレックスになりやすく、今回の騒動もそのコンプレックスを刺激された人が多かったためにクレームが殺到してしまいました。
また、日本人の多くは自己肯定感が低いため、他人を下げて自分の自己肯定感を補うことをします。「人の不幸は蜜の味」はまさにその典型例で、他人を下げることで自己肯定感を満たしているのです。
そのため、こういう優劣がわかりやすいニュースは視聴率につながりやすいことから、フジテレビは炎上するリスクなど考えずに気軽に飛びついてしまったのでしょう。
これはフジテレビだけに限らず他の放送局も同じです。たまたまフジテレビがバカなことをやってしまっただけで、他の局でも同様のことは起こり得る状況です。
明らかにタテの意識が暴走して驕りが出てしまいました。「自分たちはエリート、だから他の人をバカにする権利がある」などと思っているのでしょうか。
それで結局、2025年にフジテレビの炎上騒ぎがあり、見事にブーメランとなってしまいました。
ネットでは「フジテレビの社員こそ底辺職だろ」と揶揄される始末。これは上から目線の態度だったフジテレビが成敗されたということでスカッとした人がいるということでもあります。
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これ以上フジテレビのことを責めるとそれはそれで「善悪」というタテの意識を肯定することになるので、話を戻しましょう。
底辺の仕事なんてない
世の中に「底辺の仕事」なんてありません。「年収が高い仕事なら上、低い仕事なら下」ではありません。
当たり前ですが、物流、環境、福祉、保育などは人々が生活するために必要なものです。
例えばトラックドライバーがいなければ物流が途絶えてしまいます。荷物は届かないし、スーパーやコンビニで当たり前のように買える食料品も届きません。我々の当たり前はトラックドライバーの貢献によって支えられているのです。
確かに、「頂点の仕事」というのはあると思います。国会議員や官僚、弁護士、会計士などはそうでしょう。医者もそうかもしれません。中小企業診断士も難関国家資格ですから上のほうであることは間違いありません。
しかし、「底辺の仕事」というのはありません。当たり前を支えてくれている人を「底辺」呼ばわりする人のほうが、人間的・メンタル的に底辺です。活躍している診断士は絶対にそのような仕事を底辺だと思っていません。
バカにする態度があったら要注意!
もし、今回の騒動で出てきた仕事に対して少しでも「底辺、誰でもできること、安月給」などという意識をもっているとしたら、それは態度として診断士の仕事にも現れます。上から目線やバカにするような態度が出てしまいます。
これらの仕事の会社(経営者・従業員)がクライアントだったら、見下すような態度が透けて見えてしまいますので、相手の満足や信頼は絶対に得られません。下手をするとトラブルや悪い口コミ、クレームにもつながります。
「こっちは上の立場。相手は下の立場」という思いがコミュニケーションに出た瞬間、診断士の仕事は失敗に向かいます。
感謝と労をねぎらう気持ちをもつ
どの仕事も、それがあるからこそ人間の生活が成り立っています。トラックドライバーがいなければ食べ物が届きません。保育士がいなければ子供を預けて仕事ができません。
そういう仕事をしている人も感謝されるものなのです。
どうしても下に見る意識が拭えないなら、「縁の下の力持ち」と捉えてみてはいかがでしょうか?
そうすると感謝の気持ちや労をねぎらう気持ちも出てきやすくなります。
野球で言うなら送りバントをする野手、守備固めや代走で出る野手、中継ぎ投手のようなものです。こういう選手がいなければ野球も勝てません。
できない人の気持ちや事情も考慮
これはついでです。これができなくなると、自分ができることについてタテの意識が出やすくなります。
僕なら電車が得意分野ですよね。そんな僕が、例えば駅で道に迷っている人や乗り換えがわからない人、券売機で手間取っている人がいたとして、「こいつ、邪魔だな」と思ってしまったらどうでしょう?
できない人の気持ちや事情を考慮していないことになりますよね。これではいけません。「そりゃ観光客だから迷うよな。大変ですよね」とか「観光地にお金を落としてくれてありがとう」と思うような気持ちのゆとりをもっていきたいと思います。

今回はタテの意識に関する内容を見ていきました。
繰り返しますが、底辺の仕事なんてありません。「縁の下の力持ち」として、人間の生活に必要な仕事です。
今回もありがとうございました。