みなさん、こんにちは。
今回はグループLINEやFacebookメッセンジャーのグループなど、グループチャットについてみていきます
みなさんも研究会や勉強会などで連絡用にグループチャットを使っていると思いますが、今回はそんなグループチャットで気をつけたほうがいいことをご紹介します。
それでは、今回もよろしくお願いします。
先輩や他の人の存在を意識していますか?
グループチャットは、そのグループにいるメンバー全員が見ます(未読スルーの人は今回の記事では度外視します)。しかし、メンバー全員のことを配慮できない人がどのコミュニティにもいらっしゃいます。
例えば一部の人しかわからない(関係しない)ような話や、同期や気の合う仲間どうしの身内ノリの話を延々とそのグループチャットに投稿してしまうことってありませんか?
当然、そういうメッセージはグループチャットのメンバー全員に届くことになります。そうなると、関係ない人からすると自分のスマホに何度も関係ないメッセージの着信が入ってきて、不快とまではいかなくても、ウザくなります。
みなさんも経験があるかもしれませんが、自分に関係ない話で何回もスマホに着信が入るのはウザいですよね。
このようなことについて、きちんと配慮できていますでしょうか?
一部の人しか関係ない話
コミュニティの中の一部のメンバーだけで連絡が必要なときってあると思います。例えばイベントや勉強会の業務連絡、懇親会担当メンバーだけの業務連絡とかって、コミュニティの全員が担当しているわけではなく、一部の人だけが担当していると思います。
一部の人だけの業務連絡なら、面倒でもそのメンバー(+責任者クラスの人)のみのグループチャットを作成してそこでやり取りをしたほうがいいです。
関係ないメンバーからすると、自分の管轄外のメッセージが延々とスマホに入ってくるのは面倒なだけです。また、自分が蚊帳の外にいる気分になり、寂しさや疎外感を抱きやすくなります。どちらにしても不満につながります。
例えば僕が加入している大阪府診断士協会の「ゆるつなカレッジ」では、運営メンバー全体のグループチャットがありますが、イベントごとに関わるメンバーは異なります。
そのため、「第1回専用のグループチャット」とか「5月のスピンオフ専用のグループチャット」というように、イベントごとにグループチャットを作成しています。
それにより、各回のイベントに関係あるメンバーだけでグループチャットの連絡ができるため、関係ないメンバーのスマホに着信が入ることを防止できます。
タメ口はNG
コミュニティのグループチャットだと、先輩から後輩まで様々な方がいます。また、実年齢も様々な方がいます。そんな中、そのグループチャットにタメ口で投稿するのは失礼になります。
特に、新人診断士がコミュニティに加入してグループチャットに新人診断士が一気に入る春先に起こりやすい事象です。新人の中でたまに馴れ馴れしい方や礼儀ができていない方がいらっしゃいます。
おそらく、その方の理屈からすると、先輩以外のタメ口で話せるような仲間(同期のメンバーなど)に対するメッセージということなのでしょうが、そのグループチャットの中には先輩もいます。先輩からしたら、後輩からいきなりタメ口で話が来たように見えてしまうので、不快とまではいかなくてもモヤモヤします。礼儀や謙虚さの面からマイナスの印象を受けてしまいます。
「いやいや、先輩には言ってないです」というのも先輩に疎外感を抱かせることになるので失礼です。
それなら上記のように同期診断士だけのグループチャットを作成し、そこで思い切りタメ口で投稿したほうがいいです。
また、たとえその先輩がタメ口を容認していたとしても、その事実を知らない人もいます。そうするとグループチャットで先輩に向かってのタメ口の投稿を見て「なぜこの人はあの先輩に対してタメ口なんだ?失礼じゃないか?」と思われてしまうでしょう。こちらも礼儀や謙虚さの面からマイナスの印象を受けてしまいます。
同様の趣旨で、内輪ノリもNGです。知らない人はついていけませんし、疎外感を抱いてしまいます。それに内輪ノリは周囲の人への意識がないことから、謙虚さを失うスピードを速めます。
ここでこれまでの内容をまとめた例を見ていきましょう。グループチャットにどうでもいい個人的な連絡や感想を書いている例です。これもグループチャットの目的からすると違いますよね。それは個人間のメッセージでやればいいはずです。
例えばグループチャットにBさんがイベントの写真をアップしたとします。
Bさん:お疲れ様です。先日のイベントの写真です
Aさん:あれ?太った?
Bさん:そうなんだよね。最近飲み会続きでさ
A:あぁ、俺も痩せないとなぁ
まず、タメ口はNGです。この時点で学生気分が抜けていない(年配の人なら謙虚さがない」と思われます。
また、この太った、痩せないと、という会話は内輪ノリです。こんなのグループチャットで他の関係ない人に聞かせる話ではありませんよね。
関係ない人に無駄な着信が来てしまうことを考慮したほうがいいです。
しかもそれが平日の昼間や深夜に来る場合、相手のことを考えられない、学生ノリが抜けていないなど、社会人としての常識も疑われてしまいます。
タメ口や内輪ノリの内容を投稿したいなら、必ず「誰宛てのメッセージか」を書いてください。「@」をつけると誰宛てのメッセージかを示せるようになっています。
診断士のコミュニティはサークルではない
確かに診断士が参加する研究会や勉強会などのコミュニティは大学のサークルに例えられることが多いです。しかし、大学のサークルでの接し方をそのまま診断士のコミュニティに適用するのはNGです。
大学のサークルは学生どうしの集まりです。対する診断士のコミュニティは社会人どうしの集まりで、かつ年代もバラバラです。そんな中で「今度の飲み会、ここねー」などとタメ口で接したら、先輩はどう思うでしょう?
「こいつは学生気分が抜けていない。これじゃクライアントにも失礼な態度を取るぞ」と思うでしょう。
20代の診断士ならまだ「若気の至り」で許されるかもしれませんが、そうでない人がタメ口で投稿していると、社会人としての常識がないと思われてしまいます。
コミュニティのグループチャットの場合、メンバーの中には最低でも数人の先輩がいます。いくら同期の診断士が多い場合でも、タメ口での投稿は先輩を軽く見ている(もしくは存在を認識していない)ことになり、先輩への敬意がないことにもなります。
先ほどの大阪府診断士協会のゆるつなカレッジのグループチャットでタメ口での投稿や身内ノリの投稿をしたら、グループチャットの責任者から怒られるでしょうね(やったことのある人がいないのでわかりませんが)。
学生ノリは信用されない
グループチャットでタメ口で投稿する他にまずいのが、「○○ちゃん」とか「○○っち」などという呼び方です。そのように呼んでいる投稿をすると、先輩から見たら学生ノリに見えてしまい、社長を相手にする専門家である診断士としていまいち信用できません。
「いやいや、このノリはグループ内だけであって、仕事はちゃんとしてますよ」と言いたい気持ちもあるでしょうが、こういう学生ノリがあると社会人として信用されにくくなります。
専門家のコミュニティのグループチャットであり、先輩もいる中での学生ノリは、少なくともTPOをわきまえていないことになるため、仕事についても不安になります。顧客に迷惑をかけるかもしれないと思われ、仕事を任せてもらいにくくなります。
また、先輩としても違和感があります。例えば同期の診断士には「○○ちゃん」とか「○○っち」などと呼んでいるのに、先輩の診断士には「●●さん」だと、同期と先輩で距離感が違うことにもなり、先輩からすると置いてきぼり感が出てしまいます。こうなると先輩としては寂しいですよね。また、上記のように学生ノリがある人は社会人としての信用が得られにくいです。
結果、先輩からするとその後輩のために仕事やイベントの紹介をする気にはならなくなります。
社会では、年齢・立場・背景がバラバラな人と働くため、相手への敬意や配慮、適切な距離感が重要です。そのため、雰囲気や相手の立場を無視したコミュニケーションを図ると「非常識、未熟」と見なされやすいです。
重要なのは、「TPO(時・場所・場合)」に合わせて、場を読む力と切り替える能力です。
誰も指摘してくれません
さて、ここまで先輩からするとこう思うというのを見てきました。じゃあそれを先輩として注意したほうがいいのでは、と思うかもしれませんが、残念ながら注意してくれる先輩はいません。
診断士は先輩・後輩の関係性はあっても、上司・部下の関係性ではありません。それならわざわざ注意して嫌われ役になる必要なんてありません。
関係ない人にも送っている投稿、タメ口や身内ノリなど、グループチャットでのコミュニケーションの不備は誰も指摘してくれません。ただ黙って離れていくだけです。
むしろ責任者や真面目な先輩など、指摘してくれる人がいたらありがたいくらいです。
今回はグループチャットでの注意点について見ていきました。先輩に向かって失礼があると人脈や仕事の観点からも大きくマイナスになるので、ぜひ意識していただけたらと思います。
それでは、今回もありがとうございました。