みなさん、こんにちは。
「素人」です(笑)
いきなりすぎて「は?」と思いますよね(笑)
今回はチョコレートプラネット(チョコプラ)のメンバーの松尾駿さん(以下、敬称略)の炎上騒動から謙虚な姿勢の重要性について見ていきます。
 
どんだけー、とIKKOのマネをしている方ですね
それでは、今回もよろしくお願いします。
(今回のサムネ画像はピクシブ百科事典からお借りしました)
チョコプラ松尾の炎上事件
この事件の前置きまで書くと長くなってしまうので詳しい経緯は省略しますが、チョコプラの松尾が「SNSは芸能人やアスリートだけが投稿するべきもので、素人はSNSをやるな。素人ごときが意見を発言したって何も意味はない」と受け取られてしまうことをYouTubeの動画で発言してしまったのです。
また、その発言の際に「ずっと思っている」と発言していたことからも、勢いでの暴言ではなく普段から思っていたことになります。
もちろんSNSを中心にネットは大炎上。チョコプラのYouTubeチャンネルの当該動画は非公開になり、コメント欄も閉鎖されました。後になって謝罪の動画を出しましたが、イメージダウンは避けられないと思います。
大手メディアは芸能事務所(吉本興業)に忖度してダンマリですが、ネットメディアではニュースになっています。
https://www.zakzak.co.jp/article/20250917-CDOUAQUEIBABLC2KE3INAUCF64
なぜこんな発言が出たの?
はい、不快なことなら「背景の事情を考慮する」でしたね。
ということで、この発言の背景にある事情を見ていきます。
芸人仲間がSNS乗っ取りの被害に遭い、「素人」から叩かれまくったことが今回のチョコプラ松尾の発言につながりました。
要は「知らない奴が匿名で誹謗中傷するな」と言いたかったのでしょう。
確かにその意見は正しく、考慮する必要はあります。
広陵高校の野球部の不祥事のときもそうでした。SNSでの過剰な誹謗中傷があって、運営が制御できないほどになってしまいました。
SNSで感情論が暴走して当事者に誹謗中傷をするのはNGです。誹謗中傷などは規制したほうがいいのは確かでしょう。
しかし、だからと言って今回のチョコプラ松尾の発言は問題にならないわけがありません。
今回の発言の背景には、2つの問題があります。
①「自分達は特別」という意識
「芸能人は優等生や特権階級、そうでない人は素人」と普段から思っていたと思われます。
これはチョコプラ松尾に限らず、他の芸能人も大なり小なり思っていても不思議ではありません。例えばフジテレビの番組で出た「嫌なら見るな」もそうですよね。
と言うのも、このような選民思想がいまだにオールドメディア(テレビや新聞、ラジオなど)には根強く残っています。テレビ番組に出ているコメンテーターやマスコミ関係者も、「自分たちは特別な人であり、視聴者は素人」とか「自分たちは選ばれたエリート。視聴者はそうではない愚民」という価値観が根強くあり、たまにそのようなことを匂わせる発言をして問題になることもあります。
これって僕のブログで言うと「タテの意識」ですよね。優劣や順位などで人を見てしまう意識です。「芸能人は上、一般人(素人)は下」という思いがあると、上の階級と下の階級が出てしまい、「見下す」とか「下に見る」という問題が出てきてしまいます。
今回のチョコプラ松尾の問題については、オールドメディアは芸能事務所に忖度して騒ぎにはしていませんが、同様の発言を国会議員がしたら鬼の首を取ったみたいに大騒ぎするはずです。
国会議員が「政策を決めるのは俺たちであって、国民は口出しするな。黙ってろ」なんて発言したら大問題になって連日ニュースで取り上げるでしょう。辞任するまで叩くと思います。
このようなダブルスタンダード(ダブスタ)が、オールドメディアが信用されなくなっている要因の1つと言われています。
芸能人なら素人、国会議員なら有権者に人気が支えられているのに、それを忘れて「お前らは口出しをするな」となれば炎上するのは当然です。
②驕りの存在(謙虚さの喪失)
チョコプラ松尾はテレビなどでもてはやされ、「素人」からも人気がありました。そのことで天狗になっていて、つい本音が出てしまったのでしょう。
驕りが出てしまい、視聴者やファン(松尾の言う「素人」)に対する敬意がなくなり、謙虚な態度ができなくなっているからこそ出てきたのが、今回の発言だったと思われます。
一般企業もそうですが、消費者を相手にする場合、顧客(ファン)は素人です。「素人」がファンになって応援し、人気につながっていたことを忘れていたのかもしれません。
「自分たちはSNSはできるけど、素人はダメ」となれば、「素人」による炎上が起きるのは当たり前です。
その証拠に、いつもなら不祥事が起きるとファンが擁護する投稿もあるのですが、今回のチョコプラ松尾の問題はファンにケンカを売る発言だったため、擁護する投稿はありません。ファンだからこそ不快に思うものでしょう。
今回の事件から学べること
こういう芸能人の不祥事を「人の不幸は蜜の味」と思うのはNGですが(これについては別の事例を使って次回また見ていきます)、そこから教訓を得ることなら意味はあると思います。
そこで、今回のチョコプラ松尾の事件から診断士として学べることをいくつか挙げてみました。
①相手の社長や従業員を「下」と思わない
今回のチョコプラ松尾の事件から学べることは、診断士は普段でも「俺たちは特別な人。相手企業の社長や従業員は素人」と思うのはダメだということです。
これはタテの意識ですからね。そうではなくヨコの意識、つまり相手の社長や従業員を「仲間」と思う必要があります。伴走支援なら「仲間」と思うことは必須です。
つい診断士がやってしまうのが、「俺たちは難関国家資格をもったプロ(エリート)。相手はそんなのをもっていない素人(バカ)」などと思ってしまい、そのフィルターで相手の社長や従業員を見てしまうことです。
実際に接する際も、「素人が!」とか「この社長(従業員)はバカだから」と思いながら接してしまうこともあります。
もちろんこれはNGです。
「一般の奴は」とか「素人は」ということは、確かに「専門家とそうでない人」のような意味で使うことはあると思います。しかしそれをそのまま自分の価値観にして思っているのはNGです。
実際、僕もチームで行ったとあるコンサルティングの際もそのようなタテの意識を出していて相手の社長を不快にさせてしまった人がいました。
確かに、相手は経営などに関しては素人です。しかし、それを悪い意味で捉えてタテの意識で見てしまったり、発言や態度に出したりするのはダメです。それこそプロ(専門家)ではありません。
これを述べると「それって強気で挑むことや自信をもつことの否定では?」と言われそうですよね。強気や自信は確かに重要です。しかしそれは上から目線で相手を見下すことではありません。
②感情論による誹謗中傷はダメ
芸能人やアスリートは有名人であることは確かです。そうなれば発信の影響力も大きくなり、ファンも増えますがアンチも増えやすく、ちょっとしたことで感情論による誹謗中傷が湧きやすくなります。
今回のチョコプラ松尾の事件でも、かなりの人が感情論任せの誹謗中傷をしています。
診断士なら、こういう誹謗中傷をやりたい気持ちが出たとしてもぐっと堪えてほしいです。経営のプロの観点から、満足度やLTVなどの視点(事例Ⅱのマーケティング事例の定番ですね)で冷静に見ていけると思います。つまり、感情論ではなく論理的に考えることができるのが診断士だと思います。
③主語を大きくしての批判はしない
基本的に、主語を大きくして「素人は」とか「一般人は」と批判するのは差別的なニュアンスがあり炎上する危険性があります。
今回のチョコプラ松尾の発言は、多くの人はSNSで誹謗中傷などしていないのに、主語を大きくされて自分たちも誹謗中傷をしている人に含まれていると思われてしまったから起きてしまいました。そりゃ相手からすると良い気にはなれませんよね。
今回はチョコレートプラネットの松尾の事件から学べることについて見ていきました。
今回もありがとうございました。