ビジネスモデルとドメインの違い

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みなさん、こんにちは。

今回はビジネスモデルとドメインについて見ていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

今回は教科書的な内容ということで眠くなりそうなので、「ゴーーーッ」とうるさいエンジン音を出して眠気を吹き飛ばす古い気動車特急(特急剣山用の車両)をサムネ画像にしてみました。

ビジネスモデルの理解は人によってバラバラ

ビジネスモデルは、プロ意識と同じく人によって定義が様々で曖昧な概念になっていることが多いです。「誰に、何を、どのように」と捉えている人もいれば、「儲けの仕組み」と全体的に捉えている人もいれば、売上を得るためのマーケティング戦略のように捉えている人もいます。

診断士の企業経営理論でも、(少なくとも僕が通っていたTACの講座では)ドメインのことは習いますが、ビジネスモデルのことは習いません。中にはビジネスモデルをドメインとイコールに思っている方もいます。
そのため、他人が「ビジネスモデルは?」と聞いてこちらが説明しても理解されなかったりします。

そこで、チャットGPT先生からビジネスモデルのことを定義してもらいましたので、今回はそれを見ていきます。

ビジネスモデルとは

早速ですが、チャットGPT先生によるビジネスモデルの定義を見ていきましょう。

ビジネスモデルとは、企業がどのようにして価値を創造し、提供し、そして収益を得るのかを示す「仕組み」や「構造」のことです。

簡単に言えば、「誰に、何を、どのように提供して、どうやってお金を稼ぐのか」を体系的に表したものです。

ビジネスモデルの主な構成要素(例)

チャットGPT先生によると、ビジネスモデルは以下の内容を踏まえているようです。もちろんこれ以外にも要素はありますが、代表的なものは以下のものとされています。

1. 顧客セグメント(誰に)
どんな人・企業をターゲットにするか

ターゲットと言えば、サイコ・ジオ・デモの3つですね

2. 価値提案(何を)
顧客にとってどんな価値を提供するか(商品・サービスの強み)

3. チャネル(どうやって届けるか)
商品やサービスをどの経路で届けるか(店舗、ECサイトなど)

4. 顧客との関係
顧客とどう関わり続けるか(サポート、会員制度など)

5. 収益の流れ(どうやって稼ぐか)
収益の得方(販売、サブスクリプション、広告など)

6. 主要資源
ビジネスに必要な人材、技術、資産など

7. 主要活動
価値を提供するために必要な活動(製造、開発、営業など)

8. パートナー
協力する企業や個人(外注先、提携企業など)

9. コスト構造
かかるコストの内容(固定費、変動費など)

ビジネスモデルが必要な理由

ビジネスモデルが必要な理由は、以下のような点に集約されます。

  1. 収益を生む仕組みを明確にするため
    • どのように価値を提供し、それに対してどうやってお金を得るかを明確にします。
    • 「誰に」「何を」「どう提供するか」と「どう収益化するか」を整理することで、事業の持続可能性を評価できます。
  2. 経営判断の軸になる
    • 製品開発、マーケティング、価格設定、人材採用などの意思決定の基準になります。
    • 例えば、「サブスクリプション型モデル」であれば、継続的な顧客満足と解約率の管理が重視されます。
  3. 競合との差別化につながる
    • 類似する製品やサービスでも、ビジネスモデルが異なれば競争優位性を持てます。
    • 例:同じ商品を「定額制」「単品販売」「フリーミアム」などで提供する違い。

ビジネスモデルは単なる「儲け方」ではなく、「どうやって顧客と価値を交換し、持続的に関係を築くか」という事業の設計図です。アイデアがあっても、ビジネスモデルがなければ、それはビジネスとは言えません。

ドメインの定義

ちなみに、ドメインについてもチャットGPT先生に調べてみました。

ドメインとは、企業や事業が活動する領域(分野)や市場のことです。

・トヨタのドメイン → 自動車産業
・任天堂のドメイン → エンターテインメント(ゲーム)業界

簡単に言えば、「自分たちは、どの分野で、どんな価値を提供しているか?」を表すものです。

ビジネスモデルと微妙に定義が違いますよね。ビジネスモデルは「誰に、何を、どのように提供して、どうやってお金を稼ぐのか」を体系的に表すものでした。

ドメインが必要になる理由

ビジネスモデルが必要な理由は、以下のような点に集約されます。

1. 企業戦略の出発点になる
• どの市場で戦うのかを明確にすることで、資源の集中が可能になります。

2.成長機会を見つけやすくなる
• コアドメイン(中核領域)と周辺領域を区別することで、拡張(ドメイン拡張)や撤退の判断がしやすくなります。

3. ブランディングやポジショニングにも関係
• 例えば、任天堂は「ゲーム会社」ではなく「エンターテインメント企業」としてのドメインを掲げている。これにより事業展開の幅が広がります。

ドメインの定義方法の例

有名な定義フレームワークに「誰に、何を、どのように」がありますね。

スターバックスコーヒー(スタバ)を例にすると、以下のとおりです。

顧客(誰に):顧客セグメント
コーヒーを楽しむ消費者

ニーズ(何を):提供する価値
上質なコーヒー体験

技術・手段(どのように):提供方法・資源
店舗、バリスタ、サプライチェーン

ということで、ドメインの定義をする上で考える必要があるのは以下の3つです。

  1. 誰にサービスを提供したいですか?(顧客層:誰に
  2. その人たちは何に困っていますか?(ニーズ何を
  3. あなたはどんな強み・方法で応えられますか?(手段:どのように)

で、両者はどこが違うの?

肝心なビジネスモデルとドメインの違いですね。

企業経営理論でも見てきたように、ドメインは「企業ドメイン」と「事業ドメイン」に分かれます。そして、事業ドメインは「エーベルの3次元枠組み」にあるように、「誰に、何を、どのように」というのを考えていきます。これがビジネスモデルにつながっています。

ということで、「ビジネスモデル」と来たら「事業ドメインとつながっているもの」と捉えていただけたらと思います

今回はビジネスモデルの定義について、チャットGPT先生に教えてもらいました。

ドメインとは微妙に違いますので、両者を混同しない(混同して他人に言わない)ようにしていけたらと思います。

今回もありがとうございました。