みなさん、こんにちは。
今回はすごく変わったタイトルになっていますが、要はドメインのパワーアップ計画のことです。なら最初からそう書けよというツッコミがきそうですが、あえてこのタイトルにしています。
それでは、今回もよろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、ハイパワーのエンジンを搭載したJR四国2000系気動車です。
せっかく得た知識です
診断士の方は、2次試験を合格された方も養成課程を卒業された方も、1次試験の7科目は合格しています。その7科目で得た知識、まだ覚えていますでしょうか?
もちろん7科目全部覚えていますという方は少ないでしょう(覚えている方は予備校の講師の仕事をされている方くらいだと思います)。
ですが、ご自身の得意科目、もしくは仕事で使っている(影響が強い)科目があったと思います。その科目だけでいいので、強みとして知識を維持してみませんか?
ここでは別に「知識の定期メンテナンスをしてください」と言うつもりはありません。ですが、せっかく覚えた知識を一気に0にまで戻してしまうのはもったいないですよね。
大丈夫です。診断士のみなさんなら、何回かテキストを見返せば内容を思い出して暗記できます。
ご自身のキャリア計画を練るにあたって、診断士の7科目のどれにも当てはまらないことはないのではないでしょうか。製造業のコンサルティングや講師をやる方なら運営管理が当てはまっています。労務管理の仕事をする方も企業経営理論が当てはまっています。
このように、ご自身の診断士としての仕事は7科目のうちのどれかが関わっています。それならその仕事で使う科目の知識は習ったまま放置せず、維持したほうがいいですよね。
どのエンジンを積む?
キャリア計画を練るにあたって、ご自身の診断士としての仕事は7科目のどれか1つにしか当てはまらないことは少ないと思います。税理士ですら財務会計&法務(相続路線にいく人)、財務会計&企業経営理論(コンサル路線にいく人)というように、仕事に当てはまる科目は複数あります。
みなさんには診断士7科目という7つのエンジンのうち、いくつかを搭載していくことになります。
厳密に言うと、企業経営理論は組織とマーケティング(戦略論は共通)、運営管理は生産管理と販売管理で分けることができるため、9つのエンジンのうちのいくつかを搭載していきます。
ちなみに、僕はここまで見たように、組織、マーケティング、中小企業経営政策の3つのエンジンを選びました。
NAからターボ化
中小企業診断士といえば専門職です。専門知識が求められます。そのため、搭載したエンジンをパワーアップさせていく必要があります。
このパワーアップのことを車に例えると「ターボ化」とか「チャージする」と言います。
NAとは、「Natural Aspiration=ナチュラルアスピレーション」の略で、スポーツカーにおいてターボやスーパーチャージャーを搭載していないエンジンのことを指します。簡単に言うとノーマルエンジンのことで、馬力とトルクが低くスピードの伸びが弱いです。
そこで、スピードの伸びを求めるためにターボ化によってエンジンの馬力を向上させていきます。一般的にはターボチャージャーを装着することでノーマルエンジンよりも高い馬力とトルクを得ることが可能になります。
と言うことで、ターボ化をすることで車の戦闘力を上げていくように、自分が選んだ科目の専門知識を深めていくことで、診断士としての戦闘力を上げていきます。
診断士で言うなら、例えば事例集を研究する、中小企業白書にある内容や事例を集める、実務的な知識を得ることですね。
こうしたターボ化によって「エンジン」を強化することで、視野が広くなり、クライアントの満足度を上げることができます。当然、このターボ化によって診断士としての差別化もできるようになり、競争優位をもたらしてくれます。クライアントや他の診断士仲間からの信頼や満足度も向上し、リピート利用や別の仕事の紹介も来やすくなります。
ただし、やりすぎに注意
ターボ化はやりすぎると車の操作がしにくくなります。必要以上の馬力があるとエンジンや車の各パーツへの負担が大きくなりかえって運転しにくくなるのです。そのため、ターボ化をするにあたってはその加減を見極める必要があります。
診断士の知識の強化も同じです。事例集や実務的な内容から知識を強化する必要はありますが、知識を強化しすぎると現場にそぐわないマニアックなことを提案したくなり、かえって診断士としての仕事がしにくくなります。たまにいますよね。教科書的な専門知識ばかり並べていて現場の感覚がない人って。
例えば大学教授の著書にあるマニアックな理論を追う路線に行ってしまうと、現場の感覚に合わないことを言ってしまい、クライアントの満足度が下がってしまいます。
今回は診断士の7科目の知識の強化について、車のエンジンのターボ化に例えて説明していきました。
今回もありがとうございました。