みなさん、こんにちは。
前回は僕の例を使ってドメイン(誰に、何を、どのように+効果)を定めていきました。
今回はそんなドメイン設定を強化できるものをご紹介します。
と言っても、半分以上はここまでのキャリア分析の復習です。
それでは、今回もよろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、JR四国のN2000系です。これは2000系車両の性能を強化したものとなっています。
強みを掛け合わせる
これは以前も見たものですよね。「中小企業診断士」だと代わりはいくらでもいますが、「フットワークの軽い中小企業診断士」だとかなり人数が絞れます。「日本全国に人脈がある、フットワークの軽い中小企業診断士」だとさらに人数が絞れるでしょう。
このように、強みを掛け合わせることで競合の数を減らし、差別化・持続的競争優位につなげ、ブルーオーシャンでの事業が可能になります。
例えば僕なら「ほめ達認定講師」を取得しますので、「ほめ達認定講師×中小企業診断士」という組み合わせができます。これなら他のものを掛け合わさなくても競合がいないと思われます(少なくとも僕は他に聞いたことはありません)ので、ブルーオーシャンの事業ができます。
代わりがいなければ高付加価値化が図れ、競合がいないため、差別化が図れます。経済学で言う独占になるため、供給量を減らせても高価格での受注ができます。

コアメッセージを定める
これは経営理念やミッションに近いイメージです。企業だと経営理念やミッションを定めていることは多くても、ご自身の理念やミッションは定めていないのではないでしょうか?
例えば僕のミッションは「動く組織活性化、Be a good partner」です。個人的には「好きを仕事に、旅を仕事に」です。
コアメッセージはこの経営理念・ミッションをベースに、ドメインである「誰に、何を、どのように+効果」を加筆するようなイメージで作るといいと言われています。
これが「自分がその仕事で社会にどのような貢献をしたいのか」を示すものになり、顧客が自分を選んでくれる理由にもなり、自分のビジネスの価値にもなります。
内容としては、「そのフレーズを聞いてワクワクする、休日出勤や無償でも頑張れる」というものがいいです。「自分の好きなこと、得意なこと」と「人に喜んでもらえること、役に立てること」が重なっているほど、成功する可能性が高くなります。
「なぜ、あなたから買うのか」を考える
以下の2つの質問に明確に答えられると、差別化や高単価の受注ができるようになります。そして、文字にすることで曖昧さをなくすことができます。
・なぜ、買うのか?(顧客は何が問題か?)
・なぜ、あなたから買うのか?(顧客があなたを選ぶ理由は何か?)
前者の質問に答えられると、顧客の需要に合った供給ができていることになるので、顧客からの受注を得る土台ができます。ですがこれだと「安ければ選ぶ」というレベルになってしまいます。
そこで後者の質問があります。こちらに答えられると、代わりはいないことになるので差別化や高単価の受注ができます。
では、僕の例で考えてみましょう。
・なぜ、買うのか?(顧客は何が問題か?)
→組織文化が消極的だから、ほめることの重要性は知っているがほめ方がわからないから、中小企業の事例を知らないから
ニーズを解決してくれる人だから、買ってくれる(利用してくれる)のです。
・なぜ、あなたから買うのか?(顧客があなたを選ぶ理由は何か?)
→ほめ達認定講師という「噂を聞いたから、SNSに書いてあったから」、中小企業白書の内容や中小企業の改善事例を豊富に知っていると「噂を聞いたから、ホームページに書いてあるから」
ポイントは「 」書きのところです。あくまで顧客が自分のことを認知してくれないと話になりません。そして、「 」書き以外のところで他の人との違いがわかる(差別化ができている)ことで、僕を選んでくれます。
「効果」はワクワクするものにする
効果を定める際は前向きな意識で「これをやると相手に対してどんな役に立つか」を考えながら設定していくことポイントです。
特にサービスは前向きなものでその変化の内容にワクワク感があるほど有利です。例えば僕ならギクシャクしていた組織文化を、明るくて一体感のある組織文化に変えていくことを想定しています。これってワクワクしますよね。
また僕の例で見ていきましょう。
先ほどのコアメッセージの「効果」の部分やミッションにある「勇気・希望・元気・笑顔・感動を届け、地域や社会を盛り上げる」を具体的にすると、ほめ達認定講師のスキルを活かすことにより明るく一体感のある組織文化に変えることです。
この「変化後の内容=効果」が具体的に見えると、経営者や従業員はワクワクできます(と信じています)。
そして、そのサービスによって現状を大きく変えることで、良い結果を得られることを顧客にイメージさせ、憧れや強い欲求をもたせることで、顧客のほうから「ぜひあなたのサービスを利用させてください。お願いします」と無理なく言わせることができます。
今回はドメイン設定を強化できる内容を紹介していきました。
今回もありがとうございました。