みなさん、こんにちは。
今回からまたしばらくはほめ達のスキルを見ていきます。
また、最後には「上級ほめフレーズ」をご紹介します。
今回はほめ達の理論にある「自己効力感」について見ていきます。
これはほめ達で出てくる理論の中では最も難しいものです。
それでは、今回もよろしくお願いします。
自己効力感とは
自己効力感は基本的には上司や先輩、リーダーに向けの内容で、部下や後輩、チームのメンバーに接するときに意識しておくといいものです。
自己効力感は、自分に対する信頼感や有能感のことで、「自分はやればできる人間だ」という確信のことです。
上司や先輩、リーダーからしたら、部下や後輩、チームのメンバーにこうなってほしいですよね。自己効力感は部下や後輩、チームのメンバーの成長を促すうえで非常に重要な要素になります。
自己効力感を高める4つのポイント
「自分はやればできる人間だ」という確信である自己効力感を上げると、人は驚くほど成長します。
そして、この自己効力感を高める4つのポイントを押さえておく必要があります。
みなさん自身も、過去に自分自身が大きく成長したときに、この4つのポイントのどれかに当てはまったことがあるのではないかなという風に思います。
ちなみに、この4つのポイントはほめ達検定2級の試験でも問われています。
①安全な場づくり
これは心理的安全性のことです。ほめ達はこのあたりがうまく、失敗してもOK、笑顔、批判しない、明るい雰囲気づくりというのを心がけています。
なお、こちらは②〜④の前提条件になっています。
例えば仕事で失敗したらクビとか、ミスをしたら罰金と叱責があるとなったら、部下や後輩、チームのメンバーは安心して取り組めませんよね。
上司や先輩、リーダーが「失敗しても大丈夫!」とか「安全だから心配しないで」と示すことによって、部下や後輩、チームのメンバーは安心できます。それが明るいチームの雰囲気にもつながります。
確かに、医療系や銀行系など、どうしても失敗できない仕事もあります。そういった仕事でも、1から100まですべて失敗できないことはないと思います。例えば患者や顧客の名前を間違えたくらいなら命は取られないですし、相手に損失を与えるわけではないですよね。このように、「この業務に関してはある程度は大丈夫」というところを上司や先輩、リーダーが作ってあげことも必要です。
心理的安全性については、ほめ達のイベントでも取り入れられています。なお、「ほめ達のグラウンドルール」という記事を後日出す予定です。
②スモールステップで成功体験を積ませる
人間が成長するのは階段に例えられます。成長の1つ1つが階段の1段1段で表すことができます。具体的には、成功体験を積むと成長するため、階段を1段上がることになります。
ところが、成功体験を積むのにハードルが高いときがありますよね。
実際の階段でも、次の段までの高さが高いとうまく上れません。そこで、ハードルや段の高さを低くすることでスムーズに上れるようにする必要があります。最近は観光地や駅などで高齢者のためにスロープをつけたり段を低くしたりする工事もしていますよね。
自己効力感もこれと同じで、成長するための次の段が高いなら、低い段をいくつか用意してスモールステップにします。小分けにするイメージでもOKです。
上司や先輩、リーダーが、部下や後輩、チームのメンバーのために、スモールステップで低い段を用意します。「これならいけますよね」とか「とりあえずこの部分だけやってみてください」と示すのです。そうすると部下や後輩、チームのメンバーは「これならいけます。大丈夫です」となって実行してくれて、無事に低い1段を上ることができます。
そうしたら、上司や先輩、リーダーは「よし、それたら次はこれだ」とまた新たな低い1段を用意するのです。これを繰り返すことで、スモールステップで確実に成長することができます。
このスモールステップで成功体験を積ませ成長させる考え方のポイントは、1段目のスモールステップです。この1段目のスモールステップを確実に上れるものにすることで、部下や後輩、チームのメンバーは一度成功体験を得て成長することができ、加減や塩梅もわかってきます。そうなると2段目・3段目はトントン拍子で上っていくことが多いです。
なぜなら、成功体験を積んで成長すると、上司や先輩、リーダーにさらにほめてもらうために「もっと良くしよう」と思うようになるからです。
そうして部下や後輩、チームのメンバーが自主的に課題に気づいて解決していくことにつながります。
③「これなら自分にもできそうだ」という見本を見せる
これは代理体験やモデリングと呼ばれるもので、「これなら自分でもできそうだ」という見本を見せてあげることです。マニュアルでもOKですし、上司や先輩、リーダーがやり方や手本を見せることも有効です。
みなさんもレストランでメニューを見るとき、見本があるとどういうものかわかって安心して頼めますよね。
また、診断士のキャリアを紹介する本がよく売られていたり、ネットでキャリアを公開したりしていますが、これを調べることによって新人診断士や若手診断士は「この時期にはこんなイベントがある」とか「こういうアピールをすると仕事が取れる」というのがわかり、活躍するための方法を知ることができてモチベーションが上がります。
それから、診断士としての仕事は大抵のものにマニュアルがありますが、これは仕事の質を上げる他に、安心して取り組めることも狙いとしてあります。「こうやるとうまくいくよ」というのを示すことによって、新人診断士や若手診断士も安心でき、仕事へのモチベーションが高まります。
モデリングは、見本を示す、うまくいっている人の例を紹介するだけでなく、「こうやればうまくいく」と紹介することも含みます。
例えばテキストの内容を暗記する場合、「この部分はここと関連させると覚えやすいですよ」、「あの部分はこのイメージをもつと覚えやすいですよ」と暗記のコツを提示することで、相手はやる気になります。これもモデリングになります。
僕もキャリア分析をする際に、活躍している診断士の先輩のエピソードを聞かせていただきました。それにより、「先輩も最初はそんなふうだったのか。これなら僕にもできるかもしれないぞ」と思うことができました。そして「1年目はこういうことをするといい、2年目はこれくらい稼げる、3年目はこれくらいまで稼げるようになる」という目安がわかり、今の診断士活動へのモチベーションになっています。
自己効力感が高いと、難しい仕事や新しい仕事の際も「なんとかできる」とか「自分ならできる」と感じることができます。
逆に自己効力感が低いと、「やっても無理かも」と感じて行動を避けがちになります
④具体的な事例・エピソードでほめる(言語的説得)
ここはほめ達が得意とする内容ですね。事実を含めて具体的にほめることが重要で、本人が思っているよりもすごい(高いレベルにある)ことを認めるといいです。また、第三者を使ってほめることも有効です。
上司や先輩、リーダーが「君なら大丈夫だよ、できるんだよ」ということを部下や後輩、チームのメンバーに伝えることで、安心感をもたせモチベーションを引き出します。
このとき、上司や先輩、リーダーは、①にもあるように「失敗してもOK」という雰囲気づくりをすることが重要です
この②〜④により確実に少しずつ成長できます。
ただし、ほめっぱなしの罪に注意する必要があります。ほめっぱなしの罪は以前も見ましたよね。ほめたら次のスモールステップを示すことで、ほめられて相手が増長する(天狗になる)ことを防ぎます。
このように、自己効力感には流れがあり、この流れに沿って自己効力感を高めていくことで、部下や後輩、チームのメンバーのモチベーションを上げ、成長をスムーズに引き出すことができます。
自己効力感が高いとどうなる?
自己効力感が高いと、②〜④で見たようにモチベーションが上がりますので、仕事や目の前のことに安心して挑戦できます。そして、①で見たように失敗してもOKという雰囲気ができていますので、失敗を過度に恐れなくなり、仮に失敗しても立ち直りやすくなります。そして、②で見たようにスモールステップで成功体験を重ね、成長できます。
これが、上司や先輩、リーダーのあるべき姿と言えます。
いかがでしょうか?これ、できていますでしょうか?ぜひ、ご自身の部下や後輩、チームのメンバーへの接し方を振り返ってみてください。
《今日のほめフレーズ》
●●さんに会えたから(●●さんがいれば)今日は良いことが起きそうです
今回もありがとうございました。