これ、あの人には言わないで

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みなさん、こんにちは。

みなさんも内緒話をしたこと、されたことがあることがあると思います。「これはあの人には言わないで」と言ったことがある人、逆に言われた人がいらっしゃると思います。

しかし、このように約束したにも関わらず、相手(当人)に言ってしまう人ってみなさんの周りにもいませんか?

今回はそういう人の行く末について見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。

診断士は他人の悪口はあまり言わない

これは以前にも述べたことですが、診断士は他人の悪口はあまり言いません。基本的にはポジティブなことを言います。他人の悪口を話すと空気が悪くなります。普通の会社だと給湯室や飲み屋で他人の悪口を言っている方がいるかと思いますが、診断士はそのようなことは少ないです。

もちろん明らかに他の診断士から不快なことをされた、いつも不快なことをしてくる診断士がいて困っているなどで、他の診断士の悪口を言ってしまうこともあるでしょう。僕も何回かそういう方の話(悪口というより愚痴)を聞いたことがありますし、「そりゃ愚痴を言いたくなるよな」と気持ちを察することもあります。

そんな診断士の悪口(愚痴)について「●●さんがあんなこと言ってましたよ」と相手に言ってしまう人がいたらどうでしょうか?

また、診断士の仕事において、あるタイミングまでは公開できないこともあると思います。これは教材作成の案件や執筆案件にあります。イベントもそうかもしれません。もちろんそれを他の人に話してしまう側にも問題があるのですが、キャリアの話になったときにそんなことを話すことはあると思います。
そんなときに「あの人、今度こんな教材を作成するみたいですよ」とか「●●さんがこんな記事を出すそうです」などと勝手にSNSでバラされたらどうでしょうか?

さらに、悪口や公開できない情報ではなくても、仕事の獲得やイベントの紹介などについては利益相反になる(恩を仇で返してしまう結果になる恐れがある)ので、相手に話をされたらまずいことってあると思います
例えば補助金の案件をある人(Aさん)からいつも紹介してもらっているとしましょう。Aさんはあなたのことをいつも気にかけてくれて、相談にも乗ってくれている人です。あなたが補助金の仕事が欲しいということで、Aさんはあなたに補助金の仕事をいつも紹介してくれています。
しかし、実はAさんの競合のBさんからも補助金の案件を紹介してもらっていたとします。その場合、それをAさんに話されたら困りますよね。別に異なる人から紹介されても法律違反をしているわけではありませんが、恩義の面では問題があります。
そして、補助金の案件について別の診断士から相談を受けたとしましょう。そこで「俺はAさんからよく案件をもらっているけど、この前はBさんからもらったんだ。あ、でもこれはAさんには内緒ですよ」と回答したとしましょう。
そんな中で、その内緒話をあっさりと相手(この例ならAさん)に話してしまう人がいたらいかがでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・

そうですね。どの例でもそうですが、

「はぁ?なんで言うんだよ!!」

となりますよね

この補助金の例なら、Aさんは激怒です。もう二度と仕事の紹介はないでしょう。恩を仇で返されたのですからね。Aさんとの関係性も崩壊しますし、Aさんから「あいつは恩を仇で返すような人だから気をつけろ」といろいろな人に忠告されてしまい、あなたの悪い噂は一気に広がってしまいます。結果的にあなたの人脈・ネットワークは崩壊し、仕事獲得もできなくなります

悪口の例や公開できない案件の例も同じです。当然ですが相手からクレームが来ます。下手をすると上記のような悪い噂を広められるなどの仕返しをされたり、関係性が絶たれたりすることもあります。公開できない案件なら今後の指名はなくなることもあります(むしろそうなる可能性のほうが高いかもしれません)

内緒話をバラした人は終わり

確かに、恩を仇で返すようなことや悪口を言った側にも原因はあります。しかし、最も罪深いのは内緒話をバラした人ですよね。この人がバラさなければあなたの人脈・ネットワークが傷ついて仕事獲得に黄色信号が灯ることはありませんでした。

バラした人は軽はずみでやったのかもしれません。しかし、たとえどんな内容でも、内緒話をバラした人は一気に信用を失います。一発退場のレッドカードです。二度と話をしたくないと思われることもあります
その軽はずみな行為で相手もしくは内緒話をした人のメンタルを崩壊させてしまうこともあります(僕は昨年そうなりました)。バラした方はその責任が取れますか?心療内科の費用を払ってくれますか?できないでしょうね。

また、仮にその内緒話が意図せず無理やり聞かされたものだとしても、内緒だと言われた以上、それを相手にバラすのは御法度ですし、相手にバラしたら一気に信用を失います

バラしたことについて、「酔った勢いで言っちゃいました」は言い訳になりません。「酒は飲んでも飲まれるな」です。

信用できない人のデメリットはこれまで何度か説明していきました。仕事につながらないだけでなく、今までなら見逃されていたちょっとしたことも指摘されるようになります。

また、相談もされにくくなります。僕もキャリアのことで先輩診断士に相談することを考えましたが、その先輩診断士からメンタルが壊れるほど酷いことを言われたことがあったため、その人ではない別の診断士に相談しました。今回の「内緒話をバラす」とは異なりますが、信用がなくなったということでは同じです。以前なら相談されていたのに相談されなくなったということは、人望がなくなったことを意味しています

悪意がある場合

プライドが高く、他人の評判を下げて相対的に自分の立場を上にしたい思いがある人だと、悪意をもって相手に告げ口をします。そうすれば悪口を言った人は怒られて関係性やキャリアに大きなダメージを負わせることができるわけですから、むしろ喜んで告げ口をします。

しかし、そんなことをしたら周囲の人は離れていきます。いつ自分がそれをされるかわからないですからね。人脈・ネットワークはどんどんなくなり、仕事の獲得もどんどん減っていきます。最終的には診断士としての活動がほぼできなくなります

悪意がない場合

悪意があって相手に告げ口しているのならまだわかります。最悪なのは、悪意なしで相手に「報告」しているケースです。自分が軽はずみに相手に言ったことで大きなトラブルになることがわかっていないのです。
こういう人は悪口の告げ口以外でもいつか大きなトラブルを引き起こします

悪意がない場合でも、行く末は悪意がある場合と同様です。つまり、周囲の人はどんどん離れていき、人脈・ネットワーク、仕事の獲得はどんどんなくなり、最終的には診断士としての活動がほぼできなくなります

仮にバラした人がコミュニケーション力の良い人や謙虚な人で、普段なら楽しく接することができるとしても、「今後ともよろしくお願いします」と挨拶や礼儀がしっかりできるとしても、内緒話をバラす人には仕事の紹介は絶対にありません

仕事を紹介してもらえない理由

内緒話をバラす人には仕事の紹介はありません。これは別にバラされた恨みから仕事を紹介しないのではありません。守秘義務を守れない恐れがあるからです。守秘義務が守れないことを伺わせてしまい、「こいつはまずい」と思われてしまうのです。酔った勢いで相手企業の情報を話してしまうことや、うっかり話の勢いで先方の企業や案件のことを話してしまうこともありえます。そうなると問題ですよね。

どんな内緒話だろうが、それを他人に言ってしまう人は守秘義務を守れないと判断されます。守秘義務を守れない人は信用されませんし、法的にも問題が出てきます。そのため、仕事を紹介するわけにはいきません

今回は内緒話をバラす人について見ていきました。内緒話は誰だってあります。だからこそ、その情報は慎重に扱う必要があります。バラしたらレッドカードです。

今回もありがとうございました。