みなさん、こんにちは。
前回は診断士の三大態度(ポジティブ・楽しい・謙虚)と相手への敬意などに次ぐ第4の態度として「素直」を見てきました。
やはり、素直な人は受験でも短期合格しやすいですし、先輩にもかわいがられ、応援されます。
今回は、素直な人がなぜそうなるかを心理的・行動的な観点から分析していきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
フィードバックを受け入れやすい
素直な人は、他人からのアドバイスや指摘があったとき、不快感を出さずにあっさりと受け入れる傾向があります。これにより、自分の欠点や改善点に気づきやすくなり、成長のスピードが速くなります。
一方、プライドが高く素直でない人は、こういうアドバイスや指摘は「アンチによる攻撃」などと捉えてしまい、受け入れるどころか相手を敵視してしまいます。もちろん自分の欠点や改善点も無視することになるため、成長することはありません。
学ぶ姿勢が謙虚
診断士の三大態度である「謙虚」があれば、自分を過信することはありません。
そういう人は常に「もっと学ぼう」とする姿勢があるため、知識や技術の吸収が早い傾向にあります。もちろん先輩の意見にも耳を傾け、効率よく学習できます。
これは先輩の側からするととても気持ちがいいものです。先輩にとって、言ったことをすぐ実践してくれる後輩は非常に嬉しい存在です。教えたことを真正面から受け止め、改善しようとする姿勢があると、「この人は教えがいがある、こいつはもっと伸びる、もっと力になってあげたい」と思いやすくなります。
また、リアクションや感謝が素直に伝わってくるから嬉しいです。素直な人は、アドバイスや助けに対して「ありがとうございます」と心から言います。それが先輩にとって報われた気持ちになるので、「また手を貸してあげたい」と感じるようになります。
変化に柔軟に対応できる
素直な人は、自分のやり方に固執せず、より良いやり方があればすぐに取り入れます。時代や状況に応じて柔軟に変化できるため、環境に適応しやすい特徴があります。
一方、プライドが高く素直ではない人は、自分のやり方に固執してしまい、良いやり方があっても取り入れない、もしくは取り入れても自分のやり方に加えてオリジナルのものにしてしまいます。これは一見良いように思えますが、オリジナルのものは成功例がないため、失敗する可能性が高くなります。言い方を変えると自己満で終わる可能性が高いです。
失敗から学べる
素直な人は失敗をしたときでも言い訳をせず、失敗を素直に認めることができます。そして、そこから学びに変える力が強いです。対策を素直に実行できるので、結果として同じ失敗を繰り返しにくくなります。
素直さは「失敗したときに自分の未熟さを認める勇気」と「成長を受け入れる柔軟さ」を持っていることでもあります。それが結果として実力の伸びやすさにつながっています。
「この人の力になりたい」と思わせる人間性がある
素直さは、謙虚さ・誠実さ・努力する姿勢など、周囲の人が「応援したくなる要素」をすべて含んでいます。
能力よりも「人間として魅力がある」と感じさせることで、自然と人が集まり、支援されやすくなるのです。
特に診断士のような士業の世界では、知識・経験の差が大きいため、先輩に対する「素直な態度」はとても重要視されます。
また、専門知識だけでなく「信頼関係」がとても重視されます。
素直な人は、その素直に態度の中に学ぶ姿勢、誠実さ、成長意欲を兼ね備えています。
付き合いやすい
素直な人は、変なプライドや対抗心がありません。変に張り合ったり、賢ぶったりしないため、「人として付き合いやすい、かわいげがある」と思われやすくなります。信頼関係も築きやすく、自然と応援の気持ちが湧いてきます。
逆に変なプライドや対抗心があると、先輩から意見が出たときに、明らかに不快な態度や気に食わないと感じられる態度を取ります。場合によっては腕を組む、顔をしかめるなど、あからさまに相手にわかるような態度を取ります。

コンサルティングでそれをやったら相手の社長や従業員からクレームが来ますよ(実務補習でもそんなケースがありました)
信頼され、支援を受けやすい
ここまでの特徴から、素直な態度が取れる人(素直な人)は周囲からの信頼を得やすく、かわいがられやすい、応援されやすい特徴があります。
これは良い指導者や仲間に恵まれやすくなることも意味するため、実力を伸ばすための環境が整いやすいとも言えます。
素直な人は相手の言葉を受け入れるだけでなく、こまめに感謝の気持ちを伝えていますし、相手のアドバイスや提案をすぐ行動する積極性があります。これらが自然にできてくると、「こいつは応援したくなるな」と思われる確率が一気に上がります。素直な人は、「教えたい、助けたい、応援したい」と思わせる存在です。
今回は素直な人が応援されやすい仕組みについて見ていきました。
今回もありがとうございました。