素直③

コミュニケーション/

みなさん、こんにちは。

ここまで2回に渡って第4の態度である「素直」を見ていきました。
そして、中小企業診断士の現場で「素直な対応」を見せるシーンは、先輩診断士やクライアントの社長・従業員と接する中でよく現れます

そこで、今回は素直な人がよく行う具体的な言動例を紹介します。
先輩やコンサルティング相手の社長、従業員に好かれ応援されやすい人はこういうことをしているという具体的な言動例を、シチュエーションごとに紹介します。

なお、客観性を担保するために、僕自身の意見ではなく、チャットGPT先生から意見をいただきました。

それでは、今回もよろしくお願いします。

アドバイスを受けたときの言動

・「ありがとうございます、すごく参考になりました!明日からやってみます!」
・「それ、自分じゃ気づけませんでした。教えてもらえてよかったです。」
・ 「そういう視点は考えていませんでした。勉強になります。次から意識してみます。」
・「なるほど、その方法は効率的ですね。ネット情報ばかりに頼っていたので、実務のコツが学べて嬉しいです。」
・(実践した後に)「先輩に言われた通りにやってみたら、うまくいきました!」

ポイント:まずは受け止めて感謝。先輩などの知恵にリスペクトを示す。アドバイスをポジティブに受け取り、すぐ実行&フィードバックする。自分の考えはあとで補足する形がベター

ダメな例:「でも、自分はこう思うんですよね…」「ネットで見たやり方と違うんですが…」などとすぐに反論する。

具体的な状況
例えばチームでの経営支援中、先輩診断士から「このヒアリングの進め方は少し硬いかもしれない」と指摘され、アドバイスをもらったとします。
そのとき、指摘に感謝し、アドバイスをくれた労力をねぎらい、「ありがとうございます。話す内容ばかり意識して、相手の反応を見ていませんでした。◯◯さんの柔らかい入り方、すごく勉強になります。今度試してみます!」などと言える人が素直な人です。

わからないことがあったときの言動

・「今の説明、もう一度だけお願いしてもいいですか?」
・「理解が浅いかもしれませんが、自分なりにこう考えてみました。合ってますか?」
・「勉強不足ですみません。もう少し調べてみます!」

ポイント:恥をかくことを恐れず、丁寧に質問。相手への敬意も忘れない

失敗したときの言動

・「自分のミスです。次から同じことが起きないように対策を考えました。」
・「ご迷惑おかけしました。でも、今回の失敗で大事なことに気づけました。」
・「次、同じ状況になったらこうします。チェックしていただけますか?」
・「先輩の書いた契約書を見て、自分のがまだまだだと気づかされました。参考にさせてください。」

ポイント:言い訳をせず、学びを言葉にして示す。

具体的な状況
先輩診断士に経営診断報告書を見せたところ、「切り口がやや抽象的だ」と言われたとします。
そのとき、ミスや弱点を認めた上で、次の行動(改善)につなげようとして、「おっしゃる通りです。現場の温度感を文章に落とし込むのが難しくて…。この観点は抜けていました。差し支えなければ、過去に書かれた例も拝見できますか?」などと言える人が素直な人です。

ミスを指摘されたときの言動

・「ご指摘ありがとうございます。完全に自分の確認不足です。次からは事前に確認を徹底します。」
・「自分では丁寧に説明したつもりでしたが、やはりまだ伝わりにくい部分があるのですね。先輩ならどのように話しますか?」

ポイント:言い訳せずミスを認めて改善姿勢を示す。指摘を謙虚に受け止め、さらに学ぼうとする姿勢が大切。先輩の良いところを見つけて素直に称賛・学びの言葉として伝える。

ダメな例:「そういうルールだとは知りませんでした」「前の先生は言ってませんでした」

具体的な状況
コンサルティングでの面談後、先輩診断士から「経営者が本当に言いたかったことに気づいてないかも」と指摘されたとします。そのとき、経験の浅さを認め、「確かに、自分の仮説に引っ張られてしまった気がします…。先輩の視点が本当にありがたいです。」などと言える人が素直な人です。

普段のコミュニケーションの中での言動

・「この前の話、すごく印象に残っています。◯◯って、やっぱり大事なんですね。」
・「先輩のやり方、かっこいいと思いました。自分もそうなりたいです。」
・「あれから◯◯を意識して取り組んでます。まだまだですが、少しずつ良くなってる気がします!」
・「先輩が先日おっしゃっていた“数字に物語を乗せる”という言葉、ずっと意識して報告書を書きました。すごく腑に落ちました。」
・「◯◯支援のときに、経営者への寄り添い方を見て感動しました。ああいう信頼の築き方を自分も目指したいです。」

ポイント:日常の中でも素直な感謝・尊敬を自然に・素直に伝える相手の良さを吸収する姿勢を見せる。

先輩が助けてくれた後の言動

・「先輩のおかげで助かりました。本当にありがとうございました!」
・「あのとき助けてもらったこと、ちゃんと覚えています。いつか自分も後輩にそうしてあげたいです。」
・「先輩、昨日の件で◯◯を試してみました。やっぱり実際にやると違いますね。アドバイス、本当に助かりました。」
・「忙しい中時間を取ってくださって、感謝してます。」

ポイント:感謝の言葉を心から伝える。時間や労力への敬意も忘れない。

最後に

ここは僕なりの意見を述べさせていただきます。

ここまでの「素直」の内容からもわかるように、相手からの指摘(理不尽なものは除く)から謙虚に学ぼうとする姿勢、指摘を即実践して変化を見せる行動力も「素直」に含まれます。これが相手の信頼につながります
なので、素直な人は信頼されやすいです。逆にプライドが高く素直でない人は信頼されにくいです。このあたりで診断士としての差がついてきて、それがそのまま活躍できるかどうかの分水嶺になります

素直な人は、感謝の言葉と、時間や労力への敬意、相手の良さを吸収しようとする姿勢が見られます。しかし、プライドが高い人、素直でない人は、相手から良いところや学べるところを吸収する姿勢がありません。だからかわいがられる、応援されることが難しいのです。これでは人脈・ネットワークが先細りとなり、「ジリ貧」になるのは目に見えています。

今回は素直な人の具体的な対応例を見ていきました。

「素直」の本質的なところ、真髄も見えてきたと思います。
今回もありがとうございました。