みなさん、こんにちは。
突然ですが、僕は診断士1年目の7〜8月にかけてメンタルを壊したことがあります。
その際に心療内科に行ったことがありますので、今回は心療内科について解説していきます。
今回もよろしくお願いします。
メンタルをぶっ壊しました
僕は診断士1年目の7月にメンタルを壊しました。実務補習のタイミングでした。普段の仕事、診断士としての仕事(一発合格道場、タキプロの業務も含む)に加え、実務補習で自分の能力を超える仕事の内容と責任感から、キャパオーバーとなり、メンタルに大ダメージを負ってしまいました。
そして、僕は心療内科を受診し、そこで抑うつ症状と診断され、薬をもらいました。
そのおかげで、実務補習が終わって2週間くらい経ったところである程度マシになってきました。
ところが、薬を飲んで本格的に治る傾向が出てきたところで、8月にとんでもない精神的ショック(信頼していた人に見捨てられた&裏切られた)があって再びメンタルを壊しました。
そのため、結局のところメンタルが回復したのは10月くらいになりました。
もちろんその間は診断士としての仕事は極力セーブし、コミュニティへの参加も本当に信頼できて楽しいところだけにしていました。
マニュアル車で言うと、1速で目一杯加速し、負担が大きくなったために2速ではなくいきなり3速に入れてしまったところ、エンジンの回転数がガクンと下がり、加速がもたついてしまった形です。
この「加速がもたついた間」が、メンタルが壊れた期間でした。
心療内科は若い人が多い
さて、そんな心療内科ですが、僕は名古屋駅の近くにある新しい医院に通いました。
その医院に行って驚いたことが、若い人がたくさんいたことです。30代ではなく20代や10代の人がかなりいました。
心療内科に若い人が多い理由
心療内科に若い人が多いのは、いくつかの理由があります。
①SNSや情報過多による心の疲れ
まずはネットの影響です。若者はテレビはあまり見ないでSNSやYouTubeなどを見ています。
そうすると、例えばSNSでは他人の「成功」や「楽しそうな日常」が目に入って自分と比べて落ち込む若者が増えています。また、SNSのコメントやメッセージへの対応など、常に返信を求められている気がして、気を休める時間がなくなることが多いです。
②精神疾患への理解と受診のハードル低下
次は社会的な要因です。昔に比べ、今はメンタルヘルスに対する偏見が少なくなり、若い人は「心がつらいなら相談していい」という意識を持つようになっています。また、メンタルヘルスの重要性が増してきていることで学校や職場でも心療内科の受診を勧めるケースがあり、早期受診につながりやすい傾向があります。
さらに、発達障害(ASD・ADHDなど)や適応障害が学校生活や社会生活の中で早期に発見されやすくなったため、心療内科にかかる若者も増えています。
若い人ほど気軽に行く
若い人は上記のように精神的な病のことが社会的に認知されている環境であるため、思い当たる節があれば行きやすく、受診のハードルが低いのです。そのため、重症になる前に治療を受けることができます。
これは大げさなことではなく、「あ、ちょっとイライラするな。心療内科行って薬もらうか」というように、コンビニ感覚で通っています。
そのため、精神的負担がかかっていても軽症のうちに治療を受けることができます。たまに鬱症状で会話がうまくできない方もいますが、基本的に受付の人とのコミュニケーションも円滑に取れる傾向です。
年配の人ほど重症になってから行く
逆に50代以上の人は精神的負荷が許容範囲を超えてメンタルが壊れてから行くため、診察中に情緒不安定になる、酷い落ち込みで同伴者が必要など、重症であることが多いです。
こういう方は学生の際や社会に出た際にはまだ精神的な病のことが社会的に認知されていない環境でした。根性論が正義のように扱われ、当然ですがハラスメントの認識もありませんでした。そのため、今でも精神疾患になるのは甘え、気がたるんでいるだけなどの認識があり、精神疾患に思い当たる節があっても受診するハードルが高いです。
精神科と心療内科の違い
ところで、ここまで「心療内科」と記載していますが、「精神科」というものもありますよね。
精神科と心療内科は表向きにはほぼ同じなのですが、細かい観点では違いがあります。
精神科と心療内科はどちらも「こころ」の不調を扱う診療科ですが、主な対象疾患と治療アプローチに違いがあります。精神科は、うつ病や統合失調症、不安障害など、心に直接的な症状が現れる疾患を専門とします。一方、心療内科は、ストレスや心理的な要因が原因で体に症状が現れる心身症(例:過敏性腸症候群、頭痛、不眠症など)を主に扱います。
つまり、精神的な症状が主な場合は精神科、身体的な症状が目立つ場合は心療内科が適しているとされています。
しかし、実質的にはほぼ同じもので、多くの精神科や心療内科が「精神科・心療内科」と併記しています。これは「カツラ」を「ウィッグ」と表現しているのと同じです。中身は同じだけど前者だと抵抗があるから名前を変えているだけです。
精神科と心療内科の認識の分岐点
精神科としての捉え方と心療内科としての捉え方の分岐点は、僕のような1980年代生まれの人かと思います。これより前に生まれた方は「精神科」、後に生まれた方は「心療内科」という認識です。
年齢が高くなるほど「精神科」のイメージが強く、メンタルが壊れた廃人が行く収容所のような先入観が強いです。そのため昔からあるところや人目につかないところにある「精神科」に行くことが多いです。
一方、年齢が低くなるほど「心療内科」のイメージが強く、メンタルがちょっとでも不調なら行ってみるなどコンビニ感覚で通っていることが多いです。こういう若者は心療内科に行くことに抵抗がないため、比較的新しく開業したところやアクセスがしやすいところにある「心療内科」に行くことが多いです。
心療内科に行くことは恥ずかしいことではない
特に年配の方は「心療内科」と言っても行くことに抵抗があるかもしれません。「カツラ」のことを「ウィッグ」と言っても抵抗があることと同じですよね。
しかし、メンタルを壊した元凶の人は責任をとってくれません。
暴力をふるったら暴行罪で逮捕されますし、逮捕までいかなくても損害賠償を支払うことになります。しかし、ハラスメントやいじめなど精神的な暴力をふるっても暴行罪での逮捕はありませんし、損害賠償もありません。
たとえ100%原因が自分にあって責任を取らない問題を起こしたとしても、特定の他人があなたのメンタルを壊していい理由にはなりません。問題を起こしたことと、メンタルを壊されることは別のことです。「お前が問題を起こしたから、罰としてお前のメンタルを壊させてもらう」にはなりません。
あなたのメンタルが壊されたなら、本来なら相手が責任を取るのは当たり前です。しかし、今の日本の法制度ではそうはならず、メンタルを壊された側が泣き寝入りをする構図になってしまっています。
だからこそ、もし僕のように誰かのせいでメンタルを壊されたとしても、メンタルを壊した元凶の人に責任を追及するより自分のメンタルを回復させるほうを優先させてください。
また、どんな理由であろうとも、メンタルを壊した元凶の人とは縁を切ってください。仮に会社の人など物理的に縁が切れない人なら、とことん距離を置いて最小限の関わりだけにしてください。
あなたのメンタルのほうが大事です。そして、メンタルを回復させることは恥ずかしいことではありません。甘えでも気がたるんでいるわけでもありません。ぜひ、メンタルがキツくなってきたら心療内科を利用してみてはいかがでしょうか?
今回は心療内科について取り上げてみました。
人のメンタルを壊すような人にあなたのメンタルや人生をめちゃめちゃにする権利なんてありません。あなたが無駄に被害者になる必要はありません。あなたのメンタルを大切にしてあげてください。
今回もありがとうございました。