みなさん、こんにちは。
以前の記事で「特定のメンバーだけで組織文化的に参入障壁を作っていて新人が入りにくいコミュニティ」は付き合わないほうがいい、ということを述べました。
復習ですが、形式的には新人歓迎イベントがあっても、中身としては既存メンバー同士だけで話したり身内ノリ・キツい冗談ばかり言ったりして新人がアウェー感・疎外感を抱いてしまい、なかなか溶け込めないものです。既存メンバーは「新人なら自分から先輩に話しかけてコミュニティに溶け込め」という意識の人ばかりで、新人に話しかけて輪の中に引き込んでくれるキューピット的な人がいません。だから新人が入っても居心地が悪くてすぐに抜け、気づけばいつまでも特定のメンバーのまま、というオチになります。
今回はこちらについて、もう少し詳しく見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
内輪ノリが目立つ
こういう「参入障壁を築いているコミュニティ」は、既存メンバーしかわからない(新人メンバーが付いていけない)話をしやすいです。内輪ノリってやつですね。バラエティ番組でもよくあると思います。
こういう内輪ノリがあるコミュニティも診断士の業界ではあります。
内輪ノリと言えば
最近やらかしてしまったフジテレビの番組なんかが内輪ノリの典型ですよね。出演者だけがわかる話をしていて視聴者は置き去り。こんな番組がフジテレビには特に多いのです。
例えばめざましテレビで「今日は●●アナウンサーの誕生日です。誕生日おめでとう!みんなでお祝いしましょう!」ってよくありますが、そのアナウンサーのファン以外の視聴者からすると「そんなの知らんがな!」ですよね。
また、バラエティ番組でも出演者しかわからない話をしますよね。芸人がよく行く店での話とか、芸能人どうしでの旅行の話とか、そんなの視聴者は知りませんよ。
なので僕もフジテレビのめざましテレビやバラエティ番組は長らく見ていないです(ちいかわはYouTubeで見ていますが)。
内輪ノリは付いていけない
これと同じようなことを、診断士のコミュニティでやっている方もいます。しかし、今どきの令和の若者にはそういう内輪ノリはウザいだけです。
え?何それ?よくわかんない。俺は置いてきぼりになってるんだけど、こいつら何が面白いの?
となってしまい、徐々にアウェー感を抱いていきます。
これが2〜3回続くと、もうそのコミュニティには来なくなります。結果的に内輪ノリで盛り上がっている一部メンバーしか残らないのです。

自分が話していることは、内輪ノリではありませんか?
相手から「ウザい」と思われている段階で、謙虚さはありません
内輪ノリが好きな方は、企業経営理論でやった「参入障壁」を、組織文化的なものとして勝手に作ってしまっているのです。参入障壁が高いと他の業者が入りにくくなるので競争は減りますが、新陳代謝が起こりにくくなります。
よく「来る者拒まず、去る者追わず」と言いますが、組織文化的に参入障壁が高ければそれが「来る者拒み、去る者追わず」になっているのです。それでは新人が入ってこないので、いつまでも古い体質のまま変わらず、新陳代謝が起きません。
そのコミュニティの無意味さに気づいていない人、周りに合わせてしまう性格の良い人以外はどんどんいなくなります。
有隣堂の事例
内輪ノリについて、横浜ローカルの有隣堂という書店の取り組みに関する本に良いことが書いてありました。
この書店はYouTubeのチャンネルが人気で登録者数が何十万人もいるのですが、内輪ネタの話はなるべくしないようにしているそうです。
「内輪ネタの回を見たら、初めて訪れた方が入っていけないと壁を感じてしまうかもしれない。できるだけ多くの人に対して開かれた動画を作る。初めて見てくれる方も楽しめるものを作る」
という趣旨の内容がこちらの本にも書かれています。ぜひ、購入して読んでみてください。中小企業の事例としても有用ですよ。

有隣堂のyoutubeチャンネルは僕もよく視聴しています
今回は、内輪ノリについて見ていきました。
内輪ノリは当事者以外聞いていてつまらないので、新人メンバーを置き去りにしていることになります。そうなると「ポジティブ・楽しい」は満たしていても「謙虚」は満たしていないことになります。三大態度を身につける上でも、新人メンバーにも気を遣っていきましょう。
今回もありがとうございました。