みなさん、こんにちは。
今回は他人に善意を期待する行動はしないほうがいいことについて見ていきます。
他人の善意を期待するようになると、これまで見てきたある能力が下がることになってしまうからです。
それでは、今回もよろしくお願いします。
電車でよく見るこんな場面①
例えば電車に乗っていると、この図のように座っていることが多いと思います。つまり自分の両側が1人ずつ空いているパターンですね。

このとき、2人組がきたとします。そうなると、大抵の場合は左右どちらかにずれます。一方で、強情にずれない人もいます。
このとき、強情にずれない人の側にも相手への敬意がないなど問題はありますが、2人組のほうにも問題はあります。
え?なぜかって?
それは「あの人がどちらかにずれてくれないかな?」という意思を1ミリでももっていた場合、それは他人の善意を期待していることになるからです。
つまり、相手に左右どちらかに席をずれてもらい、2人とも座れることを期待しているのです。
そんな期待をもっていませんでしょうか?
そして、余程の悪意がある人でない限りは席をずれてくれます。そして、「どうもすいませーん」と言って2人とも座りますよね。そんな構図をみなさんも何度も見たことがあると思います。
これは若い人よりも中高年に多い傾向です。やはり「座りたい」という欲求が強く、しかも自分のほうが年上だからということで、その欲求を目の前の人に押し付けてしまうのです。
また、女性だと「みんな一緒」というのを好みます。つまり「どちらも座る」もしくは「どちらも立っている」の2択を好みます。どちらかだけが座っていると抜け駆けをしているようで違和感を抱いてしまうのです。
そのため、このようなことをするのは中高年の女性が多い印象です(もちろん若い女性や若い男性、中高年の男性でもこのようなことをするのはあります)
電車でよく見るこんな場面②
では、今度はこちらの図をご覧ください。こちらだと自分の両隣が空いているわけではありませんので、2人組が来たとしてもずれることはできません。

このときに目の前に立って圧力をかけてくる人もいます。つまり「お前が立てば2人座れるから立て」と言わんばかりのアピールをしてくるのです。
たまにいませんか?目の前でお互い座ることを譲り合っている風景って。「●●さん、座りなよ」「いや、あなたのほうが年上だから座っていいよ」「いやいや、あなたこそ」なんて会話を繰り返している人っていますよね。まるで「あなたが座っていなければ2人とも座れるのに」と言わんばかりのアピールです。
さすがにこの場合だと気が弱い人くらいしか立たないと思いますが、これも他人の善意を期待しているのです。期待していないならそもそも1席しか空いていない空間の前に立たないからです。
仮に気が弱い人が立ってくれて「あ、そんな、いいですよ」などと言ったとしても、実は内心では「ラッキー!」と思っています。それは相手に立つこと(善意)を期待していた証拠でもあります。
他人の善意を期待すると責任者意識がなくなる
さて、ここまで電車の席の例を見て説明してきましたが、本題はここからです。
このような「他人の善意を期待するやり方」は、責任者意識の喪失につながります。
なぜかと言うと、自分が座れるかどうかを相手に決めさせることにしていますし、失敗したときに相手に責任を押し付けてしまうからです。
責任者意識とは、簡単に言うと「結果がどうであれ、やった責任は自分が負う」ということです。
責任者意識がなくなれば、うまくいかなかったときに自分の責任を棚に上げて他人に責任を追及することは、以前も述べさせていただきました。
先ほどの席を譲る例なら、ずれてもらえなかったときに相手の2人組からは文句が出ます。つまり、ずれなかった人が降りた後、もしくは2人組が降りた後に「なんであの人、ずれてくれなかったんだろ?普通ずれるよね」などと文句を言うことが多いです。
実際、そんなことを言っている2人組って見たことありませんか?
他人の善意を期待すると「べき」思考が強まる
他人の善意を期待することは「べき」思考でもあります。
先ほどの「なんであの人、ずれてくれなかったんだろ?普通ずれるよね」という文句のセリフにありました「普通」がまさに「べき」思考の裏返しです。
つまり、「普通」とか「当然」という言い方を盾にして自分の「べき」を相手に押し付けているのです。
しかし、これはその人にとっての「普通」であり、それが他人にとっても「普通」であるとは限らないのです。
「べき」思考が強まるということは、相手への敬意などがなくなることになります。相手の価値観や意思を尊重するなら「べき」にはならないからです。
つまり、他人の善意を期待すると「相手への敬意など」がなくなることを意味します。
さすがに2つ目の例のように「立て」と言うのは失礼ですが、1つ目の例のように左右どちらかにずれれば座れるケースなら、どうしても座りたいとしたら「すいません。どちらかにずれていただいてもよろしいですか?」と相手に直接言ったほうがいいです。そのほうが相手への敬意などがある謙虚な対応ですし、「べき」や価値観の押し付けになりません。
それが嫌なら相手に不満を抱くのではなく、「はい、どちらも立っていましょう」と潔く諦めることです。それが責任者意識のある対応です。
例えばカップルでそんな場面に出くわし、彼女が座りたそうな素ぶりを見せた場合、彼氏が「すいません。どちらかにずれていただいてもよろしいですか?」と言えば彼氏の株が上がるかもしれませんよ。
善意以外のケースでも他人に期待しない
実は今回の記事で最も重要なのはここです。
この「他人に期待しない」スキルは、善意のケース以外でも当てはまります。部下や後輩、チームのメンバーが言われたように仕事をしてくれることとか、レジで前の客が早く終わらせてくれることはもちろん、贔屓のチームが今日の試合で勝ってくれることまで当てはまります。仕事からプライベートまですべて当てはまります。
「他人に自分が思っているようにしてもらうことを期待しない」ことができれば、「べき」を当てはめることがなくなるので、相手が自分の思ったとおりに行動しなくても不快になりにくくなります。
今回は他人の善意を期待することについて見ていきました。
「他人に期待することをやめる」ができると、メンタル面が大きく進化します。
今回もありがとうございました。