みなさん、こんにちは。
今回は日本人の良さでもあり、悪い癖でもあることを取り上げていきます。
それが無言の圧力です。これは仕事でも出てきますが、今回見ていくのは旅先での無言の圧力です。
それでは、今回もよろしくお願いします。
無言の圧力とは
無言の圧力とは、言葉で直接的な指示や命令をしなくても、周囲の雰囲気や態度によって、相手に特定の行動や考え方を強制的に受け入れさせようとする心理的な圧力を指します。
例えば上司が部下に直接的な指示ではなく、無言で厳しい表情で睨みつけるような態度をとることで、部下にプレッシャーを与え、早く仕事を進めるように促すことが該当します。また、会議で発言しないメンバーが他のメンバーの意見に同意しないことを無言のまま不機嫌な表情で示すことで、他のメンバーにプレッシャーを与えることも該当します。
そして、この無言の圧力は仕事だけでなくプライベートでもあります。それが今回見ていく内容です。
無言の圧力の影響
無言の圧力は同調圧力や暗黙の了解といった形で現れることが多く、個人の自由な意思決定を妨げ、精神的なストレスを引き起こすことがあります。
みなさんもご経験があるかと思いますが、無言の圧力にさらされると、人々は不安やストレスを感じることが多いです。これは、無言の圧力が周囲の人々に何を期待しているのかを明確にしないため、不確実性が生まれるからです。
例えばあなたがグループ作業に参加しているとき、リーダーが何も言わずに不機嫌な顔をしていると、あなたは「もしかしたら何かまずいことをしたかな?」と不安になるかもしれません。
ただ、言葉で言われているわけではないので、どうすればいいのかわからないのです。
このように、無言の圧力は人々に心理的なストレスを引き起こし、その対処に苦労することがあります。
旅先での無言の圧力の例
さて、無言の圧力の内容と影響を見ていったところで、今回のメインテーマである旅先での無言の圧力を見ていきます。

旅先で、3人掛けのベンチがありました。そのベンチには端と真ん中に老夫婦が2人座っていて、1人分空いていました。このイラストで言うと左側ですね。
そこに4人の家族連れの人たちがやってきました。40〜50代と見られるお母さんが空いている1つの椅子を指さし、「ほら(空いているから座りな)」と子供(と言っても中高生くらい)に言っています。ちなみに日本語で話していたので立派な日本人です。
これが無言の圧力です。つまり、実際に言っているわけではないけど、座っている老夫婦に「どけ」と圧力をかけているように見えてしまいます。老夫婦に対して不確実性をもたらし、心理的なストレスを与えています。
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さて、この状況を見て、あなたはどう思いますか?
何となくソワソワしますよね。落ち着いていられなくなるでしょう。
そのためでしょうか、結果としてベンチに座っていた老夫婦は居心地が悪くなり、ベンチを離れてしまいました。
そんな状況なのにこの家族連れは老夫婦にお礼や会釈もせず、「空いた空いた、よかった」と言わんばかりに座っていました。
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おそらく、この家族連れは慣れていない旅先で疲れたのだと思います。きっと悪気もないのだと思います。
しかし、旅先で「旅の恥はかき捨て」とか、疲れているなどの事情があろうとも、こういう無言の圧力をかけて人をどかそうとするのは感心できません。
赤ちゃん連れとか、杖をついて立っているのが困難な人ならまだわかります。外国人も日本の風習や日本人の価値観がわからないこともあるのでまだわかります。
しかし普通の日本人の家族連れが無言の圧力をかけて結果的に老夫婦をどかしてしまうのはいかがなものでしょうか?
無言の圧力は謙虚さをなくす
この家族連れ(特に親のほう)は、少なくとも謙虚ではないです。
まず、どいてもらったのにお礼をしないのは論外です。「ありがとうございます」と言うのが恥ずかしいとしても、最低でも会釈はしましょう。
僕はこんな謙虚さがない親の元に生まれてきた子供(中高生)が可哀想に思えてきました。
また、謙虚な人なら「これをしたら相手はどう思うか」を想像します。つまり、1つ席が空いているからといって、そこに行って無言の圧力をかけたら老夫婦は居心地が悪くなることを考えます。
それを考えれば大人しく全員立っているか、全員が座れる他のベンチを探すはずです。
相手に期待するのは「べき」思考の裏返し
今回の家族連れの例のように、無言の圧力をかければ相手がどいてくれることが「普通、当然、当たり前」と思っているとしたら、それは他人に「べき」を適用していることになります。
あなたにとっての「普通、当然、当たり前」は他人にとっても「普通、当然、当たり前」とは限りません。ひとりひとりで価値観や意見は異なります。あなたの「べき」を当てはめられない人もたくさんいるのです。
他の例でも同様
同様の例としては、電車の席でもそうです。席の前に複数人立ってアピールすれば、座っている人はずれてくれるだろう、どいてくれるだろうと期待している人が結構見られます(特におばさんのグループですね)。
こういう人は謙虚さがなく、「べき」思考が強いことが伺えます。
あえて擁護してみると
無言の圧力をかける人を責め続けるのはフェアではないので、ここでは無言の圧力をかける人の背景の事情を考慮してみましょう。
不快なことをしてくる人がいたら、相手の背景の事情を考慮して労をねぎらうことが必要ですね
無言の圧力をかける人は、別に相手を意図的に攻撃しているわけではないです。意図的に攻撃しているとしたらそれこそ論外です。
おそらく、相手に何か(今回の例なら子供だけでも座らせてほしいこと)を伝えたいけれど、言葉で表現するのが苦手で、上手く言葉にできず、結果的に無言の圧力を与えてしまっているのだと思います。
言い方を変えれば、コミュニケーションが苦手な人の可能性があります。そう考えれば、許す気にもなってくるかと思います。

今回は旅先で無言の圧力をかけてくる人の例を見ていきました。
今回もありがとうございました。