みなさん、こんにちは。
前回、謙虚さの前提スキルである「相手への敬意など」を見ていきました。
今回はその中の「尊重」について詳しく見ていきます。
それでは、よろしくお願いします。
尊重とは
「尊重」の意味を辞書で調べてみると、「価値あるもの、尊いものとして大切に扱うこと」となっています。
価値観や意見は人によって異なります。全く同じ価値観や意見の人はいません。人間の言動はそのような「唯一無二の価値観や意見」から引き起こされます。
では、価値観や意見の違いとはどういうものでしょうか?
これは得意なこと・不得意なことで考えてみるとわかりやすいです。
例えば私は鉄道好きなので、駅の自動券売機の扱いも慣れています。しかし、高齢者や外国人などは自動券売機の扱いに不慣れで、駅員に問い合わせたり長時間占領したりしています。しかし、ここで「早くしろよ!」とか「なんでこんな簡単なことなのにわからないんだよ!」などと思いながらイライラしてしまってはいけないのです。
確かに得意な人からするとそれができない人はイライラするかもしれませんが、そこは価値観や意見の違いを意識しましょう。精神的・時間的余裕をもって、苦手な人のことを考慮しましょう。苦手な人の価値観や意見、言動を大切に扱いましょう。これが「尊重」です。
腹が立った言動、価値観や意見も尊重する
「尊重」が重要になってくるのは、相手と大きく価値観や意見が異なる場合です。こういう「自分と大きく異なる価値観や意見から来る言動」は、普通に捉えるとイラっとします。
例えば完璧主義の人なら、適当力の高い人のやり方はイライラして仕方ないでしょう。「あぁ、なんでそんなに適当にやるんだよ!ちゃんと確かめろよ」と言いたくなって仕方ないのではないでしょうか?
また、揚げ足取りをしてくる相手もいますよね。そういう人から否定的な意見を言われるとイラっとするはずです。その場合の相手の価値観や意見も「尊重」の対象になります。
もちろん「相手の価値観や意見をすべて無条件に受け入れろ」ということはありません。悪意のある人の価値観や意見まで尊重する必要はありません。しかし、そうでない人ならば「相手にはそういう意見を言う自由や行動をする自由がある、そういう価値観もある」ということを理解しましょう。それが「相手の尊重すること」になります。
また、価値観や意見が異なる他人は、多くの人が「周りを(相手を)困らせてやろう、迷惑をかけてやろう、不快にさせてやろう」と思いながらその言動をしているわけではありません。決して悪意はありません。そう考えると、相手を許しやすくなりませんか?
どうしても異なる価値観や意見を尊重しにくいなら、「異なる価値観や意見への興味→面白い→その発想はなかった→勉強になる」という順序で捉えてみると、スムーズに受け入れられます。
自分の意見・やり方が唯一無二の絶対正義と思わない
「尊重」でカギを握ってくるのがこれです。「尊重」ができるかどうかをわかりやすく測れるのが、「他人に自分と異なる意見・やり方を言われたときにイラっとしないか」です。もしイラっとした場合、尊重ができていないことになります。
尊重ができない人は「俺の意見が絶対正義で、他の意見はすべて間違い!」、「私のやり方が唯一無二の正しいやり方だからそれに従え。異論は許さない!」という雰囲気を出してしまいがちです。そして、相手が違う意見・やり方の相談をしたり、提示した意見・やり方に従わなかったりすると、明らかに不快な顔をして真っ向から否定します。

こういう人はハラスメント体質にあります。
だからいつトラブルを起こすかわからないので、人望もありません
診断士になると様々なところから「先生」と言われ続けるため、謙虚さがなくなってしまった方が陥りがちなことです。これは税理士や弁護士にも見られ、「士業あるある」でもあります。常に求人が出ているなどで「ブラック●●士事務所」と言われている事務所は、士業の所長が尊重のできない人であることが多いです。
自分とは異なる意見・価値観・言動を尊重できなくなってきたら診断士としてNGです。例えば自分が支援の相手企業の社長に意見を言ったとして、社長から別の意見を言われたときに「ふざけるな!」みたいな態度を取ってしまってはNGです。他の意見・やり方を尊重できない人は、長期継続顧客化や口コミによる新規顧客獲得は望めません。
相手の意見・価値観・言動を尊重し、「自分は正しいかもしれないけど、相手も正しい」と思うようにしましょう。「私の意見はこれだけど、社長の意見も一理あるな」とか、「僕の意見とちょっと違うけど、社長がこれでいきたいならこちらの路線で考えよう」と思ってみましょう。そうすると謙虚な対応ができてきます。そしてこれはそのまま社長の満足度、長期継続顧客化や口コミによる新規顧客獲得につながります。
今回は「相手への敬意など」の中の「尊重」について詳しく見ていきました。相手の意見・価値観・言動を尊重し、「私の意見はこれだけど、相手の意見も一理あるな」などと思える人は、診断士として差別化ができます。
今回もありがとうございました。次回は「感謝」についてみていきます。