みなさん、こんにちは。
今回はマスコミについて取り上げてみたいと思います。
今年の夏の高校野球(甲子園)では広島県の代表である広陵高校が部員や監督の不祥事により途中辞退をする形になりました。
こちら、野球ファンの中ではかなりのニュースだったのですが、なぜか新聞やテレビのニュースでは消極的でした。
今回はこの理由について見ていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
日大問題はあれだけ報道していたのに
みなさん、日本大学(日大)のアメフト部の悪質タックル問題って覚えていらっしゃいますか?
あの事件は連日ワイドショーで取り上げていましたよね。チョコレートプラネットの松尾が「続いては日大問題でーす」と坂上忍のモノマネをするくらい毎日のように報道していました。
もちろんその報道の中にはコメンテーターの好き勝手な感想や、週刊誌やネットでの噂もありました。
日大問題の詳しい情報はこちらのWikipediaをご参照ください。

しかし、今回の広陵高校の不祥事はほとんどの新聞、テレビがだんまりを決め込んでいます。
辞退をしたときだけニュースにしたくらいです。辞退後はほとんどニュースになっていませんし、なっていても新聞の隅っこのほうやテレビのストレートニュースで少しだけ取り上げるくらいです。
ちなみに、広島ローカルのマスコミも完全にだんまりだそうです。
広陵高校の問題を取り上げない理由
なぜ日大問題と違って広陵高校の問題はどの新聞やテレビも消極的なのでしょうか?
関心が高い話題なので、日大のときに連日報道すれば楽に売上や視聴率を稼げるはずです。
その理由は、「野球」だからです。
新聞社やテレビ局にとって野球は最大級のスポンサーであり、利権です。
もちろん高校野球もスポンサーです。スポンサーにとって都合の悪いことは報道しません。特に春の高校野球(センバツ高校野球)の主催である毎日新聞、TBS系と、夏の高校野球の主催である朝日新聞、テレビ朝日系は自社に都合が悪くなるため絶対に報道しません。
と言うより、マスコミは自社に都合の悪いことは「報道しない自由」を駆使します。
この「自社に都合が悪い」はまた後で出てきます。
他の新聞社やテレビ局にとっても高校野球は国民の関心が高くおいしい利権です。
そのため、マスコミは高校野球の協会(高野連)に忖度して報道をしないわけです。
しかもそこらへんの高校ならともかく、広陵高校は高校野球の世界では常連校であり老舗でもあります。当然、高校野球の世界での広陵高校の立場は相当上のものになっています。
さらに、高校野球は選手だけでなくスタッフ、OBまでプロ野球とのつながりがあるため、プロ野球にまで影響が出る見込みが大きいです。そうなると余計に大事になってしまいます。
プロ野球はどの新聞社やテレビ局にとっても最大のスポンサーであり利権です。ここにまで影響することは避けたいのです。
要は旧ジャニーズと同じく、「あそこを敵に回すのはやめておけ」という一種の報道タブーがあるのです。
マスコミ側の言い訳
新聞社やテレビ局が報道しない言い訳として、確定情報ではないからという話があります。しかし、それなら芸能人や政治家の不祥事は疑いの段階で大騒ぎをすることの説明がつきません。
また、担当部署が違うという話もあります。スポーツのことと警察のことは担当記者が違うから、誰が主導で記事を書くかわからないからという言い訳です。しかし、これも芸能人が犯罪を起こしたときに週刊誌やネットの噂まで取り上げて大騒ぎをすることの説明がつきません。
SNS批判にすり替えた
広陵高校の校長、監督は今回の辞退について、「部員や監督によるいじめのため」ではなく「SNSによって誹謗中傷をされているため」と発表しました。
完全に保身に走ったわけですね。当然、こんな嘘は週刊誌やネットによってすぐにバレました。
しかし、マスコミはこの辞退の理由の真偽を検証することなく、そのまま「SNSによって誹謗中傷をされているため」と報道しました。

広陵高校(高野連)も、マスコミも、今回のいじめ問題を「SNSによる誹謗中傷」にすり替えたのです。
マスコミは高校野球側に忖度しますから、広陵高校の今回のすり替えも全く気にしていません。それどころか高校野球側と結託して「SNSが悪い」というイメージを拡散していたのです。
実はマスコミ(いわゆるオールドメディア)にとって、SNSは取材で使えるツールである一方、競合相手でもあるのです。速報性ではSNSに完全に負けていて、最近はそれにより政治の報道などでのオールドメディアの影響力がなくなっていることから、マスコミからするとSNS規制をしたい思惑があります。そして広陵高校(高野連)は自分たちの責任問題にはしたくないからSNSのせいにしたいということで、マスコミと広陵高校の利害が一致し、いじめ問題をSNSが悪いことにすり替えたのです。
その証拠として、テレビ朝日のアナウンサーが「SNSの何気ない投稿によって高校球児の夢を潰すことになる」と発言してしまい、ネットで大炎上しました。
他にも広陵高校を擁護する人もネット上で出てきていますが、ほとんどが炎上をしています。こういう人の主張にある「我慢しろ」は論外、「相手(他の部員や監督)の事情も考慮しろ」はきれいごと、「相手(他の部員や監督)だって大変なんだ」は論点ずらしです。
このような意見は、我慢を強いられている人の立場を理解していない典型例です。いじめ(暴力)を受けている野球部員の気持ちを全く考えていません。
ダブスタだから信頼を失う
近年は若い世代ほどマスコミを信用していません。それはネットによって今までマスコミが隠してきた都合の悪いこと(自社のポジショントークや利権への忖度など)が暴かれているからです。
自社に都合が良いときは不確定情報だろうがネットの噂だろうが喜んで報道するくせに、自社に都合が悪いと報道しない。または論点のすり替えをして難を逃れようとする。こういうダブルスタンダードをやっているからマスコミは信用をなくしているのです。
今回は広陵高校の不祥事からマスコミのことについて見ていきました。
今回もありがとうございました。