みなさん、こんにちは。
今回もニッチトップ(ナンバーワンニッチ)について見ていきます。
前回は「既存のものを組み合わせればニッチトップになれる」ということを見ていきましたね。
しかし、「そんな簡単にいくのかよ」と思われている方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はニッチトップについてもう少し話をしていこうと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、愛媛県では無類の強さを誇る伊予鉄の車両です。伊予鉄も路面電車、郊外電車(サムネ画像のもの)、路線バス、高速バスなどで愛媛県というニッチの中でのトップです。
徹底的に絞り込めばいいだけ
 
いやいや、ニッチトップって、そんな都合よくいかないでしょ?
そう思われた方、それならご自身が住まわれている、もしくは勤務されている「●●市で1位」なら可能ではないでしょうか?
これなら隣町に自分より上の人がいてもいいです。
最低でも特定の地域でトップの専門分野をもったニッチトップ(ナンバーワンニッチ)になることができますよね。
 
特定の地域か、特定の分野でトップレベルの専門性をもっているとかなり有利になります
ただし、地域が狭くなるほど単価は安くせざるを得ません。例えば「●●市で1位」だとすると、隣町にもっとすごい人がいたらみんなそっちに行ってしまいますからね。そうすると単価を抑えざるを得なくなります。
ですが「○○県で1位」なら、隣の都道府県にたとえもっとすごい人がいてもなかなかそちらには行きにくいですから、高単価を実現できます。
ニッチトップになれば明らかな差別化ができる
ニッチトップになると、「ニッチ」の部分で選択と集中が、「トップ」の部分で高付加価値化・差別化、パーソナルブランドの確立ができています。
そして、そんな噂を聞いた人や企業から勝手に(もしくは誰かの紹介で)仕事の依頼が来ます。社長なら誰だって、多少価格は高くてもその道のトップレベルの人に助けてもらいたい、手伝ってもらいたいですよね。トップレベルの専門性をもてば、お客さんのほうから近寄ってくれるようになり、自分から無差別的に企業に営業をしにいく必要がなくなります。
と言っても、自分は営業を一切しなくてもいいわけではありません。自分がターゲットとする業種、エリア、規模、経営テーマなどで明確に絞り込んだら、そのターゲットに自分から営業をかける必要があります。誰にでも声をかけるというより、こちらがクライアントを選ぶことができるイメージです。こうなると継続的な仕事にもつながりやすいです。
このように、ニッチトップになることで、自分だけの独自性のある戦略が見えてきます。そして、戦わずして勝てるブルーオーシャンで活動することができます。

明らかな差別化ができるから単価が上がる
ニッチトップになり明らかな差別化ができると、代わりはいないことになり、交渉力が高くなるため、提案して商品やサービスを売るビジネスモデルも可能になります。
いわゆる「下請けからの脱却」ですね。補助金などは受注型でしたが、ここからはそういう受注ではなく提案していくビジネスができるようになります。
このように、受注型(一方向のコンサルティング)から提案型(双方向の伴走支援)へ移行することで高単価化が可能です。
単価が上がらない、顧客を獲得できないことで苦しんでいる人が多いのは士業あるあるです。
家電やパソコンなどを買うときに価格の比較サイトを利用する方もいらっしゃると思いますが、そのような価格の比較をクライアントもやっています。差別化できずに代わりはいくらでもいる状態だと単価を上げることも顧客を獲得することもできません。
安くすると代わりはいくらでもできてしまいます。また、妥協すると足元を見られてしまいます。
安くする、妥協すると顧客との間に上下関係(タテの関係)ができてしまい、交渉やコミュニケーションの面で問題が出てきます。ほめることや伴走支援など、顧客とはヨコの関係が望ましいです。
受注型を脱却して提案型になると収入が一気にアップします。イメージは、小さな報酬、中くらいの報酬の案件と、大きな報酬の案件でも安いものは受注型で、それよりも大きな報酬の案件になると提案型です。年収2000万円以上の診断士はこの提案型の案件をもっています。
このように、「●●に特化して、▲▲でナンバーワンです」と表明できると、その業界での第一人者になるので、誰からも差別化しているとわかります。
例えば「講師と執筆と伴走支援に特化して、フットワークの軽いほめ達認定講師としてナンバーワン」でもいいのです。
そうすると代わりはいないので差別化・高付加価値化による高単価も可能になります。
今回はニッチトップについて、収入面も含めて見ていきました。
今回もありがとうございました。