みなさん、こんにちは。
今回は3つの態度のうち、「ポジティブ」に関する内容です。ここ数日は「謙虚」ばかりでしたから、久々ですね。
今回の内容は「共感力」です。これは聴く力の本が世間ではたくさん出ているように、世間のニーズも高い内容となっています。ひとえに「共感しましょう」と言ってもなかなか難しいですよね。だからこそ、共感力がある人とない人(十分な共感ができている人とできていない人)でコミュニケーション力での差がついて、人脈・ネットワーク(人望)に反映され、結果的に仕事の獲得などにも影響を及ぼしてきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
ポジティブ→ポジティブ
今回の話は、要は「ポジティブな話を投げたらポジティブな話で返しましょう」というものです。しかし、これができない人がそれなりにいます。言い方を変えると、これができるだけでコミュニケーション力の面では有利に立てていることになります。
例えば僕が「今回、こんな執筆の案件に関わらせていただきました。良い経験になりました」と言ったとします。
そのとき、相手のリアクションとして望ましいのは以下のどれでしょうか?
- Aさん:内容を見ました。でもこのフレーズは間違っていませんか?
- Bさん:それって誰かのコネであって、あなたの力で獲得した案件じゃないですよね?
- Cさん:そうなんですね。拝読します
- Dさん:おぉ、すごい!良い経験になりましたね
正解はDさんですよね。こういうリアクションをしたら相手も気持ちいいのですが、中にはAさん、Bさん、Cさんのようなリアクションをする方もいます。
やはり、コミュニケーションが上手い人(いわゆる、コミュ力オバケ)はこのあたりのリアクションが上手いです。たとえ減点の余地や意見の違いを見つけたとしても、黙ってポジティブなリアクションで投げ返しています。

ちなみに、ほめ達でもこのあたりのリアクションは鍛えられます
僕は「ほめ達1級」をもっていて、「ほめちぎる診断士」という商標登録までしましたが、ほめる力が最近減っているため、「ほめ達入門編」と「ほめ達3級」を4月にリハビリ受講することにしました。
話を戻しまして、多くの人が意外とやりがちなのがCさんのようなリアクションです(なお、これは「まだマシ」です)。
「拝読します」と言っても、実際に中身なんて読んでいませんよね?社交辞令で言ったにすぎないと思います。
しかしそれは相手にバレています。相手からすると「あなたの話には興味ないです」と言っているのと同じなので、これも「ポジティブ→ポジティブ」ではありません。
次にAさん。これは完璧主義の人、細かすぎる人、正義感の強い人がやりがちです。
なぜか減点の余地を探して「この部分は違うので」と返す人っていますよね。相手からすると「それ、今言う必要ある?」と思ってしまいます。
以前も述べましたが、自分の能力を相手が超えているように見えると、このような指摘をしがちです。また、機嫌が悪いとき、精神的に余裕がないときはさらにやりがちです。
しかし、相手が求めているのは間違いの指摘ではありません。「真面目・完璧よりもその場のポジティブなノリ」を心がけましょう。
最悪なのがBさん。これは論外ですよね。まさか相手に対して喧嘩腰で挑む人なんていないと思いますが、ごく稀にこのような方がいます。隙あらば炎上させてやろうとするネット掲示板の住人のようなことをしてくる方もいます。

Bさんのようなリアクションをしたら即レッドカードと思っていいです
「ポジティブ→ネガティブ」はNG
コミュニケーションでよくあるのが、「ポジティブ→ネガティブ」の会話です。つまり、こちらがポジティブなことを言っているのにネガティブな内容で返すパターンです。先ほどのAさんからCさんのようなリアクションですね。
Cさんは置いといても、AさんやBさんのように、ポジティブな会話をしてあからさまにネガティブに返す方ってどこにでもいると思います。これはサッカーボールを蹴って相手に送ったらボウリングの球で返すようなものですから、共感になっていませんし、コミュニケーションとしてもアウトです。
ネガティブ→共感
ネガティブな話の場合、あなたもネガティブな話をするのではなく、「そうだよね」とか「なるほど」と共感をしていきましょう。話を受け止めるだけでいいです。キャッチして、返さなくていいです。とにかくキャッチするだけです。
お悩み相談などが最たる例ですよね。相手はただ自分の話に共感してもらいたいだけであって、アドバイスや解決策を求めているわけではありません。ましてや反論やダメ出しなど求めているわけがありません。
また、診断士は基本的にポジティブな話をします。「ポジティブ」は三大態度の1つでしたね。そのため、ここで相手のネガティブな話をネガティブな話で返してしまうと、あなたもネガティブな話をする癖がついてしまい、「ポジティブ」の態度が悪化してしまいます。
「ポジティブ・楽しい・謙虚」の三大態度をキープするためにも、ネガティブな話には「そうなんですね」と共感するだけでOKです。
今回はポジティブな話にはポジティブに返すことの重要性について見ていきました。繰り返しますが、これができるだけでもコミュニケーション力としては優位に立っています。
今回もありがとうございました。