みなさん、こんにちは。
今回はコミュニティに複数人のグループで入ってくるケースについて見ていきます。
と言っても、何のことかわからないですよね。ぜひここから先をご覧いただけたらと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
どういうケース?
みなさんは、研究会や勉強会などのコミュニティに初めて参加するとき、一人で参加しているでしょうか?
中には不安だから知り合いを連れて一緒に入ることもあると思います。大学のサークルでもそうだったかもしれません。
しかし、その場合でもなるべくその知り合い以外の方とコミュニケーションを取っていくと思います。そうでなければコミュニティに入る意味がないですからね。特に人脈・ネットワーク構築目的のコミュニティなら尚更です。
ところが、中には知り合いを連れて入り、イベントの際も懇親会(飲み会)の際もずっとその知り合いと一緒にいて他の人とコミュニケーションを取ろうとしないグループがあります。まるでお互いに磁石でくっついているように、片時も離れません。そのため、他のメンバーが入り込まないように複数人でバリケードでも作っているようになってしまい、せっかく他のメンバーが話したい、仲良くしたいと思っていても接することができません。
今回見ていくのはこういうグループがいるケースです。
複数人でコミュニティに入る理由
そもそも、なぜ複数人のグループでコミュニティに入ってくるのでしょうか?
それは、上記にあるように1人だと不安だからです。知り合いが一緒にいたほうが安心してコミュニティに入れるから複数人で参加するのです。また、他のメンバーと仲良くなりたいとしても、1人だと不安だから知り合いと一緒に参加して仲良くなりたいという思惑もあります。
つまり、「他の人と仲良くなりたい。でも1人だと勇気が出ない。だから知り合いがそばにいてほしい」というわけです。
みなさんも、ここまでならあると思います。しかし、「イベントの際も懇親会の際もずっと知り合いと一緒にいて他の人と話そうとしないグループ」はこれ以外の理由もあるのです。
でも仲良くなりたい
実は、こういう人たちも本当は他のメンバーと仲良くしたいのです。しかし1人だと話しかける勇気がなく、逆に警戒心を抱いてしまうのです。
「じゃあ勇気を出して話しかければいいじゃないか」となりますが、そう単純ではなく、グループで先ほどのようなバリケードを作っているため、どうしてもそれが参入障壁のようになってしまい、かえって仲良くできないようになっています。
厄介なこと
実は、こういう人たちの中にはコミュニケーション力のある人や飲み会番長的な人がいることがあります。その場合、ほとんどの確率でこのコミュニティの中心にいたい(やがてそうなりたい)願望があります。
また、既存メンバーでコミュニケーション力のある人や飲み会番長的な人がいたら、その人を敵視します。つまりアンチになります。
僕もそういう方に敵視されたことがあります。向こうは僕のことを敵視していることが僕にバレていないように思えているのでしょうが、僕には伝わっています。こういうのは敵視している相手には意外に伝わっているものです。

こういう「敵視している」とか「アンチ」については、また別の機会で記事にします
既存メンバーの見方
ではそんな「イベントの際も懇親会の際もずっと知り合いと一緒にて他の人と話そうとしないグループ」は、先輩など既存メンバーからはどのように見えているのでしょうか?
基本的に、コミュニティに新人が入ってくると、先輩など既存メンバーは「この人はどんな人なのか、大丈夫な人か、問題は起こさないか」などを判断しています。現状維持バイアスがありますから、「ウエルカム」の一方で「警戒」もあるのが正直なところです。
しかし、ここに「すでに新人どうしでつながっていて常にくっついている」複数人の新人が来ると、先ほどの判断の負担が数倍に増えますし、それに加えて集団で何かをするかもしれないことも警戒しています。企業経営理論で習った「集団浅慮」というやつですね。リスキーシフトとかコーシャスシフトとかあったやつです
ところが、この「警戒」は明らかに「お前らを警戒しています」とわかるものではなく、既存メンバーが無意識にしていることが多いです。そのため、現状維持バイアスが作用し「なんかこのグループ、イラっとするな」とか「複数人で入ってこられるとモヤモヤする」という違和感が出てしまうのです。
そして、その違和感から「こういうグループはコミュニティのルールや雰囲気を変えてくるのではないか、乗っ取りに来ているのではないか」と警戒されます。また、以前見たような「いきなり提案や馴れ馴れしい態度をとってくるのでは」という警戒もされます。
だからこそ、「このグループ、何なんだよ!」という印象をもたれてしまいます。そのため、既存メンバーはフレンドリーに接しにくくなります。そりゃそうですよね。こういうグループに話しかけるよりも、1人の新人に話しかけるほうが圧倒的に負担が少ないですから。
そうなると複数人のグループが孤立し、そのグループのメンバーどうしでコミュニティの懇親会なども過ごすことになります。もちろん既存メンバーによっては(優しそうな先輩やムードメーカー的な人など)話しかけてくれる人もいるでしょうが、安心感はもちにくいため、人脈・ネットワークにつながりにくいです。
結局、人脈・ネットワークは増えないか、増えたとしても微々たるもので、しかも関係性は浅いものとなります。
これはあくまでも僕の経験則ですが、こういう人達は、どんなにコミュニケーション力のある人でも「そのコミュニティのメンバー+そこで親しくなった1~2人から紹介された知り合い」くらいしか人脈・ネットワークを広げることができません。そのため、こういう人達が診断士として活躍する姿はあまりないと言えます。本当に活躍したいなら積極的に他のメンバーと親しくなろうとしますので。
以上、今回はグループでコミュニティに参加することについて見ていきました。
今回もありがとうございました。