みなさん、こんにちは。
前回チラッと出ましたが、ビジネスではプロ野球の話はタブーとされています。しかし、多くの人(特に中高年男性)は贔屓球団こそ違いますがプロ野球のファンです。そのため、話はしたいはずです。しかしそれができないのが現実です、
そこで今回は、プロ野球の話がビジネスでタブーとされる理由について見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、広島の路面電車にしてみました。広島カープがある広島の社会人でも、仕事でカープの話をするのにはリスクがあります。
対立感情が強いから
まずはこれですね。ビジネスの場では、人によって考え方や好みが極端に分かれる話題は基本的に避けるのがマナーとされています。プロ野球の他にも宗教、政治、サッカー、芸能(旧ジャニーズやK-POPなど)がありますね。
特にプロ野球のファンは「巨人 vs 阪神」など、特定の球団に強い愛着を持っている人が多いです。
そのため、相手がどの球団を応援しているか分からない中で野球の話をすると、知らずに相手を不快にさせてしまうリスクがあります。
例えば阪神ファンが「巨人はダメだね」と言って相手が巨人ファンだった場合、空気が悪くなりますよね。それだけで収まればまだいいほうで、悪印象やトラブルにもつながりかねません。
感情的な話題になりやすい
以前の自己同一性の記事でも見たように、野球は感情移入しやすいスポーツです。そのため、ファン同士でも話が白熱しやすいものです。否定や批判など、感情論で話すことも多くなります。
そんな性質があるため、ビジネスの場では悪印象やトラブルにつながりかねないということで避けられる傾向があります。
偏見を招く
プロ野球ファンなら、他球団のファンについて偏見や固定イメージをもっていることも多いです。
例えば「阪神ファン=暴力的」とか「中日ファン=ネガティブ」という偏見、先入観や固定イメージをもっている可能性があります。
実際、阪神ファンの中には感情的な言動・ヤジ・過激な応援で知られる一部ファンがいて、それがメディアやネットで繰り返し取り上げられています。そういう報道を見て「阪神ファン=過激、攻撃的、怖い」といった先入観や偏見をもっている人もいます。
また、中日ファンの中には「SNSでずっと愚痴ってる」とか「地味で暗いし、ポジ要素がなさすぎて病んでる」ように見える人もいます。そういう人のコメントを見ることで「中日ファン=ひねくれてる、悲壮感がすごい」といった偏見をもたれていることもあります。
このような偏見があると相手のことについて客観的で正しい判断ができなくなりますから、ビジネスではタブーとされています。
世代差・興味の有無が大きい
若い世代では「野球離れ」も進んでいて、必ずしも全員がプロ野球に興味を持っているわけではありません。
昭和の頃なら人気のスポーツはプロ野球しかありませんでした。しかし、今は野球でもメジャーリーグがあり、むしろこちらのほうがメインで報道されています。他にもサッカー(海外、国内)、バスケットボール、バレーボール、フィギュアスケートなど、人気のスポーツは多様化しました。
そのため、ビジネスの相手が必ずしもプロ野球の話ができるとは限りません。そんな中で話を振って相手が知らなかった場合、微妙な空気になりますよね。「私に興味がないのでは」とか「空気が読めない人」と思ってしまったら、客観的に相手を見ることはできなくなってしまいます。
そのようなリスクを避けるため、プロ野球の話はタブーとされています。
野球を知らない人からすると、「野球の話を延々とされても分からない」と感じます。これが若い人や女性に特に多いです。そうなると、そういう人との商談では、「話が合わない人」という印象を与えてしまう可能性もあります。
おじさんっぽいイメージがある
若い人や女性からすると、プロ野球は「おじさんの趣味」として敬遠されることもあります。確かに、おっさんがビールを飲みながら贔屓チームの応援をしているイメージがありますよね。
逆に言えば中高年の男性相手にはプロ野球の話は飲み会やアイスブレイクなどの話題にうってつけではあります。
以下、若者や女性がプロ野球に興味をもたない理由についていくつか挙げていきます。
試合時間が長くて退屈に感じるから
プロ野球の試合は平均3時間以上あります。テンポも決して速くありません。
若者世代はYouTubeやTikTokなど短いコンテンツに慣れており、長時間集中して観戦するスタイルが合わないのです。そのため、若者ほどプロ野球に対して「テンポが遅い、だらだらしてる」と感じやすいです。
ルールが複雑に感じるから
野球はルールや専門用語が多く、初心者にとってはとっつきにくいです。一方、サッカーやバスケはルールがシンプルで、流れも分かりやすいです。
「野球って何を見ればいいか分からない」という声は少なくないですね
プロ野球に憧れの存在がいないから
これは映像メディアでの露出が少ないことも影響しています。
昔はテレビ中継が多く、スター選手を日常的に目にしていました。しかし今はスター選手はメジャーリーグに行ってしまいます。そのため、国内のプロ野球の地上波での中継が激減しています。
若者が「国内のプロ野球選手に憧れる」機会が少なくなりました。また、女性は「カッコいい」「人間的に魅力がある」と思える人物像からファンになる傾向が強いですが、今のプロ野球はまだまだその導線が弱いと言えます。社会現象になっているイケメンとか聞きませんよね。
SNSやネット文化との親和性が低い
プロ野球界全体として、TikTokやYouTube、Instagramなど若者向けSNSでの発信が遅れています。一方、サッカー、バスケ、芸能などはSNS戦略に非常に強いです。
そのため、若者からすると「情報が入ってこない=興味の芽が育たない」となるわけです。
「おじさんの趣味」イメージからの抵抗感
若者からすると、自分の趣味が他人から「おじさんっぽい」と言われるのは嫌ですよね。いまだに「プロ野球=中高年男性の趣味」というイメージが根強く、「ダサい、昭和っぽい」など思われて敬遠されています。
このような理由で若い人や女性はプロ野球に興味を示しません。
そんな状況でビジネスにおいてプロ野球の話をしたら相手はうまく話せませんよね。
今回はプロ野球の話がビジネスにおいてタブーとなっている理由について詳しく見ていきました。
今回もありがとうございました。