プロ野球の経営面の視点

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みなさん、こんにちは。

僕はプロ野球に対して「中小企業診断士としての見方」を意識するように決意しました。

中小企業診断士としての見方は、具体的には経営、技術、ITに関する内容です。

今回は経営に関する内容を詳しく見ていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

今回のサムネ画像は、松山~広島のフェリーです。シーパセオというフェリーで、ちょっとだけ出っ張っている部分があります。なので、こうしてフェリーが進んでいる写真を撮影できます。

そんなことできるの?

「中小企業診断士としての見方」と言いますが、プロ野球について一般のファンとは異なる見方などできるのでしょうか?

まず、中小企業診断士としての知識(主に企業経営理論と中小企業経営政策の内容)と、中小企業や地域支援の改善策のストックがあれば、経営の視点でプロ野球を見ていくことはできます

例えば球団の組織やマーケティングの内容が含まれます。これは企業経営理論でやりましたよね。例えばドラフトやFAなどの補強も組織論とつなげることができます。
また、プロ野球は確かに大企業がオーナーになっていますが、戦略の方向的には中小企業がやることと同じです。経営資源の量が中小企業より多いため、規模の経済を活かせる戦略を取れるだけです

どうやって見たらいいの?

経営面に関する見方を身につけるにあたって、まずこちらの3冊の本をご紹介します。

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これらの本を読んでみたのですが、見方が変わりますよ。

これらの本に書いている内容を知っている人はほとんどいません(わかるとしても自分の贔屓球団のファンクラブの内容くらいです)。なぜなら一般のファンにとっては難しい内容だからです。政治のことでも「何となく流れや動きを捉えている」だけで、各政党の議員の主義主張や動向などはわかっていませんよね。

経営面については、診断士ならわかる内容です。
これらの本でプロ野球球団の経営のことがかなり実感できるはずです。少なくとも中小企業診断士ならできます。

しかし、実態としては経営の面(技術やITの面も)からプロ野球を見ている診断士は少ないですせっかくその能力や素質があるし、差別化も図れることでもあるのですから、やらないともったいないです

僕も実際に先ほどの3冊の本を読んでやっています。
試しにやってみてはいかがでしょうか

実際に考えてみる

例えば阪神タイガースなら親会社は鉄道会社(阪神電車)ですから、経営面のことなら鉄道と絡めることもできますね。大阪や神戸の都心から球場(甲子園)までの移動は阪神電車一択で、それぞれ試合開始前と試合終了後に臨時列車を運転しています。また、試合の展開によって臨時列車を出す時刻や本数を決める権限が甲子園駅の駅長に与えられていることは鉄道ファンや阪神ファンには有名な話です。

パリーグの西武ライオンズも親会社は西武鉄道です。こちらも東京の都心から球場(西武ドーム)までの移動は西武鉄道一択で、臨時列車を運転しています。最近は乗り入れの関係で横浜ともつながりました。

このような分析をすれば、経営面のことを見ている中で、僕のキャリア路線の1つの「交通系診断士」ともつながっていけます

もっと具体的に見てみる

せっかくなので、もっと具体的に経営面の面から見ていきましょう。以下に2つの場面を用意しました。

トップを経営面の視点で見る

球団のトップにやる気がなければ、いくら現場が多少の策を実行しても状況はほとんど改善しません。優勝やAクラス常連のチームは球団のトップにやる気があります。

これはコンサルティングの経験や診断士としての全体的・長期的視点があると見えることですよね。だから改善されていなくても冷静に判断できます。まだ贔屓球団のことが忘れられず、技術面やIT面の視点がなくても、経営面の視点さえあればこのように見方を変えることで無駄に贔屓球団のことでメンタルや時間を費やしてしまうことがなくなります

しかし一般のファンはそのようなことができません。なので「今年こそは」と思ってシーズンの最初から最後まで贔屓球団応援し続け、試合ごとに経過や結果を常に気にしてしまうのです。そうなれば「改善していない事情」を突きつけられた瞬間、絶望感から一気にメンタルが悪化します。そして贔屓球団の不満をSNSやコメント、動画などでぶつけることになります。弱い球団のファンほどこのようになりがちです。

戦力外を経営面の視点で見る

例えばプロ野球では毎年ある「戦力外」についても、経営の面から捉えることができるのが診断士です。

プロ野球で戦力外通告を受ける選手は活躍できなかった選手ですが、衰えで引退(構想外)するベテラン選手と、若いけど実力不足や故障でクビになる選手がいます。

前者は会社で言うと定年退職に例えることができますね。ですが例えば組織(チーム)の精神的支柱や相談役のようなポジションでいるとか、まだまだバリバリの戦力でいるならば契約を延長します。プロ野球でもそういうベテラン選手ならば構想外(引退勧告)とはせず契約を延長します。

後者は会社で言うと失敗ばかりして損害を与えている従業員、病気や怪我で長期間出社できない従業員が該当します。正社員なら何とかなるかもしれませんが、契約社員なら次の契約更新のときに切られてしまいますよね。

プロ野球選手も契約社員です。

また、弱い球団に多いのが「口だけ」の選手です。実力不足(不振)や故障で活躍ができず、シーズンオフに「悔しい。来年こそ」と言って「活躍を誓う」と報道されることを毎年繰り返している選手です。弱い球団ほど実力のある選手が少ないので、このような口だけの選手が多くなります。

このような従業員も会社にいると思います。いつまでも仕事ができず、「今度はできるようにします」と言いながらまた同じ失敗を繰り返している従業員ですね。こういう従業員は組織(チーム)の雰囲気を悪くしますし、契約社員なら打ち切られてしまうのは自然だと思います
こんな社員を何人も残しているような会社なら、業績が上がらないのは当然ですよね。診断士ならそれがわかると思います。しかし一般のファンだと「来年こそは活躍してくれ!」とか「ポテンシャルがあるから」と思いながら、このような口だけの選手を毎年容認しているのです

情勢は確認してもファンにはならない

経営の面から見ていくときのポイントはこれです。言い方を変えれば、慣れるまでは特定の球団のファンでいてもいいですが、それを前面に押し出すことは止める必要があります

ファンになってしまうと贔屓目から感情が出やすくなり、視野が狭くなりがちです
そうではなく、一歩どころか、百歩引いた外から情勢を確認しています

これなら「このチームはポジティブで楽しい雰囲気だ」とか「このチームは客観的に見て勢いがあるな」と判断できます。例えば前者なら横浜ベイスターズ、後者なら日本ハムファイターズですね。

しかもファンになっているわけではないから試合に負けたり不都合なことが起きたりしても精神的・時間的余裕を発揮しやすく、不快になりません

このような見方をすると、ストレスもかからないし、12球団公平に見ていけるからアイスブレイクも行いやすくなります。

今回は「中小企業診断士としての見方」の1つである経営面について見ていきました。

中小企業診断士だからこそできる見方であるので、ぜひこの見方を身につけてご自身の強みやキャリアの路線につなげてみてはいかがでしょうか。

今回もありがとうございました。