みなさん、こんにちは。
前回までは中小企業診断士として、プロ野球を経営面から見ていくことについて見ていきました。
今回は技術面について見ていきます。と言っても、実は野球経験者ではなくてもわかることですので、野球経験者ではない方もご安心ください
それでは、今回もよろしくお願いします。
今回のサムネ画像は、ずっと昔に京都の路面電車で活躍していた車両です。広島の路面電車に譲渡され、今でも現役で活躍しています。写真だと保存されているように見えますが、現役バリバリです。これも広島の路面電車の技術力が高いからできることです。今回の「技術面」というのは、このような「技術力」もあります。
経験者じゃないと無理?
ここで言う「技術面」というのは、野球経験者じゃないとわからないことではありません。
例えばバットのスイングのときの腰の動きがどうとか、守備の際の一歩目の踏み出し方がどうとか、そういうものではありません。これらも立派な「技術」ではありますが、こういうものしかダメなら野球経験者しか見ていけません。
中小企業診断士として注目していく「技術」はこれとは少し範囲が違います。確かにこのような野球経験者なら実感できるような技術もありますが、野球への取り組み方や考え方も含めたものになります。
こちら、ヤクルトや楽天の監督として有名だった野村克也監督の本がオススメです。
これは野球経験者じゃないとわからないような技術的な話ではなく、野球への取り組み方とか考え方の本です。
この本を読んだらわかることですが、例えばサイン盗みへの考え方などが書かれています。つまり、野球の技術としてサイン盗みのことは常識になっています。
しかし、一般のファンを見たらいかがでしょうか。サイン盗みの問題が起きたとき、「サイン盗みをしているからあんなに勝っているのか」とか「ウチの選手がそんな卑怯なことはしない」など感情任せの批判や否定などをしています。
このように、野球の選手・球団側とファンの間で技術に関する認識の差はかなりあると言えます。
そういう意味では、1つ目の視点の「経営面」と同じですよね。一般のファンと、事情がわかる人では認識の差はかなりあります。
この「技術」にはITによるものも含まれますが、こちらは次回以降の「IT面」で詳しく見ていきます。
イメージは2次試験の事例で出てくる技術
「中小企業診断士としての見方」の1つである「技術面」は、野球経験者でないとわからないような腰の動きとか手の動きではありません。そうではなく、2次試験の事例で出てきたような職人の技術力に近いです。
事例ⅠやⅢではお馴染みですよね。こういう技術力のことなら、1次試験の企業経営理論や運営管理で習っています。また、2次試験でも「技術力」が強みになることや、それを活かして差別化を図って新規取引を得るという解答が定番だったと思います。
診断士なら技術承継の問題も見ていける
診断士で「技術」と言えば「技術力」もありますが、「技術承継」もありますよね。2次試験の事例Ⅰでも頻出のものでしたし、中小企業白書や小規模企業白書にも毎回掲載されるものです。
この技術承継も、プロ野球の世界ではあります。ただ、例えば先ほど紹介した本の著者である野村克也監督のID野球を継承できたのはヤクルトの古田選手、楽天の嶋選手くらいでほとんどの人は技術承継ができていません。
キャッチャーは配球やデータの研究など頭を使うことが多い理由もありますが、プロ野球の世界では技術承継に疎いのが現状です。
キャッチャー以外でも、例えば内野手や外野手の守備、ホームランを打てる打撃、投手の変化球の握りや投球の仕方など、承継できるものはたくさんあります。しかし、なかなか承継できていません。
2月のキャンプでは、過去の名選手がキャンプの視察をするときがあります。そのときに打撃のコツや変化球の握りを現役選手に伝授したというニュースを毎年見ます。しかし、実際にその打撃のコツや変化球の握りをモノにして活躍できるようになった現役選手はほとんど聞きません。
「名選手、名監督にあらず」なんて言葉があることからも、技術承継は難しいのが実態です。感覚などで教えたり、教え方が悪かったりすることで、今までより成績が悪くなって技術力が下がってしまうことも珍しくありません。
過去のレジェンド選手が何年も待望されてようやく監督になったケースだと、ファンやマスコミの期待とは真逆になることが多いね
今回は「中小企業診断士としての見方」の2つ目である技術面について見ていきました。
次回からはIT面を見ていきますが、こちらはものすごく長いのでいくつかの記事に分けて見ていきます。
今回もありがとうございました。