先輩に逆らうのはNG

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みなさん、こんにちは。

今回のタイトル、「そりゃ当たり前だろう」と思った方が多いと思います。それが正常な感覚です。

しかし、診断士の仕事になるとなぜか先輩・後輩の関係性を無視して先輩に対して否定や反抗をしてくる人がごく稀にいます。これは診断士に必要な三大態度のうち「ポジティブ」と「謙虚」がないことの証明になってしまいます。また、「謙虚」の前提でもある「相手への敬意など」もないことになります

今回はそのようなことを見ていきます。それでは、今回もよろしくお願いします。

「年上だけど診断士としては後輩」が厄介

学生のときも社会人になってからも、人間関係で「先輩・後輩」の間柄はあります。このとき、後輩が先輩に対して逆らうことは常識的にはしないと思います。それがまともな感覚です。

しかし、診断士などの士業だとそれがちょっとややこしくなります。

というのも、診断士の業界での先輩・後輩の関係性は年齢ではなく診断士歴で決まるものなのですが、中には年齢はこちらのほうが上だけど、診断士歴では後輩」というケースが出てきます。もちろんその逆の「年齢はこちらのほうが下だけど、診断士歴では先輩」というケースもあります。

しかし、問題が出てくるとしたら前者のほうです。つまり、年齢が上であることから、先輩に対してタメ口で話をしたり、批判や否定をしてしまうことがあるのです。

こういう人は会社の中で部長や役員など、管理職に就いている方が多いです。そうすると、普段の仕事ではタメ口で話しますし、部下や後輩に対して批判や否定をしても文句を言われないのです。そうなると、潜在意識レベルからタメ口で話すことや批判・否定をすることに染まっていて、謙虚さがなくなっていることが多いです。そういう方が診断士の先輩に楯突くようなことをしてしまうのです

例えば議論をしていて、先輩に対して「それは言い過ぎなので撤回してください」などと真っ向から反抗することは絶対NGです。前回も述べましたが、そういうことをやると一発退場のレッドカードです。しかし、ごく稀にこのようなことを平気でやってしまう方がいます。

こういうレッドカードの言い方をする人は普段から部下や後輩などに「謝れ、発言を撤回しろ!」と言っていることが多いです。つまりハラスメント体質です

先輩に嚙みつくのは絶対NG

今のような否定や反抗を先輩に対してやると、下手をすると一発退場のレッドカードどころの扱いではなくなります。多くの方が離れていくのはもちろん、仕事もまず来なくなります。簡単に言うと干されます

ドラマやアニメではないので、「先輩に物怖じせず正しい意見を言っている俺かっこいい」とか「勇気を出して先輩に抗議している俺の姿を見て周りの人も味方にはなるはずだ」とはならないです。「お前、よく言った」と思う人はいませんし、先輩から「先輩に対しても物怖じせず意見が言えるなんて、見込みある奴だな」と思われて可愛がられることもありません

当たり前ですが、先輩のほうが実績も人脈・ネットワークもあります。そのため、周囲の人は先輩のほうに信頼を置いています。そんな中で、まだよくわからない後輩が否定や反抗をしても、周囲の人は先輩のほうを重視するため、後輩の味方にはなりにくいです。

仮に否定や反抗をしている方の意見が100%正しいとしても、否定や反抗をしている時点で先輩に対する敬意などがないことになります。また、単純に失礼にあたります。周りの人からすると、意見の正しさよりも「他人への敬意などがない失礼な人の証明」という悪影響のほうが大きいです。「あの人は謙虚じゃない。他人にいきなり怒ってくる」と思う方が大半です。そして、悪い評判があっという間に広がります。そのため、人脈・ネットワークは築けず、診断士としてのキャリアは1〜2年目の時点で終わります

だから多くの人は、先輩の意見が間違っていたとしても、先輩が行き過ぎたことを言ったとしても、黙ってスルーしているのです。これが世渡り力でもあります。

世渡り上手は診断士の世界でも差別化ができます

もちろん、「先輩の言うことは絶対従え」や「先輩の意見はすべて正しい」ではありません。先輩側がそのような態度を見せてしまうと、今度は先輩側に他人への敬意などがないことになります。また、当たり前ですが、後輩へのパワハラ・モラハラはNGです。

今回は先輩に対する礼儀について見ていきました。

先輩が大人の対応をして、「若気の至り」と言いますか、「若手診断士の至り」で片付いてくれればマシですが、先ほどの「謝れ、撤回しろ」など主張の言い方次第では診断士のキャリアに致命的なダメージを負うことになります。ぜひ、そうならないように気をつけていきましょう。

今回もありがとうございました。