みなさん、こんにちは。
今回は、不快なことが起きたときに、頭に不快な感情やモヤモヤ感を残しにくくなるコツをご紹介します。
と言っても、半分は以前見た「適当力(ほどほど力)」の復習です。そこで「全体的・中長期的な視点」というのを見たと思います。今回はこれについてもう少し掘り下げていきます。
それでは、よろしくお願いします。
「適当力」で見た内容の復習
不快なことが起きたときは「部分的・短期的な視点」ではなく、意識的に「全体的・中長期的視点」で考えていきましょう。
大抵の場合、不快なことが起こると視野が狭くなってしまい、短期的なスパンで考えてしまいます。そしてネガティブに考えてしまうのです。こうならないように、あえて全体的・中長期的な視点で考えてみましょう。無理にでも空間的・時間的な視野を広げてみましょう。そして、自分が置かれた状況に応じて自分には何ができるかを考えてみましょう。
思い出したでしょうか?このような内容、やりましたよね。それではここからはこの中長期的視点について掘り下げていきます。
あなたの不快な感情はずっとそのままでしょうか?
例えば今目の前で嫌なことが起きたとしましょう。パワハラやカスハラにあったとしましょうか。
そういうものを受けると、精神的なダメージ(不快な感情の量)も大きいと思います。
しかし、そのダメージ(不快な感情の量)は、1日経っても1週間経っても同じくらいあるでしょうか?1週間後も同じ心境ですか?1ヶ月も同じ心境ですか?
おそらく、ほとんどのことではそうはならないと思います。それがわかっているなら、不快なことが起きて不快な感情やモヤモヤがあるときは、「今はきつくても、1週間後にはこの気持ちはなくなっている」と思ってみましょう。気がラクになれますよ。
不快なことは時間が解決してくれます。先ほどのような大きなダメージを受けた場合でも、怒られて落ち込んだ気分は翌日になれば最初の7割くらい、2日後になれば最初の半分くらい、1週間後には最初の1/10くらいになっています。そうすると日常に戻れ、「強気・ポジティブ・楽しい」の解釈や適当力(ほどほど力)・背景の事情を考慮のスキルが使えるようになり、良い流れに戻れます。
過去ではなく「現在」に意識の焦点を当てる
これは「マインドフルネス」というスキルです。
不快なことがあったら、「過去」ではなく「現在」に意識の焦点を当てましょう。不快な感情が出ているとしたら、「過去」に囚われている証拠です。そうではなく、「今できることは何か」を考えてみましょう。
そうして静観していれば良い方向に流れが向いてきます。「はい、これは終わったこと!」というようにスパッと切れるようになったり、ノリノリの音楽を聞いて手足でリズムを刻めたり、眉や口角を上げること意識できたりできれば、執着がかなりなくなっていて日常に戻りかけています!

下手に抵抗せず、嵐が過ぎ去るのを待つ勇気も必要です。執着せず、一旦距離を置きましょう
相手はすぐに忘れる
あなたが思っているほど他人はそれほど自分のことを気にしていません。「自分のことを気にしている」と考えるのは自意識過剰です。「自分のことを嫌っている、変なふうに思っている」というネガティブな考えはほぼ取り越し苦労です。
ミスをして怒られても、(大きなミスや印象に残るミスではないなら)それを相手がいつまでも覚えていることはまずありません。みんな忙しいし自分のことで精一杯なので、他人のことなんて気にする余地がありません。小さいミスなら1週間もしたら忘れています。これも中長期的視点ですね。そう思うと少しはラクに思えてきませんか?
仮に怒った相手が根に持つタイプの人や細かいことを気にする人だとしても、そういう人はまた別の細かいことで別の人を怒って根に持つため、3日もしたら過去に怒った人のことは頭から抜けています(上書き保存・更新されるイメージ)。
ミスの謝罪は中長期的視点ではダメ
ここまで、中長期的視点で見ることを掘り下げていきました。
しかし、唯一例外があります。それが謝罪です。
まず、中長期的視点は謝罪を後回しにしていいというものではありません。そんなことをしたら火に油を注ぐだけでますます事態は悪化します。
また、謝罪は迅速に行う必要はありますが、相手がせっかく忘れていた頃にもう一度謝罪や無駄な報告をして再び思い起こす必要はありません。
私も以前は一度謝ったのに相手が忘れた頃にまた「あのときは失礼しました」と謝罪したり、「あれからこんなことに気をつけています」と報告したりしていましたが、あれはせっかく鎮火した火事を再発させることになるため、空回りに終わるどころか無駄に評価を悪くするだけです。
謝罪や報告をして相手に再び思い出させることは、自分自身に対しても忘れかけた頃にもう一度思い出させることになり、誰も得をしません。単なる自爆です。
今回は中長期的視点について掘り下げていきました。謝罪については中長期的視点はNGなので、そこだけはご留意ください。
今回もありがとうございました。