心理的安全性の確保とダメ出し①

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みなさん、こんにちは。

今回は昭和の価値観の方にこそぜひ見ていただきたい内容です。

もしかすると、そのような方には耳の痛い話かもしれませんが、下の世代の方からの訴えだと思って、心を広く聞いていただけると嬉しいです。

それでは、今回もよろしくお願いします。

心理的安全性、確保できていますか?

僕のブログではこれまで何度か、「心理的安全性を確保しないと相手は聴く耳をもってくれない」とか「1回でも怒ったら心理的安全性はなくなる」ということを述べてきました。

そのため、このような感想をいただきました。

1回でも怒ったらダメって、どれだけわがままなんだ!
それだと一生部下や後輩に指示ができないではないか!
何も言えなくなってしまって、かえって仕事の生産性が悪くなるだろ!

・・・・・・・・・・・

確かにその通りかもしれません。
ですが、それがすでに昭和の価値観全開で今の世の中についていけていない証拠です。

まず、「1回でも怒ったらダメって、どれだけわがままなんだ!」と思っている場合、心理的安全性のことを意識していないことがほとんどです。

「俺が若い頃は怒られながら成長した。プロなら厳しく接するのが当たり前」という価値観が潜在意識まで染み付いているのです。

確かに、昭和の頃は心理的安全性なんて言葉や概念はありませんでしたし、ハラスメントはもちろん、体罰も当たり前でした。

もちろん、こういう価値観の人でも今はさすがに体罰はダメというのはわかっています。体罰をしたら警察行きなので、さすがにこれをやる人はほぼいません。

また、パワハラやモラハラなどのハラスメントも、警察行きにはならないとしても、今の世の中ではしてはいけないということはわかっています。
ただし、実際には高圧的なダメ出しや指示によってパワハラやモラハラをしている人はかなり多いです。

心理的安全性を確保していないから

さすがに体罰はやらないとして、なぜダメ出しや指示をしたらパワハラやモラハラになってしまうのでしょう?

そこで、こういう昭和の価値観の方に聞きます。

感情論でダメ出しばかりしていませんか?
ダメ出しをしている自分、カッコいいと思っていませんか?
できていないところを指摘することが自分の役割だと思っていませんか?

今の世代の部下や後輩に対してやってはいけないことは、感情任せに怒ることや、論理的でないダメ出しをすることです。
現代は「心理的安全性」がコミュニケーションで求められています。「安心感」とも言えます。これは上司と部下、先輩と後輩の間柄でも求められています。

「俺が若い頃は怒られながら成長した。プロなら厳しく接するのが当たり前」という価値観は、今の世の中では通用しないのです。
心理的安全性が確保されていないと、パワハラやモラハラになってしまいます。
実際、パワハラやモラハラの被害の件数は右肩上がりで増えています。

この原因は、昔の常識を今の世の中を生きている部下や後輩にそのまま当てはめてしまっているからです。
今後はこのような「昭和の価値観のままの上司や先輩によるハラスメント」の重要性がますます高まっていくでしょう。

例えば、こういう人はほめることはおろか、感謝の言葉や労をねぎらう言葉すらかけていません。
強いて言うなら「お疲れ様」くらいでしょうか。でもこれはビジネスの提携文のようなものなので、これを言ったからと言って相手(部下や後輩)には響きません。

ダメ出しは本能

ほめることや、感謝の言葉やねぎらいの言葉をかけないことは、人間の本能にもつながっています。

ネガティブなところに目がつくことやダメ出しをすることは人間の本能です。そのため、できていない部分のほうが印象に残ります。特に仕事や作業ならなおさらです。

しかし、常にダメ出しをしている人なら、相手からすると安心感や心理的安全性はなくて当然です。

そして、今回の記事の最初にあった「それだと一生指示ができないではないか!」や「何も言えなくなってしまって、かえって仕事の生産性が悪くなるだろ!」と言っている人は、実は日頃からダメ出しばかりしていて、ほめることはほとんどしていません。

「やるのが当たり前、正しいものを出して当たり前」と思っているので、感謝やねぎらいの言葉もありません。それなら相手(部下や後輩)が安心感や心理的安全性が確保できるわけがありません。

もう一度聞きます。

ダメ出しは本能だからこそ、できている部分をほめていますか?
できている部分を「当たり前」と思っていませんか?

今の世の中に合わせる

でも、昭和の価値観の人でも、今の世の中に合わせている人もいます。

ここに、全く同じ地位・年齢の2人の先輩がいます。

A先輩は、積極的に人と話します。飲み会も積極的に参加し、コミュニティのほとんどの人とネットワークができています。しかしほめることをほとんどしません。ダメ出しが基本で、程度が酷い場合は「全然できていない、こんな意識で仕事しているなら辞めろ」など個別に説教をします。

B先輩は、そこまで人と話すようなことはしません。飲み会も必要最低限のものしか参加しません。しかし、話したら共感をしてくれるし、何かしたら必ず「ありがとうございます」と言ってくれます。ダメ出しをすることもあるけど言い方を工夫しています。

さて、部下や後輩はどちらの先輩を慕うでしょうか?

もうお分かりかと思います。B先輩ですよね。

今回のA先輩は昭和の価値観のまま生きている人、B先輩は今の世の中に合わせている人です。

知名度や存在感はA先輩のほうがあるでしょう。よく話題に出てくるのもA先輩のほうです。
しかし、安心感や心理的安全性があり、多くの人から信頼されているのはB先輩です。結果、B先輩のほうが後輩から頼りにされますし、相談もB先輩にする後輩が多くなります。B先輩なら積極的に提案ができます。B先輩のほうが「失敗しても怒られない」という安心感があるからです。

逆にA先輩は安心感や心理的安全性がなく、多くの人は信頼しませんし、個別に説教をした内容(全然できていない、こんな意識で仕事しているなら辞めろなど)が漏れ聞こえてくるため、余計に後輩から怖がられてしまいます。下手に相談しても怒られる、ダメ出しされるだけと思われてしまい、失敗も恐れるようになるので、知名度やネットワークの広さの割には多くの人からは「積極的に関わりたくない」と思われてしまいます。

電車にあったこんな広告

これはオマケ的な内容ですが、電車の中の広告にこのようなものがありました。

「(上司に)小さいミスで怒られた。細かいトコまで見てくれたんだな」

こう思える部下って、怒った上司に対して安心感や心理的安全性があるのでしょう。
作業をやったら感謝やねぎらいの言葉をかける、できているところをほめている。
ほとんどの上司がしていないことです。

だからこそ、このような解釈ができるのだと思います。

今回はここまでにします。

次回は、どうすれば安心感や心理的安全性を確保できるかについて見ていきます。

今回もありがとうございました。