みなさん、こんにちは。
今回も僕が電車の中で酔っ払いにからまれたことについて見ていきます。
今回は、酔っ払いにからまれたときの、ほめ達としての対処法というか、壁について見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
状況を簡単に言うと、
混雑した電車内で酔っ払いに足が軽く当たった → 一方的に激昂 → 顔を近づけて睨み続ける → 「蹴ることないだろ!」を繰り返す
ということでした。
ほめたらまずい!?
前回の記事で扱いましたが、このような酔っ払いへの対処法は、
「早めに会話を打ち切る→視線を外す→距離をとる」
でした。
でも、ここで相手をほめたらどうでしょう?
実際あのときはしませんでしたが、せっかく僕はほめ達なんですから、ほめても良さそうですよね。
ちょうどその酔っ払いはスリムな人だったので、「スリムですね」と言ったり、労をねぎらって「大変ですね」と言ったりしたらどうなるでしょう?
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実はダメなのです。
理由は、この手の酔っ払いに対してほめると火に油を注ぐことになるからです。
こうやって絡まれて一触即発の状況で、「大変ですね」とか「感情が素直に出るのは素晴らしい」なんて言ったら、相手はブチギレるだけです。
これは上司や先輩から説教されている(悪い言い方をすればハラスメントを受けている)ときも同じです。
ほめることは、「価値を発見して伝える」ことです。
しかし、この最後の「伝える」をやったらまずい場面があるのです。
このような酔っ払いにからまれた場面や、上司や先輩が説教している場面など、「伝える」をしたら火に油を注いでしまう場面があるのです。
ここがほめ達として避けては通れない壁です。「価値の発見」までで止めて「伝える」をしない「負けない戦い」が必要になる場面をわかっておく必要があるのです。これを知らないと、ほめ達のスキルで逆に大怪我をしてしまいます。
実はほめ達の検定や本、セミナーでは、このような修羅場のような場面は想定していません。確かに、ほめ達としては価値観や意見の異なる人に対するほめフレーズとして、「そうくるか」や「その手があるか」を提唱しています。しかし、これは修羅場ではないことが条件です。今回の酔っ払いや、説教している上司や先輩などの修羅場の場面では「そうくるか」や「その手があるか」は通用しません。
これを知らないと、修羅場の場面でも「カッコいいですね」とか「大変ですね」などと空気の読めないことを言ってしまい、火に油を注ぐことになってしまうことになります。実際にそれをやってしまい大惨事に遭ってしまう方がいます。
酔っ払いや説教(ハラスメント)をしている人は「反応」が欲しいので、謝り続ける、反論する、にらみ返す、イラつくなど、どれも燃料になります。
そして、「ほめる」も燃料になってしまいます。これがわかっていないと、ほめることで大怪我をしてしまいます。
ハラスメントをしている人がピンと来ないなら、小学校や中学校のときのいじめっ子を想像してみましょう。いじめられている子が反抗しても泣いても先生に言っても、いじめっ子はエスカレートしていじめますよね。
このような大怪我をする場面では、自分の中で価値を発見する(価値に変換する)こと止まりにして、相手に伝えてはいけません。
今回のような電車内でトラブルを起こす人、ハラスメントをしている人、以前見た演説妨害をしている人や暴走族など、犯罪やそれに近い場面に出くわしているときには、「変換」止まりにして自分の中だけで済ませたほうがいいです。
このように、ほめ達としても「伝える」ができない場面もあるのです。
このあたりについて、ほめ達認定講師の先輩(それもかなり上のレベルの人)に聞いてみました。
「自分を整えるためにほめることをしましょう!というのがほめ達の本質。ほめることはあくまで自己完結です。伝えて相手が変わる(変えることは出来ない)云々は結果論であって、そのだいぶ先の話です」
ということでした。
なぜほめると火に油を注ぐのか
このような修羅場の場面では、ほめることや労をねぎらうことは、相手(酔っ払いやハラスメントをしている人)からすると「バカにされている、上から目線で扱われた」と誤解されやすいのです。
今回僕がからまれた酔っ払いのような「理性ゼロ」の人だと余計です。聞く耳をもちません。むしろ「ほめ言葉=延長戦の合図」、「ねぎらい=さらに絡んでいい許可」と受け取られる危険があるということです。
ここから、具体的な理由を見ていきます。
①話題をズラされたと感じるから
酔っ払いや説教をしている人は、「今この時点で怒る理由」に心が全部支配されています。
そこへ突然ほめ言葉が来たら、相手にとっては
「は? 何その関係ない話?」
と思います。話題をそらして逃げる気だと思って、余計に怒りが収まらなくなります。
②見下されたと感じるから
先ほどのようにほめた場合、相手によっては
「バカにしてんの?」
という認識になります。つまり、見下されたと解釈します。
ほめ言葉は、普通の人はポジティブに捉えてくれます。しかし、修羅場の場面にいる酔っ払いやハラスメントをしてくるような人は逆になり、
「ほめる=上から評価された」
と勘違いされやすいのです。
③話の主導権を奪われたと感じる
酔っ払いやハラスメントをしている人にとって「自分が怒ってる空気」を相手が変えようとすると、
「あいつに主導権を奪われた」
と受け止めます。
そこにほめることが重なると、
「なめてるのか?」「ふざけてんのか?」
のスイッチが入り、火に油を注ぐことになってしまいやすいです。
④怒りの最中にいい話をされるのは最大の侮辱だから
これは酔っ払いやハラスメントをしている人に限らず人間ならみんなそうですが、怒ってるときに褒められると
「感情を笑われた、怒りを軽く扱われた」
と脳が受け取ります。
酔っ払いやハラスメントをする人は理性がほぼオフなので、この反応が爆発的になります。
結論
修羅場でほめることは地雷の中の地雷です。間違いなく状況を悪化させます。「そうくるか」や「その手があるか」は通用しません。
どんな方向からほめても、馬鹿にされた、適当に扱われた、話題をごまかされた、支配された、弱みを見せたと思われた、舐められたなど、ネガティブな解釈をされて火に油を注ぐことになります。
よって、安全に使えるほめ言葉はありません。
ただし、話を聴く、労をねぎらう(伝えることはしない)ことはできます。これが修羅場でほめ達に唯一できる「負けない戦い」です。
そして、電車の中の酔っ払いなら駅に着いたらすぐに降りる、隙をみて車両を変えることをオススメします。
「こいつ、ウザっ」と思ったら、たとえ混雑している中でもすぐに離れるのがベストです
口角や眉を上げるのも危険です。ヘラヘラしている印象を与えてしまうからです。
今回は修羅場ではほめてはいけないことについて見ていきました。
繰り返しますが、「自分を整えるためにほめることをしましょう!」というのがほめ達の本質です。伝えることがまずい状況なら伝えないことも選択肢です。
今回もありがとうございました。