みなさん、こんにちは。
今回は経済学の話です。
早速ですが、経済学で「パレート最適(効率)」ってやりましたよね。
今回はそれをほめることに絡めて話をしていきます。
ポイントは、今回のサムネ画像にもある「悔しがっている人の発生」です。
それでは、今回もよろしくお願いします。
パレート最適(効率)とは
パレート最適(効率)とは、「他の誰かの満足度(効用)を犠牲にすることなく、少なくとも一人の満足度を改善することができない状態」を指し、資源が無駄なく効率的に配分された状態のことです。
ケーキの分配で言うと、2人でケーキを分ける際、一切の無駄なく(残さず)食べきった状態はパレート最適です。もし残っている部分があれば、誰かの犠牲なしに誰かの満足度を上げられるため、パレート最適ではありません。
電車の座席で言うと、7人掛けのシートに7人全員が座っている状態はパレート最適です。誰かに立ってもらわないと他の人は座れないため、座っている人を犠牲にせず座席数を増やせない状態です。
誰かが得をするなら、誰かの損が出てしまう状態ですね。

ほめることはパレート最適じゃダメ
ところが、ほめることはこのようなパレート最適になってはいけないのです。
例えば特定の一人を成績が良かったからほめたとすると、そこにいた他の人は「自分は成績が良くなかったんだ」と思ってしまい、不満や自信をなくすことにつながってしまいます。
ほめることでその相手は得をして、他の人が損をしてしまう状態ですね。こういうのは避けないといけません。

正しいほめ方は、誰かがほめられても他の人が割を食うことがないようにすることです。全員がポジティブに思うようなほめ方です。
つまり、パレート非効率の状態にするのです。
経済学でやりましたね。誰かの満足度(効用)を下げずに、他の誰かの満足度を上げることが可能な状態を指し、資源の無駄遣いがあることを意味します。つまり、「パレート最適ではない状態」であり、もっと効率的な資源配分(パレート改善)の余地が残っている状況のことです。
ケーキを2人で分ける場合、1人だけが全部もらい、もう1人が何ももらえない状態はパレート非効率です。なぜなら、ケーキを少し切り分けてもう1人に渡せば、もらう側の満足度は上がり、もらう側の満足度は下がらない(むしろ公平感で上がる可能性も)ため、「パレート改善」が可能だからです。
ほめ達認定講師養成講座での出来事
例えば、ほめ達認定講師養成講座で、モチベーション理論に関して調べてくる課題が出たことがあります。
モチベーション理論は診断士の企業経営理論でやっていますし、僕は予備校の講師もやっているため、僕が代表して受講生の前で発表することになりました。一方、他の受講生はグループに分かれて発表しました。
このとき、ほめ達認定講師養成講座の講師である、ほめ達協会の西村理事長は、「水村さんの資料が一番良かったです」とは言わなかったのです。
理由は、それを言ってしまうと他の人からすると「自分の資料はダメだった」という印象になってしまうからです。
これでは今回のサムネ画像のように悔しがってしまう人が出てしまいます。
別に「水村さんの資料が一番良かったです」と言ったとしても、西村さんは「お前らの資料はダメだ」とは絶対に言わないでしょう。しかし、「水村さんの資料が一番良かったです」と言ってしまうと、そう言っていなくても他の人がそのように受け取ってしまうのです。
他の人からすると、直接的に言われたわけではないけど、間接的に言われたようになってしまいます。
特定の人を上げ、間接的でも他の人を下げるほめ方は、正しいほめ方ではありません。
ほめることに関しては、パレート最適ではいけないのです。
相対比較するほめ方はダメ
この発表の例のように、「誰かが良い」というほめ方をしてしまうと、「他の人はそうではない=劣っている」となってしまいます。
このような他人との比較を感じさせるようなほめ方はほめ達では推奨されていません。
比較をするとしたら過去の自分です。つまり、他人は関係なくその当人のみを対象にしたほめ方が求められています。
人によってほめるポイントを変える
その当人のみを対象にしたほめ方としては、成長をほめることが最も有効です。
でも初対面や数回しか会っていない状況だとなかなか成長したところは見つからないですよね。
ということで、このようにやってみましょう。僕にしたようなほめ方を、内容を変えながらいろいろな人にやるのです。
例えば先ほどの発表の例なら、
「●●さんは資料のまとめ方がうまくなりましたね」
「▲▲さんの説明はスムーズですね」
などとほめることを全員に行えば大丈夫です。
僕ならそのようにやりますし、ほめ達認定講師養成講座の西村さんも、各自の発表のときにいろいろな人に声をかけて様々な内容でほめていました。
個別にほめるのも有効
他に人がいないところでほめることも有効です。説教や注意ならそうなのですが、ほめることでも使えます。
やはり、みんなの前でほめると「どうして俺はほめてくれないんだ」とやっかみを感じる人が必ず出てきます。それがほめられた当人への嫉妬や陰口につながっては本末転倒です。ほめた意味がありません。
パレート最適の状況を避けるなら、個別でほめるのが最も確実です。
《今日のほめフレーズ》
おぉ!その視点は私にはありませんでした
今回は、ほめることがパレート最適になってはいけないことについて見ていきました。
経済学の復習にもなりましたね(笑)
今回もありがとうございました。