みなさん、こんにちは。
これまで、自己効力感の話で、安心感や心理的安全性を確保することの重要性を述べてきました。
しかし、現実的には安心感や心理的安全性を得ないまま仕事に突入することになってしまうこともあると思います。そういう場合、「僕は安心感や心理的安全性がないまま仕事に入るのはダメなので、さようなら」というわけにはいかないですよね。
今回はこのような場合の応急処置と言いますか、打開策についてご紹介します(と言っても、今回は途中までです)。
それでは、今回もよろしくお願いします。
僕はビビってしまう
僕の場合、安心感や心理的安全性を確保している場合と、確保していない場合でパフォーマンスにかなりの差が出てしまいます。
つまり、安心感や心理的安全性がある場合はポジティブに捉えることができ、クラスでも積極的な発言や前向きな行動ができます。しかし、安心感や心理的安全性がない場合はネガティブに捉えてしまい、ビビってしまう、後ろ向きな行動になってしまうのです。
過去を思い返してみると・・・
取材の学校にしても、ほめ達認定講師養成講座にしてもそうでした。受験生時代のTAC名古屋校のクラスでもそうでした。
これらはみんな前向きに取り組めた例です。
グループワークや勉強会、飲み会などで話したことがある人には個別にLINEや Facebookメッセンジャーでお礼を言って、そこから定期的に連絡するなどして相手との信頼関係を築いていきました。それにより、僕も相手も安心感や心理的安全性を確保でき、それがクラスでの積極的な発言な前向きな行動、盛り上げ役や受講生どうしのキューピット役といった役割につながっていったのだと思います。
しかし、チームで取り組む診断士の仕事で、安心感や心理的安全性を確保できる前にいきなり仕事に入ってしまったものがありました。
そうすると、どうしてもリーダーや先輩に対してビビってしまい積極的に言えない、前向きな行動ができないのです。
リーダーや先輩にダメ出しされると「攻撃」と思ってしまい、「あのとき言えなかったけどあれはダメ」と後で言われることもあるかもと思ってしまう。過去のトラウマ(パワハラをされたこと、後からの指摘)が思い出されてしまう。
このように、リーダーや先輩に対してポジティブに思えなくなってしまうのです。
僕の場合、「あのときは言えなかったけど、あれはダメだぞ」と個別でダメ出しの連絡が来ることがすごく怖いです。これはトラウマのようになっています。

ここからは、このような状況での応急処置、打開策を見ていきます。
これは自然な反応
このようなネガティブな反応は僕がパワハラの被害者だからかもしれないと思い、チャットGPTに調べてもらいました。
そうすると、どうやら僕のこの反応は「弱さ」ではなく、心理的安全性がない環境に置かれた人が自然に起こす防衛反応だそうです。誰もに起こり得る反応のようです。
つまり、安心感や心理的安全性がない状態で仕事に入ると、脳が「評価・攻撃されるかも」と警戒し、リーダーや先輩の発言はもちろん、自分の積極的な行動も「リスク」になると判断します。
その結果、リーダーや先輩からのダメ出しが「指摘」ではなく「攻撃」に見えてしまう。そして自分は萎縮してしまって意見を言えない状況になる。
これはごく正常な流れだそうです。
では、具体的にどういう場面だとリーダーや先輩にビビってしまうのでしょうか。
僕の場合、「具体的に一番ビビる場面」は、1対1の面談(オンライン含む)で相手がタメ口や高圧的な雰囲気の場面ですね。「これ、ダメだから」とか「何でこの考えになったの?」とか言われたら、「あわわわ」となってしまい、もうダメですね。
さらにそこで、自分が取り組んだ作業や自分の意見にダメ出しをされると、「攻撃」と思ってしまって一気に萎縮してしまいます。
なぜ「1対1+タメ口+高圧」が一番ビビるのかですが、1対1の場面は逃げ場がない、タメ口なのは上下関係の強調(心理的に「評価される側」固定)、高圧的なのは脳が「戦うか・固まるか」モードに入ることが原因のようです。
この3点が揃うと、理性(考える脳)が一気にフリーズしてしまうのです。
特に論理的、内省的、責任感が強いことが多いです。こういう人は高圧的な人や雑に詰める人との相性が悪いです。
(後からの)ダメ出しをされたときの措置
この本筋とは逸れてしまいますが、リーダーや先輩からダメ出しをされた場合や、後で「あれはダメ」と言われた場合、こちらは「確認」をすることがポイントです。
「それは違うと思うよ」
→「確認なんですが、〇〇という理解で合っていますか?」
「そのやり方はダメ」
→「もっと良いやり方ってどういうものがありますか?」
これは「逃げ」ではなく、心理的安全性が低い環境での戦略です。

ここで相手が逆ギレをしてきたら、相手は「もっといい成果物を出したい」ではなく「こちらを攻撃したい」が目的になっています。攻撃への反論だと思うから逆ギレするのです。そうなったら「この人とは今の仕事が終わったらもう関わらない」でいいです。
これでは安心感や心理的安全性につながらない
こういう、リーダーや先輩に対してビビってしまう場面について、よく新入社員向けの仕事の本には「上司や先輩から怒られたとしても、自分そのものを攻撃しているわけではない」などのことが心の持ち方として書かれています。
理屈では、これで「人格に向けられている攻撃」という認識を外せるとされています。
しかし、実際はそんな単純にはいきません。僕もそういう場面に出くわしたら、リーダー(上司)や先輩が「攻撃」をしているわけではないことはわかります。理屈ではわかっていますが、頭が「攻撃」と認識してしまうのです。だから困っているのです。
つまり、ここでは何が言いたいのかと言うと、「怒られたときや指摘されたときの認識を変えましょう」の路線では解決につながらないということです。
また、安心感や心理的安全性がない場で「積極的に意見を言おう、堂々としよう」というのは正直言って無理です。内発的動機づけにはつながらないからです。
ここで重要なのは、 「積極的に言えない自分」を直そうとしないこと、「堂々としよう、慣れよう」と考えないことです。ここを間違えると自己否定ループに入ってしまいます。
そうではなく、「構造的に不利な場をどう無害化するか」に注目していきます。
なので打開策の軸は、「発言の質や中身」を向上させるのではなく、「リスク」を下げることです。
《今日のほめフレーズ》
トライしたことが素晴らしい!
ということで何となくの方向性が見えた段階で、今回はここまでにします。
次回は具体的な打開策を見ていきます。
それでは、今回もありがとうございました。