みなさん、こんにちは。
前回は安心感や心理的安全性を得ないまま仕事に突入することになってしまうことの影響について見ていきました。
今回はこのような場合の具体的な応急処置、打開策についてご紹介します。
それでは、今回もよろしくお願いします。
ポジティブに思おうとしない
安心感や心理的安全性を確保したいのにいきなり何だと思われるかもしれませんが、ここはすごく大事なポイントです。
安心感や心理的安全性がない段階で「リーダーや先輩をポジティブに捉えよう」とする必要はありません。
むしろ、この人は「安心感を作るのが苦手なタイプで、今は評価者モードなんだな」というように、感情を抜いた観察対象にした方がラクです。
尊敬しなくていい、好きにならなくていい、ただ「一緒に仕事している役割の人」と認識できるだけで、自分の中での心の平穏を保てます。
他の協力者を経由する
今見たように、一旦はそのリーダーや先輩に対してポジティブに思わなくてOKです。それと並行して、味方になってくれる協力者を確保しましょう。
イメージは「正面突破ではなく迂回しての突破」です。
チームでやっているなら、リーダーや先輩以外のメンバーもいますよね。その中には自分にとって相性が悪い人もいますが(リーダーや先輩も一時的にはここに入っているのかもしれません)、逆に相性が良い人もいます。
相性の悪い1人ではなく、チーム全体を見てみます。そうすると、話しやすい人(できれば相性の悪い(と一時的に認識している)リーダーや先輩と親しい人)や、反応が比較的穏やかな人がいます。
その中の1人だけでいいので、「ちょっと確認したいんですが」とか「これってどうやればいいんですか?」と聞いてみて、そこから親しくなっておくと、味方が確保できるので、リーダーや先輩への安心感や心理的安全性の「足場」になります。
もちろんですが、1人に限らず2人、3人と増やしていくことも有効です
いきなり安心感や心理的安全性のないリーダーや先輩に向かってもダメです。こちらがビビっている以上、圧迫されているように感じてしまい、見事に打ち返されてしまいます。
だからこそ、他の頼れる人、ハードルが低そうな人を経由して、迂回する形でそのリーダーや先輩に向かっていき、その人の力も使って安心感や心理的安全性を確保しにいけばいいのです。そうすれば、リーダーや先輩への安心感や心理的安全性を後からの確保することができるようになります。
この迂回策は、安心感や心理的安全性がない環境で「自分を壊さずに働くためのテクニック」になっています。自分の脳が安心できる味方を確保し、そこを「拠点」にし、そこから本丸であるリーダーや先輩に向かえばいいのです。
最低1人の味方(1つの拠点)があれば、本丸のリーダーや先輩への安心感や心理的安全性が確保できる道が見えてきます。
本業の仕事でも言えますが、職場に味方(拠点)になるような人がいない場合は、他部署の先輩や以前一緒に仕事した人、社外の同業の知人を味方にしてもOKです。
拠点となる味方と接することにより、
・自分の意見ややり方がおかしいかを一旦確認できる
・リーダーや先輩の行動や意見を予測できる
・リーダーや先輩からの指摘が「不意打ち」ではなくなる
ことにつながります。
結果として、リーダーや先輩からのダメ出しを「想定内」にでき、萎縮が減り、自分を守ったまま行動できます。
人はどこにも安全がないと常に警戒してネガティブな捉え方が優勢になり、思考力・発言力が落ちます。
逆に、「ここだけは大丈夫」が1つあると、緊張が下がり、ポジティブな捉え方もできるようになるため、思考力・発言力が保て、他の場面でも耐えることができます。
もちろん、チームの全員に好かれる必要はありません。1人でいいから「味方=安全確認用の人=拠点」を持つことで、安心感や心理的安全性を確保する前に仕事が始まってしまったとしても、リーダーや先輩に対して安心感や心理的安全性が確保しやすくなります。

「話しやすい人」の正体
先ほど、味方(拠点)になりやすい人として、「話しやすい人」を挙げました。できれば相性の悪い(と一時的に認識している)リーダーや先輩と親しい人ですね。
この「話しやすい」は、優しい人、仲良くなれそうな人でもいいのですが、理想を言うなら以下の条件を満たす人です。これが結果的に「優しい人、仲良くなれそうな人」にもなりやすいです。
・否定から入らない
・話を遮らない
・即ジャッジしない
リーダーや先輩と親しい人だとさらにいいです。
理由はシンプルで、リーダーや先輩と、他のメンバーの中間的なポジションの人で、一番安全だからです。
話してもリーダーや先輩からの評価に直結しにくいですし、リーダーや先輩の内情を知っています。
ちなみに、面白そうとか、雑談が上手かどうかは関係ありません。
ほめ達なら間違いなく話しやすい人になりますね
僕は自然にそれをやっていた
この迂回策ですが、僕は取材の学校にしても、ほめ達認定講師養成講座にしても、受験生時代のTAC名古屋校のクラスでもそれをやっていました。
リーダーや先輩のポジションの人は、取材の学校だと主宰の人や出版社の編集長、ほめ達認定講師養成講座だと講師の西村さんや事務局の人、TAC名古屋校だと講師の津田まどか先生です。
どれも安心感や心理的安全性を構築する前にいきなり講座がスタートしました。
しかし、講座内でグループワークや勉強会、飲み会などが行われた際は、そこで話したことがある人全員に個別にLINEや Facebookメッセンジャーでお礼を言い、そこから定期的に連絡するなどして相手との信頼関係を築いていきました。
それにより、たくさんの味方(拠点)を得ることができ、僕も相手も安心感や心理的安全性を確保でき、それが講座内(クラス)での積極的な発言な前向きな行動、盛り上げ役や受講生どうしのキューピット役といった役割につながっていったと思われます。
このように僕の場合、いろんな人にメッセージを送って交流しているので、安心感や心理的安全性を確保できる人は比較的容易に見つかると思います。
味方(拠点)を設ける際の注意点
個別に連絡を取って味方(拠点)にするような人に対して聞かないほうがいいものがあります。
それは、リーダーや先輩に対する見解を求めることです。
・あの人どう思います?
・理不尽じゃないですか?
・嫌いですか?
こういう人物評価に踏み込まないことがポイントです。
また、味方について、仲良くならないといけないわけではありません。頻繁に連絡しないといけないわけではないですし、依存する必要もありません。
「困ったら確認できる人」として、たまに連絡するくらいでも十分です。
最初に述べましたように、リーダーや先輩に対しても、無理に仲良くなる必要はありません
この迂回戦略が合う人は、僕のように内省的で責任感が強い、一人で抱え込みやすいタイプで、高圧的な人が苦手な人です。
《今日のほめフレーズ》
おぉ!それいいですね!
今回は、リーダーや先輩に安心感や心理的安全性を確保できないまま仕事が始まった場合の具体的な打開策について見ていきました。
この迂回策、ぜひ活用していただけたらと思います。
今回もありがとうございました。