みなさん、こんにちは。
前回は朝の通勤電車でみんな表情が暗い、もしくは無表情の理由について見ていきました。
今回は朝の通勤の際の駅や通路などを歩く社会人がなぜあんなにバタバタしているのか、切羽詰まった感じを出しているのかについて見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
なぜあんなにバタバタしているのか
今回は朝の通勤時間帯はなぜみんなバタバタしているのかについても見ていきます。
例えば前回見た社畜ロードのように、駅の通路を暗い表情や無表情で早歩きしている人が多いのが通勤時間帯の光景です。

電車が着いたらみんな階段やエスカレーターに駆け込みます。エレベーターも「早く閉まれ」の圧がすごいです。
朝の通勤時間帯に「バタバタしている人が多い」のは、余裕が削られる条件が構造的にそろっているからです。
朝は「時間のバッファ」がほぼゼロ
朝はみんなギリギリまで寝ています。1分でも多く眠りたいものです。睡眠不足な人はもちろん、睡眠時間をたっぷり取っている人もギリギリまで寝ています。
特に冬なんかは布団から出るのも大変ですから、さらにギリギリになります。

そして朝の行動は、「起床 → 身支度(朝食含む) → 家を出る → 電車に乗る → 会社に着く」と、すべてが直列処理です。
そのため、どこかで5分遅れると、電車を1本逃すことになり、それが次の電車への乗り換えに波及し、遅刻のリスクが一気に上がります。
遅刻をすると怒られる、信用を失うなど、社会的・精神的なペナルティが大きいのです。
日本の職場では、数分の遅刻でも評価が下がります。そして理由を説明させられますし、周囲に迷惑をかけたという罪悪感も生まれます。
これは「朝は失敗コストが異常に高い時間帯」と表現できます。人は失敗コストが高い場面ほど、余裕を失います。
そのため人は無意識に、先回りして急ぐ、無駄を排除する、周囲の動きを遮断するなど、バタバタした行動になってしまうのです。
通勤ラッシュは“時間と空間の奪い合い”
特に満員電車だと立ち位置(ドア付近の確保)や乗り換え動線、電車を降りた後の階段やエスカレーターの列などのスペースをそれをみんなで奪い合っているのです。
しかも毎日同じ時間・同じ人間が集中するため、小さな遅れや詰まりが連鎖的に広がります。
結果として、歩く速度が速い、周囲に注意を払わない、先に進むことを最優先するなど、「余裕がなさそう」に見える行動をしてしまいます。
朝は思考の余白がない
起きてから数時間は、判断力や感情調整、他者配慮を担う前頭前野がフル稼働していません。
そのため、目の前のタスク(乗る・降りる・歩く)だけに集中し、長期視点や周囲への気配りが後回しになりやすいです。
これは性格ではなく脳の状態と言えます。つまり、どんな性格の人でもこのようになってしまうのです。
だからこそ、あえて電車が着いて人が捌けるのを待つなど時間的余裕をもった行動をすると精神的に余裕が出てきて、判断力や感情表現、他者配慮について稼働しやすくなります。
「会社モード」への強制切り替え時間
通勤時間は、プライベートから仕事のモードに切り替える時間でもあります。
「家庭モード → 社会モード」や「個人 → 組織の一員」への切り替え帯であり、この切り替えは多くの人にとってストレス負荷が高いものです。
そうなると、表情が硬くなる、動きが速くなる、言動が最短距離になることが無意識で起きてしまい、バタついて見えてしまいます。
夜の仕事終わりならその切り替えをお酒で行っている人がいますよね。通勤電車の中でお酒を飲んでいる人は仕事モードから家庭モードへの切り替えをしているのです。
時間的余裕をもつ
このように、朝の通勤客がバタバタして見えるのは、時間の取り返しがきかない、遅刻ペナルティが重い、空間が極端に混雑している、脳が完全に起動していない、家庭モードから仕事モードへの強制移行などにより、ただでさえ稼働していない脳に負荷がかかりまくってしまい、余裕のある人がいないからです。
これは性格の問題ではなく、様々な要因が重なった構造的必然です。
と言うことは、言い方を変えると「意識的にポジティブ・楽しい雰囲気を出し、精神的・時間的余裕をもった行動をする人」は、それだけで朝の通勤時間帯では差別化ができることになります。
周囲がバタバタしている、殺伐としている中で落ち着いて行動している人は、相当うまく自分をコントロールできていることになります。それが時間的余裕をもった行動や精神的余裕にもなります。
そうなればポジティブ・楽しい雰囲気を出すことができ、口角や眉が上がることにもなります。
意識して口角や眉を上げ、ポジティブで楽しい雰囲気を意識的に作ることで、自分のコントロールをしやすくし、時間的に余裕をもった行動をする。それが精神的余裕につながり、意識しなくても口角や眉が上がってポジティブで楽しい雰囲気を維持できるようになります。

今回は朝の通勤時間にはなぜあんなにバタバタするのかについて見ていきました。
今回もありがとうございました。