診断士が野球の話をしない理由

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みなさん、こんにちは。

今回はいつもとはガラリと話題を変えまして、野球についてお送りしたいと思います。と言っても、もちろん診断士に関連する内容です(笑)

それでは、よろしくお願いします。

普段の仕事と診断士どうしの集まり

普段の仕事だと、野球の話は従業員どうしですることがありますし、取引相手ともアイスブレイク的な雑談ですることがありますよね。

しかし、診断士どうしの集まりではあまり野球の話はしません

確かに、「私はこのチームのファンです」と宣言している診断士はいます。SNSに野球の話や野球観戦をしてきたことを書いている診断士もいますし、贔屓チームが同じ診断士どうしで野球観戦をしている人もいます

ちなみに、僕は12球団公平に話をすることができます


しかし、診断士どうしの話で野球の話をすることはほぼありません。ファンの熱量がすごい関西ですら、診断士どうしの集まりで阪神の話をすることはほぼありません(かなり仲良くなった段階で阪神ファンどうしがつながることはあります)。

さて、その理由は何でしょうか?

診断士どうしの話で野球の話がない理由

診断士どうしの集まりで野球の話をしないのはなぜでしょうか?

僕の推察にはなりますが、その理由は以下のものが考えられます。

①そもそもビジネス的にNGな話題だから

社会人の常識やビジネスマナーとして、政治や宗教の話はタブーとされていますよね。野球の話もその中の1つです。

WBCのような代表戦ならともかく、ファンが分かれているプロ野球の話をすると口論につながる恐れがあるため、ビジネス的には野球の話はNGとなっています。そりゃ自分が巨人ファンで、相手が阪神ファンの場合、「私、巨人が好きなんですよ」と言ったらどうなるかはお分かりですよね。

これが最も大きな理由ですが、以下にある理由もあります

②ファンやマスコミが現実を見ていないから

診断士と言えば、企業のSWOTや問題点、課題、原因、改善策などを「冷静かつ客観的に」分析することが仕事です。これは一般人ではそう簡単にできないことです(だからクライアントが診断士に経営診断や改善策の提示を求めるわけです)。

しかし、プロ野球のファンやマスコミは選手の発言や試合内容の切り取りをして都合の良いところだけ使っていますよね

例えば名古屋や関西など、地元チームがいる場合の地元マスコミは、チームが大差で負けたのに「●●選手がマルチヒットの大活躍」とか「●●投手が1イニングをきっちり抑えた」などとポジ要素を強引に出してきて、大差で負けたという現実から目を背けようとしています
解説者が出てくる場合も、その解説者を起用しているテレビ局や新聞社に都合の良いポジティブなコメントばかり言いますよね。地元チームに不利なことはまず言いません。

これはそのマスコミの視聴者・読者がポジ要素を望んでいるからです。ある意味で「顧客のニーズにきちんと応える」ができているわけです。

③アンチが煽るから

一方、プロ野球のチームにはアンチが付きものです。巨人だろうが阪神だろうが、一定数の「アンチ」はいます。一般的にはファンの数が多いほどアンチの数も多くなります。

そして、アンチはチームが負けると大喜びでそのチーム(のファン)をバカにする動画や記事を作ります。例えば選手がエラーをして負けたとしたら、「●●(選手名)、小学生以下のお粗末」などという動画を作ってファンをバカにしてくるわけです。

選手もわざとエラーをしているわけではないのに、そういう選手をバカにするのは選手に対してもファンに対しても敬意がないですよね


プロ野球はとにかくそういうものが多いです。人気のある球団ほど負けたときに煽る動画や記事が多いです。これも再生数や販売数を稼げます。もちろん煽るために誇張しているため、現実的なものでもありません

各チームのファンは各自、「こうしたらいいのに」という意見をもっていますが、当然ながらチームはその意見を採用するわけではありません。それでダメだったときにファンはフラストレーションがたまっていきます。そうすると余計に煽り動画に食いついてしまうわけです。

ちなみに、そうやって煽る人は「居場所が欲しい、自己肯定感を満たしたい」という背景の事情があることが多いです。そして、精神的には小学生どころか幼稚園児並みであることが多いです。精神的に幼稚園児並みの人がそのような煽りの動画や記事を作るのです。

また、これは動画だけでなくテレビや新聞でもそうですが、ニュースを扱っている動画や記事は基本的に感情を煽るような演出をしています。ニュースを見て政治家への怒りや被害者への同情の気持ちが出てくるなら、マスコミの思惑に引っかかっているかもしれません。

そのため、診断士の中にはスポーツニュースはおろか、普通のニュースですらあまり見ていない(必要な情報は別に仕入れている)人もいます。別の機会に見ていきますが、実はこれが最もメディアリテラシーとしては良いやり方です。

④中長期的に見れないから

診断士と言えば、課題や改善策を提示します。そしてそれは短期的なものから中長期的なものまであります。しかし、普通はどうしても短期的に見てしまうのです。

例えば、選手が1試合活躍しただけで地元マスコミは過剰な表現で活躍を取り上げます。「覚醒」とか「復活」と一面に出してきますよね。

これはプロ野球のファンには短期的な結果を求める方が多いからです。中長期的にそのチームのことを見ているファンはかなり少ないです。大多数が短期的視点で見ているからこそ、「覚醒」とか「復活」と煽る動画や記事も多くなります。そうすると再生数や販売数を稼げます

このように、地元マスコミも短期的なポジ要素ばかり流してチームを甘やかすので、一度弱くなるとなかなか改善しません。暗黒時代の阪神が最たる例です。今だと中日がその例になっています。

今回は、診断士が野球の話をしない理由について見ていきました。要は冷静かつ客観的に判断できる診断士のスタイルとは大きく異なるからです。

今回もありがとうございました。