みなさん、こんにちは。
今日はネガティブ思考の関連のものとして、「他人への被害妄想癖」について見ていきます。なかなか変なテーマですが、長年悩まされている方も多いと思います。
それでは、早速中身を見ていきましょう。
今回もよろしくお願いします。
被害妄想癖とは
被害妄想癖とは、物事を判断したときにネガティブなことが先行し、ネガティブな妄想が進んでしまうことです。
これは子供の頃からの思考の癖になっていることが多く、解消するのはなかなか難しいです。まるで足腰の持病を抱えている人のように、被害妄想という症状と長年の付き合いがあるという方も多いのではないでしょうか。
長年かけて培われてきた解釈なので、そう考えるほうが負担が少なく、いけないと思っていてもついネガティブに考えてしまうのではないでしょうか?
心当たりがある方、直していきたいですよね。もちろん、直すにも長時間がかかります。長年かけて身についたものを落とすには、やはり長年かかります。
被害妄想癖の具体例
典型的なのが他人に対する解釈です。知り合いに対してもありますが、「見ず知らずの他人」にはさらなる被害妄想をもってしまうのではないでしょうか?
例えば電車の中で自分の両隣が空いていて2人組がきた場合、普通はどちらかにズレますよね。
しかし、被害妄想の方はそこで「おい、俺にどけって言ってるのかよ!失礼な奴だな」などと思ってしまい、勝手に敵視してしまうのです。
また、目の前に人が立っているだけで「もしかしてこの人は私に立てと言っているのでは?」と考えたりもします。
知り合いに対しても、例えば1回でも怒られた・注意されたことがある人に対しては、警戒心から被害妄想が出てしまうことが度々あります。
例えば自分が発表をした場合に、「もしかしたら後で怒られるのではないか、注意や指摘をされるのではないか?きっとこんなことを言われるのでは?」と思ってしまうことってありませんか?
また、一部の内容に飛びついてカッとなってしまうこともあります。これも被害妄想癖があるからこそのことです。
特徴的なフレーズに飛びつく方もいますね。そこだけを見てカッとなって、「そんなことを言うのは相手に失礼だ!謝罪して撤回しろ!」などと言ってしまうのです。

カスハラをする人はこの被害妄想癖が強いと言われています
被害妄想は三大態度を全く満たさない
被害妄想は、もちろん「ポジティブ・楽しい・謙虚」の三大態度のうち「ポジティブ」と「謙虚」を満たしていません。また、「楽しい」解釈や態度でもありませんから、「楽しい」も満たしていません。
そのため、こういう被害妄想の癖がある方は、長期間かかってもいいので、少しずつ直していきましょう。
今回はそのコツをお伝えいたします。
解釈の先頭を意識する
こちらは前回の外国人への解釈の記事でも扱いましたね。
「いいね」を解釈の先頭に着けてみると、その後はポジティブな解釈をしないと矛盾するので、脳はポジティブな解釈をしやすくなります。
先ほどの「どけ」とか「立て」の例なら、そう考えずに「いいね」から入って解釈してみましょう。「いいね」から入った解釈なのに「どけ」や「立て」と解釈するのは矛盾しますよね。
「おぉ」や「わお!」を先頭に着けてみると、後に楽しい解釈が続きます。
どうしてもポジティブな解釈ができないなら、「どうでもいい」とか「知るか!」を解釈の先頭に着けてみましょう。そうするとその後は適当な解釈や強気の解釈になります。

もしネガティブな内容が解釈の先頭に出てきたら、やり直して「いいね」や「おぉ」などが先頭に出てくる解釈をしましょう。やり直しOKです!
ポジティブ・楽しい解釈をする
ポジティブな解釈として、「この問題点はメンタルの伸び代」と捉えればいいのです。
おそらく、被害妄想癖のある方は、この被害妄想の問題点を解消すれば、高次学習や破壊的イノベーション並みにメンタルが進化する(超進化)でしょう。

超進化なので、並みの進化とは異なります。140kmしか球速が出なかったプロ野球がいきなり160kmのストレートが投げられるようになったくらいの進化です
背景の事情を考慮する、労をねぎらう
「ポジティブ・楽しい」や適当力、強気の解釈をしたら、ある程度余裕が出てくるはずです。そうすればネガティブな解釈や被害妄想癖は出てこないようになります。そうなると、相手の背景にある事情を考慮し、労をねぎらうこともできるようになります。
何度も述べていますが、相手は「他人を困らせてやろう、不快にしてやろう」と思いながら行動していることはありません。悪意など1ミリもないのです。
「仲間」と思う
これは強引でも構いません。「敵」ではなく「仲間」と思いましょう。ヨコのつながりを意識です。
「日本人」という意味では見ず知らずの他人でも仲間です。相手が外国人である場合でも「人類・地球人」という括りなら仲間ですよね。
どうしても無理なら頭のスイッチを切る
例えば現在進行形で迷惑行為をしている人がいて、離れられる状況なら離れましょう。
ですが、自分が離れられない状況である場合は、その人に対して仲間と思ったりポジティブ・楽しい解釈をしたりすることは厳しいと思います。
その場合は、「敵」と解釈するのではなく、「無」になりましょう。反応しなければいいのです。マンガのセリフにもある「・・・・・」でいくのです。
詳しくはこちらの本を読んでみてください。「反応しない練習」という、かなり売れている本です。
今回は被害妄想癖について見ていきました。通常のネガティブ思考よりも厄介なので、被害妄想癖に心当たりがある方は、ぜひ長期間かけてじっくりと直していきましょう。
今回もありがとうございました。