みなさん、こんにちは。
ここまでいくつもの記事、特に診断士の態度のこととほめ達のことを述べていきましたが、実践できそうでしょうか?
長々と語って理屈としてはわかったけど、いざ取り組もうと思ってもなかなか・・では意味がありませんよね。
また、自己啓発本に書かれていることをなかなか実践できない(三日坊主で終わりやすい)理由は、内容がシンプルではないからです。具体的なものとしては今回の内容に関わっているものと思われます。
今回はそのようなことについて見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
場合分けされるとやりにくくなる
自己啓発の本やスキル系の本を見ると、やり方が複雑になっているものがあります。
よくあるのがコミュニケーションのスキルです。例えば上司のタイプを分けて、そのタイプごとに異なるやり方を推奨しているものって見たことがあると思います。
会社での上司や部下とのコミュニケーションに限らず、診断士のコンサルティングの場合でも、「相手の社長がこのタイプならやり方1、あのタイプならやり方2・・」みたいなことを提唱している方がいますが、これって実際にやっている人はいるのでしょうか?
多分、いないと思います。
なぜかと言うと、複雑で再現性がないからです。
真面目な人だと実践しようとするでしょうが、三日坊主で終わってしまいます。下手をすると「Aの場合はこう、Bの場合はこう、Cの場合はこう・・・」というやり方だと、覚えるのが大変で、スランプにハマってしまって逆に能力が下がってしまうこともあるでしょう。真面目な人ほど「場合分けをしてそれぞれの場合で最適なやり方をしないと」と思ってしまうと、それにハマってしまう傾向があります。
確かに、場合分けをしてそれぞれの場合で適切なことをやったほうが理論的には正しいでしょう。しかし、複雑だと再現性がない、つまり提示されたやり方を身につけるのが難しくなります。
いくら正しいやり方でも、実践できないのでは宝の持ち腐れです。
自己啓発の本で国民的に知られている本が少ないのは、実践できて成果を出せる人がほとんどいないからです。

ほめることに関しても、やろうと思えば例えば「相手の価値観や性格に合うほめ方をしたほうがいい」とか、「相手がこうリアクションしたときはこのパターンでほめる」などのやり方を作ることはできます。
実際、ほめることに関するマニアックな研究を紹介する本を読んだことがあるのですが、その本にはそのような旨の記載がありました。しかし、場合分けが5つくらいある、段階が4つくらいあるなど、覚えるためのハードルは相当高いものでした。理論的にはそれが正しいのでしょうが、再現性は犠牲になってしまっているため、実践はなかなか難しいと考えています。
逆にほめ達では相手の価値観や性格、リアクションでやり方を変えることなど提唱していませんし、紹介もしていません。
ルールやスキルはできるだけシンプルにしています。
「ほめ達は複雑なことをしていません。ただシンプルに口癖を使っています」というのが、ほめ達の考え方(ルール)です。
正確性vs再現性
場合分けする、因果でつなぐなどすれば、理論的にはより正しくなります。
しかし、複雑になるために再現性はなくなります。
正しさと再現性はトレードオフの関係性にあるため、経済的発注量のように、両者のバランスがうまく取れるところを探す必要があります。
それの1つの目安が、ほめ達が行っているほめることに関するルールやスキルです。
ほめ達の本や検定を見ると、一見すると「これだけかよ。何だか物足りないなぁ」と思うかもしれませんが、これが多くの人に再現性をもたせる限界のラインなので、わざとそのくらいのレベルに止めているのです。
これ以上複雑にしてしまうと、ほめ達が相手をほめることができなくなってしまいます。せっかくほめることを決めたのに「やり方がわかりにくくて取り組めませんでした」では本末転倒です。
覚えやすさは3つまで
列挙するのを3つまでにしているのも、シンプルで覚えやすいからです。
例えばほめる対象は「人、モノ、出来事」だし、ほめ達3Sは「すごい、さすが、素晴らしい」です。
ここで例えば、ほめる対象は「人、モノ、出来事、プロセス、可能性」、ほめ達5Sとして「すごい、さすが、素晴らしい、素敵、最高」となってしまうと、一気に覚えにくくなります。
「覚えやすさは3つまで」です。それを超えると理論的には適切かもしれませんが、覚えにくくなって再現性がなくなります。
僕が「活躍する診断士の三大態度」として「ポジティブ、楽しい、謙虚」とか、「接して与える三大要素」として「安心感、心理的安全性、信頼」と3つずつ定めているのも、偶然ではありません。
今回はシンプルにしたほうが再現性がある、つまり身につきやすいことについて見ていきました。
今回もありがとうございました。