みなさん、こんにちは。
今回は僕が診断士になってから意識的にやっていることについてお送りします。
それが、タイトルにもある知識の定期メンテナンスです。
診断士の1次試験7科目、2次試験の知識や設問文を見ての要求解釈(設問分析)、事例Ⅳの計算問題といった、診断士試験に関する全範囲を1〜2ヶ月に1回、チェックしています。
今回はこちらについて見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
ほぼ全員が試験後から忘れる
当たり前ですが、試験が終わればその知識を忘れても資格がはく奪されることはありません。
どの資格試験でもそうですが、診断士も試験が終われば企業経営理論や運営管理の知識が抜けても診断士資格がはく奪されるようなことはありません。
大学受験で合格して入学した大学生でもそうですよね。大学受験のときにはあれだけ英語や古文ができたのに、大学に入ったら全く忘れてしまったということがよくあります。家庭教師や塾講師のバイトをしていない限りは、大学受験のときに使った知識に触れることがないので、どんどん忘れていきます。
だからこそ、試験後にいかに知識を維持できるかに、差別化の道があります。
試験後に知識の定期メンテナンスをするだけでも、自分は知識を向上ではなく維持しているだけなのに、周りの人が知識をどんどんなくしていくので、必然的に差別化ができます。
普通の人がマイナスになっていく中で自分は維持できているわけですからね。「プラス」と「大きなプラス」の対決だと大変ですが、「マイナス」と「維持」の対決なら勝つのは容易です。
知っているフリをしているだけ
今の話を聞いて、診断士試験に合格された直後の方だったら「試験対策で覚えた知識を忘れる診断士なんていないだろ」と思うかもしれません。
しかし、合格から1年以上経過した診断士はほとんどの人が自分の専門領域以外は知識がほとんど抜けています。
例えば製造業のコンサルティングをしている方なら、運営管理の生産管理部分以外はきれいさっぱり忘れています。中小企業経営政策や経済学のことなんて、「そういえばそんなのあったような」というレベルです。
ITを専門にしている方なら情報システム以外の科目は合格後一切見ていません。
と言っても、知識が抜けた大学生みたいに「わかりませーん」とは言いません。士業・専門職ですから、わからないと認めることはプライドが許さないのです。
そのため、例えば「付加価値」と言われて「営業利益+人件費+減価償却費」が出てこない、「労働分配率」と言われて「人件費÷付加価値」が出てこないわけですが、「あぁ、あれね。知ってるとも」みたいな態度を取ります。
けど忘れています。だからポカーンとしています。挙げ句の果てには「知っている前提で話されて上から目線の感じがした」と逆ギレをする始末です。
先ほども述べたように、知識を維持できているのはせいぜい自身の専門性や仕事で関与している科目くらいで、他の科目の知識はほとんど忘れています。良くても言われれば「あぁ、そんなのありましたね」と思い出すくらいです。予備校の講師でもしていない限り、ほぼ全員がこうなります。これが合格後の診断士の実態です。
そんな一方で、受験時代と変わらずに知識がスラスラ出てくる人はどうでしょう?
自分では「維持」しているだけでも、周囲の人はどんどん「マイナス」方向に進むので、勝手に差別化ができてしまうわけです。
ヒアリングスキルや提案力、コミュニケーション力などで差別化を図ろうと思うと、それぞれの分野でスキルを鍛えなくてはなりません。生まれ持っての性格による有利不利もあるでしょう。
しかし、知識だけはそんなに難しいことをしなくても少しの努力で差別化ができてしまうのです。
こんなおいしい手段を放棄するの、もったいなくないですか?
1〜2ヶ月に1回でいい
よし、確かにこれはもったいないな。知識の定期メンテナンスをしていこうじゃないか!
と思った方に向けて、ここからは、そんな知識の定期メンテナンスのやり方について説明します。
まず、間隔は1〜2ヶ月に1回でいいです。
1次試験の7科目を1日1科目やり、2次試験の知識、要求解釈、事例Ⅳ計算問題集をそれぞれ1日ずつでやれば合わせて10日で終わります。
次に、時間としては、一般的な教室講義の予備校の講義時間である2.5時間を1コマ分だとすると、15〜20分で1コマ分が終わるペースでやっていきます。
例えば僕が通っていたTACなら、企業経営理論は8コマで行います。それなら120〜160分で終わります。休憩を入れても4時間あれば終わります。
ちなみに、計算問題集は実際に紙に数値を書いて電卓をバチバチ叩いて計算する必要はありません。
計算問題を見て、「この問題はこれがポイントで、こうやって解く」という処理計画が見えればOKです。これなら2時間くらいで終わらせることができます。
できれば2次の要求解釈も
「知識の定期メンテナンスと言っても、2次試験の要求解釈はいらないだろ」と思われるかもしれません。
確かに、2次試験を再び受験するわけではないので、受験生みたいに要求解釈をどんどんやれということではありません。
しかし、2次試験の設問文を定期的に見ていると、「営業面の課題」と言っているのに生産面の課題をクライアントに言ってしまうような事故(2次対策で言う要求無視)を防ぎやすくなります。また、クライアントからの指示もどの内容がポイントなのかなど、濃淡をつけて把握できるようになります。
これらは感覚的なものなので、やっていないとどんどん感覚が鈍っていきます。

今回はここまでにします。
次回は知識の定期メンテナンスをすることのメリットについて見ていきます。
今回もありがとうございました。