クロスSWOTをしてみよう!

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みなさん、こんにちは。

前回まででキャリア分析の第一段階の強み(真の強み)を分析しました。

今回はキャリア分析の第二段階として、クロスSWOT分析をしていきます。

それでは、よろしくお願いします。

診断士界隈の機会(ニーズ)の分析

キャリア分析やブランド確立のためには、診断士界隈の機会(ニーズ)を把握しておく必要があります。

基本的には中小企業白書で主張していることが診断士界隈の機会であり、ニーズになっています。例えば伴走支援、事業承継、再生支援、創業支援、従業員の離職防止などですね。

タキプロの記事になりますが、中小企業白書・小規模企業白書をまとめてみました。こちらに国の主張や本音が書かれていますので、よろしければご覧ください。

他にもPEST分析や5フォースの分析などをやってみることで、機会(ニーズ)を見つけることができます。

また、ニーズも真因まで分析することで、潜在ニーズや顧客が本当に求めていることがわかってきます。

参考までに、僕が分析した診断士界隈の機会(ニーズ)はこのようになっています。

クロスSWOT分析をしてみよう

前回も見たように、強みを複数組み合わせることで「独占・ブルーオーシャン」のもとができます。あとはそれを実際のニーズにつなぐ必要があります。ニーズがないのに唯一無二では意味がありませんからね(それはただの自己満足です)。

そこで使われるのがクロスSWOT分析です。クロスSWOT分析をすることで、強みを複数組み合わせたご自身が実際に仕事としてできるフィールド、勝てるフィールドが見え、キャリアの方向性が見えてきます

診断士にとっての勝てるフィールドは、「独占市場・ブルーオーシャン」です。そこで仕事をしていくことがあなたのキャリアの方向性になります

なお、フィールドやキャリアの方向性についても「選択と集中」が必要です。中小企業がターゲットやドメインを絞り込むように、診断士のフィールドやキャリアの方向性も絞り込む必要があります

「誰でもウエルカムです」や「何でもやります、やれます」では仕事は獲得しにくいです。また、自分から手を上げる場合でも「何でもやります、やれます」であれこれ手をつけているとキャパオーバーになります

なお、クロスSWOTの組み合わせ(各事象)のイメージとしては、以下のようになっています。

  • S×O:積極的に競争優位にもっていこう!(積極展開、攻めの経営)
  • W×O:弱みを改善していこう!(弱点克服)
  • S×T:強みで競争回避しよう!(独自路線)
  • W×T:素直に撤退しよう!(防衛戦略、勇気ある撤退)

自身のキャリア形成やその先にあるブランド(後で見ていきます)につながるのは、基本的には「S×O」で、積極的に競争優位にもっていく(積極展開、攻めの経営)路線になります

例えばメンタルのスキルを活かし、ニーズが高まっているメンタルヘルスの講師や執筆の仕事をしていくことが挙げられます。メンタルヘルスの講師はメンタルのスキルがないとできませんから、それがあれば他の診断士との競争優位・差別化が図れます。

また、前回も述べましたがほめ達(認定講師)の力を使い、ニーズが高まっているほめることの講師業、コンサル業もできそうですよね。「ほめ達認定講師×診断士」の組み合わせは(僕が知る限りは)いないので、僕がほめ達認定講師を取った瞬間にオンリーワン、ナンバーワンになることができます。

やはり中小企業と同じく、診断士のキャリアやフィールドも「強みを活かせ、ニーズがあるもの」は王道になります

また、「S×T」は強みで競合との競争を回避する路線(独自路線)です。診断士にとっての競合は税理士や社労士ですね。こういう人達が苦手な分野や手をつけにくい分野に進出し、それに合う強みを活用できれば、「S×T」の路線も見出せます

例えばコミュニケーション力や傾聴力を活かして伴走支援の路線に行くのも「S×T」の路線ですね。税理士や社労士は一方向のコミュニケーションになりやすく、傾聴が苦手ですので進出してきません。そのため、伴走支援は競争回避になります。

競合(T)の強みと弱みも分析しておきましょう!

逆に診断士の場合、弱み(W)はノータッチか外部に任せます。なので、「W×O」の弱みを改善していく路線(弱点克服)、「W×T」の撤退路線(防衛戦略、勇気ある撤退)は無視するか外部に任せて構いません。

サトシのクロスSWOT

参考までに、僕がクロスSWOT分析をして出したやりたいこと、キャリアの方向性を公開いたします。クロスSWOT分析の参考になるかと思います。

SWOTとクロスSWOTは3C分析で行うこともできます

今回はクロスSWOTについて見ていきました。ここまでやると、キャリアの路線も具体的になってきますので、ぜひやってみてはいかがでしょうか?

それでは、今回もありがとうございました。