みなさん、こんにちは。
前回まで、嫌な流れのことを見ていきましたが、みなさんにも「今日は運が良い日だな、悪い日だな」と思うことがあると思います。
もちろん朝のニュース番組の「今日の運勢」の結果ではなく、リアルで自分自身に訪れてくる運のことです。
運が良い日なら何やってもうまくいくけど、逆に運が悪い日だと何をやってもうまくいかない。こんなことってあると思います。
僕もそういうことがあって、面白い呼び方をしていますので、今回はそれをご紹介します。
それでは、今回もよろしくお願いします。
Xデー
みなさんにも、行くとこでいちいち不快なことや間が悪いことが起きる日ってあると思います。
電車には乗り遅れ、仕事もミスばかり。仕事で自分が電話したら相手は留守で、自分がトイレに行っているときに限って相手から折り返しの電話がきて、出なかったことで逆に怒られる。また、よかれと思ってやったことも空振りして相手に怒られる。
こんな日ってありませんか?
僕も1ヶ月に1日くらい、とにかく波長が合わない日があります。
こういう日を僕は「Xデー(エックスデー)」と呼んでいて、思い切ったことをする日と決めてます。
例えば嫌な流れを変えるために、仕事帰りに脱毛しに行ったこともありました。急に名古屋に行って味噌カツを食べに行ったこともありました。

Yデー
YデーはXデーの逆で、何をやるにも運勢が良い日です。波長は合うし、人間関係もうまくいくし、リズムも間も良いので、どこにいってもスムーズにいきます。
こちらも僕は1ヶ月に1日くらい、とにかく波長が合って何をやるにもうまくいく日があります。
こういう日を僕は「Yデー(ワイデー)」と呼んでいて、とにかくハッピーに過ごすことができます。

XとY
さて、ここまで見てきたXとYの組み合わせで、Xが悪くて、Yが良いと聞いて、診断士のみなさんなら「あれのことか?」とわかるかもしれません。
ほめ達認定講師でも実はほめ達検定2級やほめ達認定講師養成講座で習っているので、名前を聞いたらピンとくるはずです。
そう、マクレガーのX理論・Y理論です。「動機付け=衛星要因」とも言われていますね。
X理論は衛生要因とつながっているものです。不満が出ないようにする低次の内容で、「人間は本来怠け者であり、命令や強制がなければ働かない」という前提の考え方です。
Y理論は動機づけとつながっているものです。満足が出る高次の内容で、「人間は本来、仕事に意義を見出し、自ら進んで責任と目標を求めて行動する」という前提の考え方です。

思い出してきましたか?
これがXデーやYデーにも関わっています。
というのも、Xデーは運勢が極端に悪いので、最低限の負けない戦いができればいいことになります。悪い流れを変えるために思い切ったことをします。でもそれは「今のこの苦しみを脱するため」という、消極的な動機、低次の欲求によるものです。
逆にYデーなら運勢が極端に良いので、思い切ったことをするにしても「イケイケどんどんだから」のように、積極的な動機、高次の欲求として行うことができます。
どちらがいい流れをもたらすかは、言うまでもないと思います。
懐かしい問題をどうぞ
せっかくなので、すでに診断士を取られている方には懐かしい1次試験の問題をご紹介します。
令和4年度企業経営理論第16問
オ D.マグレガーが「X理論」と命名した一連の考え方では、人間は生来的に仕事が嫌いで責任回避の欲求を持つため、やりがいが強く感じられる仕事を与えて責任感を育てる必要があると考える。
これは×です。
マグレガーのX理論・Y理論では、人には性悪説的なネガティブな部分(X理論)と性善説的なポジティブな部分(Y理論)の2つの側面があり、自己実現を目指すY理論の要素が強い人材は、自らが設定した目標に対してはそれを達成するために積極的に働くため、目標管理制度(MBO)の導入などにより、企業の目標と従業員の目標を一致させることが重要であると提唱しました。
X理論の人に対して「やりがいが強く感じられる仕事を与えて責任感を育てる必要があると考える」という部分が誤りです。
平成29年度企業経営理論第16問
イ D. マクレガーの X 理論と Y 理論は、個人は肯定的側面と否定的側面の両面を併せ持つことを示し、状況に応じてモチベーションを刺激する組み合わせを変化させる必要性があることを提唱した。
こちらも×です。
「状況に応じてモチベーションを刺激する組み合わせを変化させる必要性がある」とありますが、マクレガーのX理論・Y理論は、Y理論の人をどうモチベーションアップさせるか、ということに注目しているため、誤りです。
実は仕事への捉え方にも差がある
X理論・Y理論が出たついでなので、仕事に対する捉え方の差を見ていきましょう。
仕事を「お金を稼いで食べていくため」とか「辛くても我慢するもの」と捉えているなら、X理論のほうです。
X理論は「人間は本来仕事が嫌いであり、仕事をさせるには命令・強制が必要である」という考え方で、性悪説的な捉え方だと言えます。
一方、仕事を「多少の苦労はあるけど楽しんでいくもの」と捉えている場合なら、Y理論のほうです。
Y理論は「仕事をするのは人間の本性であり、自分が設定した目標に対し積極的に行動する」という考え方です。
活躍する人が「仕事を楽しんでいる」と言っているのは決して偶然でも強がりでもなく、Y理論のことを考えているからです。そういう人だからこそ高次学習が起き、能力を進化させ、結果を出すことができます。だから活躍できるのです。

今回はXデー・Yデーのご紹介でした。
今回もありがとうございました。