みなさん、こんにちは。
今回は高速バス(夜行バスを含む)に関する話です。
僕は高速バスに結構乗るのですが、乗務員(運転士)によって対応が分かれることがあります。
それが「空いている座席なら使っていいですよ」と言う人と言わない人です。
今回はこの違いについて見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
どういうこと?
みなさんは移動の際に高速バスに乗られたことはありますか?
近距離の通勤がメインの路線だと自由席であることが多いですが、高速バスや基本的には予約制の指定席です。
夜行バスだと席をバス会社が勝手に割り振る分を含めて、100%指定席です。
指定席の場合、たまにあるのが相席になってしまうことなんですよね。
窓側の席を予約したけど、いざ乗ってみたら通路側の席に座ってきた人がいて相席になってしまった、ということってあると思います。
だからでしょうか、最近は前回見たような「相席ブロック」なんてのもあります。
相席ブロックとは、高速バスの座席予約で1人が意図的に隣や周囲の複数席を予約し、出発直前にそれらをキャンセルして隣を空席にする迷惑行為です。
この行為によりバス会社が減収し、他の利用者が予約できなくなる被害が急増しています。
ちなみに、自由席のバスの場合はこのイラストのように通路側に荷物を置いて相席させにくくすることを言います。

知らない人との相席は、窓側の人はもちろん、通路側の人も不快になります。
3列シートのバスで真ん中に座るときは窓側の席に誰か乗っていてもそこまで気にはならないのですが、4列シートの通路側の場合に窓側の席に知らない人が乗っていると(大抵は窓側に誰か座っています)相席になって不快感が増します。
窓側の席の人も不快感をもちますが、通路側の人はアゥエー感もプラスされるので不快感がさらに増します。


だからでしょうか。
高速バスの乗務員によっては「通路側の席の方、よろしければ空いている席をご利用ください」と言ってくれることがあります。
これには条件があり、ここから先に乗車可能な停留所がなく、この時点で乗客の人数が最終確定している場合です。
まだこの先に乗車可能な停留所があると、そこに行くまでの間に空席を予約してくる人もいるからです。
この先に乗車可能な停留所がなく、今の時点で人数が最終確定した場合には、乗務員によっては「通路側の席の方、よろしければ空いている席をご利用ください」と言ってくれます。
3列シートのバス(主に夜行バス)の場合でも「真ん中の席の方、この先乗車される方はいませんので、空いている席をご自由にお使いください」と言ってくれます。
もちろん、僕のように高速バスに慣れている乗客だと、相席になったら「この先に乗客可能な停留所はないから、もう空いているところに移動しても大丈夫だ」と判断し、勝手に移動します。

規則ではダメ
でも実は、指定席は「指定された席に座ること」が契約に定められているので、厳密には席の移動は契約違反になります。
詳しい説明は省きますが、国土交通省やバス会社の約款のようなもので決められています。
規則でも「必ず指定された席にお座りください」と書いているバス会社もあります。
しかし、これでは相席になった乗客の不満がたまってしまいますよね。
だから乗務員によっては気を利かせて、規則よりも乗客の満足を優先させて「席の移動OKです」と言ってくれるのです。
でも真面目な方なのか、「規則なので移動はしないでください」というスタンスの乗務員も稀にいます。
「席を移動してもいいですか?」と聞いたら、大抵の場合はOKをしてくれますが、こういう真面目な方を中心に「いや、規則なのでダメです」と言われることも稀にあります。
乗客が勝手に移動した場合に「勝手に席を変えないでください」と戻される場合も、ごくごく稀ですがあります。
割安料金での席はややこしい
この「相席による空席への移動」でややこしくなるのが、割安料金で予約した席です。
高速バスには路線によっては飛行機の早割、特割のような席があります。セール価格として当日限定で安くなる席もあります。
例えば名古屋~大阪の高速バスだと、定価が3300円くらいなのに対し、早割だと2100円くらいで買えます。
その代わり、割安料金で予約した場合は、安い分だけ通路側とか、3列シートなら真ん中のB列など、他の人が敬遠しがちな席になることが多いです。
価格差がある以上、割安の席で通常の席に座ることは本来なら契約違反です。
ただ、電車の普通車指定席をグリーン車指定席にしたとか、飛行機のエコノミークラスをビジネスクラスにしたとか、そういう席のグレードに差がある場合はもちろんダメですが、高速バスは基本的には席のグレードに差はありません。
もちろん4列シートと3列シートが混在しているバスや、レギュラーシートのプレミアムシートに分かれたバスもあります。そういうバスは席のグレードに差があります。
そのため、席の予約については通常価格と割安料金による価格の差はあるものの、席のグレード自体は同じ場合には、乗務員の判断によって席の変更を認めてくれることが多いです。
これも断るのは真面目な乗務員くらいです。
大抵の乗務員はOKを出してくれますし、乗車時に割安料金で乗っていることがわかっても「本当はダメなんですけど、空席があれば移動してもいいですよ」と言ってくれます。
規則だから<顧客満足
診断士っぽく見てみると、バス会社の対応としては規則を遵守することよりも顧客満足を重視していることがわかります。
企業経営理論で習った機能的価値と情緒的価値で言うと、今の時代は情緒的価値の重要性が高まっていますからね。
情緒的価値とは、商品やサービスを利用する際に顧客が心の中で感じる「喜び」「安心感」「ステータス」といった、数値化できない精神的な満足感のことです。
製品の「性能・機能・価格」などスペック面を評価する機能的価値(例:自動車の燃費やスピード、冷蔵庫の容量)と対になる概念です。
やはり、機能的価値での差別化が難しい現代においては、顧客の心に訴えかけてファンを創出する情緒的価値がマーケティングやブランディングで非常に重要視されています。
バス会社としても、安全運行に支障が無い範囲ならば、規則を守ることよりも顧客満足を優先するのは当然かと思います。
それがリピーター獲得やLTV(顧客生涯価値)の向上にもつながりますからね。
オマケ:僕の強み
僕は日本全国どこでも移動できるフットワークの軽さが武器なので、もちろんですが高速バス(夜行バス)もよく利用します。
値段も新幹線の半額くらいですし、朝早くから現地で活動できますから、意外と便利です。
しかし、他の人からよく聞かれるのは「夜行バスは腰が痛くなるから乗りたくない」とか「よくこんなに夜行バスに乗れますよね?」ということです。
僕は1週間で3〜4回夜行バスに乗ったこともありますし、「(頻繁に)夜行バスに乗れる体力」って診断士にとっての強み・差別化要素かもしれませんね。
「体力」なのかは微妙ですが、「移動に制限がない、どこでも移動可能」とすれば確実に強み・差別化要素になりますね。

今回は高速バス(夜行バス含む)の席の移動について見ていきました。
今回もありがとうございました。