徐々に単価の高い仕事へ

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みなさん、こんにちは。
今回は診断士のみなさん(と言っても僕の同期か僕より後輩の方)にとって気になる「お金」について見ていきます。

って、こういう話は大好物ですか?大好物ですよね?(笑)

それでは、よろしくお願いします。

そんな簡単にはいきません

いきなり出鼻をくじくようで申し訳ありませんが、そんな簡単にはいきません。

もしかしたら、合格されたばかりの方だと「診断士は年収1,000万円も夢ではない」と思いながら診断士の仕事を始めた方もいらっしゃるかもしれません。それは5年くらいのスパンが必要です。

また、診断士として生活するなら黒字にしたいと考えると思います。しかし、それでも3年くらいしてからでないと厳しいです。

もちろん企業内診断士で、診断士試験に合格すると資格手当がもらえたり昇給したりすることで1,000万円に到達する方もいらっしゃると思います(特に大企業の方)。

ですが、診断士としての仕事でいきなり高単価の仕事を得ることはありません

正直、最初の1〜2年は「診断士の仕事」としては赤字です。飲み会代やセミナー(プロコン塾など)の受講料など、出費のほうが多いです。

まずはこの現実を受け入れましょう。

最初はボランティア的な仕事から

診断士としての仕事は、最初は報酬などないボランティアのようなものになります。例えば一発合格道場やタキプロなどの受験生支援団体はどちらも無報酬です。

また、勉強会でも発表をする機会がありますが、その際も報酬は出ません。よくて「勉強会の後の懇親会費を出してくれる」でしょう。本来なら5,000円くらいかかる飲み会代が無料になるという意味では報酬と言えるレベルです。

当然ですが、この段階では大赤字です。しかし、ここで経験・実績を積むことがこの先の診断士人生においてとてつもなく重要になります。後でまた見ていきますが、診断士の仕事をもらう上で重要になることが「経験・実績」です。その経験・実績を1年目から積んでいくことが重要です。

1年目の前半はこのレベルであることが多いです

人脈を築くとそこから仕事が来る

ここまで見てきたように、診断士に必要な三大態度を満たしているほど、人脈・ネットワークが構築され、関係性も強化されます。そうすると仕事を抱えている先輩から「これを手伝ってみない?」とか「こんな案件があるんだけど」と声がかかるようになります

仕事を抱えていそうな先輩にだけ仲良くして、そうではない先輩には愛想悪い態度を取るのはNGです。そういう態度は仕事を抱えている先輩にも伝わり、せっかくの仕事の紹介がなくなります。

ただし、その仕事は手伝いレベルのものになります。執筆だとしても共著です。そのため、報酬は安いです。「小さい報酬レベルの仕事」というイメージです

例えば執筆なら1ページ5,000円、ブログ作成なら1記事1,000円とか、そのようなレベルです。
1つの案件で1〜2万円ほどの報酬で、3万円もらえたらむしろ良いほうです。

ここもまだ赤字ですが、ここでも「経験・実績を積めること」が重要になります

1年目の後半から2年目はこのレベルであることが多いです

中くらいの報酬レベルの仕事がくる

小さい報酬レベルの仕事をいくつかこなし、相手の信頼を得て人脈・ネットワーク構築や関係性がさらに強化されると、もう少し大きな仕事を紹介されるようになります。「中くらいの報酬レベルの仕事」というイメージです

第三者を紹介され、その人からもらう案件が中くらいの報酬レベルということもあります

ここになると1日2〜3万円くらいもらえます。そしてそれを数日こなすような案件になっているため、毎月とはいかなくても、もらえる月は収支がプラスになります。

ただし、まだ年間ベースだと収支はマイナスであるか、プラスになっても少しだけということが多いです。

また、このあたりになると経験・実績がないともらえないものばかりになります。だからこそ、ボランティアや先輩の手伝いでもいいから、1年目から経験・実績を積むことが重要になるわけです

早い人で2年目、通常だと3年目でこのレベルに達することが多いです

だからこそ、最初に「診断士としての生活が黒字になるのは3年くらいしてからでないと厳しいです」と述べたわけです。

ただし、例外が2パターンあります。

例外①:元々人脈がある人は1年前倒し
ここまでの内容について、合格前から診断士や商工会議所などとの人脈・ネットワークがある人なら1年前倒しになります
つまり、1年目の前半からすでに「小さい報酬レベルの仕事」をもらえ、1年目の後半からは「中くらいの報酬レベルの仕事」をもらえます

例外②:女性
女性診断士はそもそも1割ほどしかいないため、最初から差別化ができています。また、女性どうしのネットワーク(診断士どうしに限らず)で男性よりも仕事をもらいやすいです。診断士の仕事の中には女性限定の案件とか、女性のほうが有利な案件もあります。そういうものは女性に案件がいきます。
なので、女性は2年目に入って早々に「中くらいの報酬レベルの仕事」をもらいやすいです

ここからは未開の地

さて、ここからは僕もまだ曖昧にしか捉えていない領域です。ですが確実に言えることは以下の3つです。

①経験・実績がないと絶対に得られない仕事である
これはここまで説明したとおりです。だからこそ、ボランティアや先輩の手伝いでも経験・実績を1年目から積み重ねていきましょう

②「良い流れのサイクル」に入っている必要がある
三大態度を満たすコミュニケーション力があり、人脈・ネットワークが豊富になるような人なら、最初は先輩などがやり方や進め方についてフォローしてくれます。そうすると経験・実績やスキルが不足していてもそれなりの質の成果物ができます。

それにより相手の満足や自分の成長だけでなく、成功体験と実績を積むことができ、これがさらなる高単価の仕事のきっかけになります
そして、「小さい報酬レベルの仕事」を積み重ね、「中くらいの報酬レベルの仕事」を獲得してそれも積み重ねていくことで、「大きい報酬レベルの仕事」を得られるようになります

例えば補助金の仕事、コンサルの仕事、講演などが入ってきます。そうなると、1日(1回)で1万円は当たり前、うまくいくと10万円以上をもらえる世界に入ります。

だからこそ、診断士は三大態度を満たす必要があるのです。

③キャリア分析をしてキャリアプランがあること
ここから先の領域はきちんとビジネスとしてのキャリアプランを練っている必要があります
例えばこちらの本にあるようなことをする必要があります。

先輩などに対しても、自分の強み、やりたいこと、やれること、ターゲット、価格、サービス提供方法などを「明確かつ具体的に」説明できる必要があります。突っ込まれたときにオドオドしてしまうようならまだ甘いです

何なら、これをできるようにするためだけのセミナー(講座)もあるほどです。それだけ診断士にとっては「高報酬のエリアにいけるかどうか」の分水嶺になるところだということです。

これらができると、大きな報酬の仕事がもらえます。相手企業に1日行くだけで5万円とか、講演1回で10万円もらえるようなこともあるでしょう。こちらに関しては、9月頃に改めて記事にする予定です。

診断士の仕事はたくさんある

診断士は7科目の1次試験があるように、仕事の幅は広いです。ITの仕事もあれば生産管理、会計、法律まで様々あります。そのため、自分で探しにいけば診断士の仕事はたくさんあります。

自分なりのキャリアプランを練っておけば、必ず経験・実績を積み重ねて単価を上げていくことができます

今回は診断士のお金事情について見ていきました。生々しい金額もありましたね(笑)

今回もありがとうございました。