みなさん、こんにちは。
今回は診断士としてのプロ野球の見方についてのご提案の3回目です。
今回は、診断士としてプロ野球とどう向き合うのかについてご提案します。
それでは、今回もよろしくお願いします。
12球団公平に見る
これは僕が日頃から意識していることです。
僕はTAC名古屋校出身ということで、名古屋の仲間から試合観戦チケットをもらうことがあるため、確かに中日ドラゴンズの試合を何回か見に行ったことはあります。
しかし、だからと言って中日ドラゴンズを贔屓にしているわけではありません。と言うより、正確に言うと「診断士になってからは意図的に特定の球団のファンにならないようにしている」です。
なぜなら、特定の球団のファンになるとトラブルなどにつながるリスクがあるからです。
そこで、僕は意識を変えました。12球団公平に見ていけばどの球団の話もできるから、ありとあらゆるプロ野球ファンと共通の話ができます。好きなものの話や地元トークのように、相手と共通の話題ができると心理的距離が一気に縮まります。これがコミュニケーションの円滑化や相手の安心感につながり、人脈・ネットワークや関係性強化にもつながりやすくなります。
診断士なら1次試験が7科目あり、「浅く広く」のスタンスでした。これと同じようにプロ野球も見ていきましょう。
例えば阪神ファンなら「阪神」という1球団だけものすごく深く見ていて、他のセリーグの5球団(対戦相手)をある程度深く見ていて、パリーグの球団についてはほぼ見ていないと思います。つまり球団ごとに「濃淡」があります。これが普通のファンですよね。
ただ、診断士ならこの「濃淡」をなくして平準化してみましょう。運営管理でやった「ラインバランシング」ですね。特定の1球団ばかり見ていると、そこだけ深くなって濃淡がついてしまいますので、バランスロス率が上がってしまいます。ラインバランシングによって12球団を同じくらい見ていき、濃淡をなくしていくのはいかがでしょうか?
「いやいや、贔屓チームのことが気になるよ」という方、気持ちはわかります。別に贔屓チームをもつな、ファンを辞めるなとは言いません。
ではこうすればいかがでしょうか?
「中小企業診断士として」を意識する
中小企業診断士は国家資格であり、中小企業の診断や支援のプロとして国からお墨付きをもらっている人です。そんなプロが、「阪神ファンだから阪神しか見る気はない。巨人は嫌いだ」はもったいないです。
そこで、「中小企業の診断や支援のプロ」としての視点を強く意識してみましょう。つまり、診断士としての目線をもって、各チームの資金面、補強面、IT面、マーケティング面(地域活性化を含む)、経済面などの戦略を見ていくのはいかがでしょうか?
例えばサインパターンや選手の癖を盗むために各球団はどのような対策をしているのか、ITツールを導入しているならどのようなものか。球団と地元企業との連携はどのように行っていて、地域活性化にどのようにつなげているのか。このようなものを想像してみましょう(実際と合っていなくてもOKです)。そうすると、少なくとも試合結果へのこだわりは軽減されるはずです。
特に、今まで深さの濃淡がかなりあった方は、他の11球団の戦略を横断的に見てみると、今まで知らなかった発見があり、楽しいですよ。
これらは普段の試合結果や成績ではなく、球団としての経営や選手個人の生活について語っていますので、普段のプロ野球とは違った視点からプロ野球を見ていくことができます。
また、贔屓球団以外のチームを見ていくときは、楽しくなければ続かないと思います。例えば巨人ファンが阪神のことを見ていくのは苦痛ですよね。
そこで、「ぽけるす」というYouTuberの動画をオススメします。この方は12球団を公平に扱い、野球ゲーム(主に実況パワフルプロ野球)を使って動画にしています。扱うネタも架空のストーリーであって実際の結果ではないため、相手球団のことを気にする必要はありません。例えば巨人ファンの方が阪神に関する話を見ていくときは、この人の動画から阪神に関するものを見ていくと、楽しく阪神に関する情報を得られると思います。
このようにして贔屓球団以外のチームへの抵抗感がなくなったあたりで、スポーツニュースで意図的に「自分の贔屓球団以外のチーム」の結果を見てみましょう。そうすると「このルーキー、もう1軍に出ていたのか」とか「あのベテランの○○選手ってまだスタメンなのか」というのが見えてきます。今までの「贔屓チーム以外はノーサンキュー」という見方からは変わっていると思います。
「いやいや、それでも贔屓チームを忘れられないよ」という方、わかりました。
ではこれならいかがですか?
贔屓チームの事例から診断士としての教訓を得る
まさに診断士としての分析力、思考力を使ったやり方です。
自分の贔屓チームから問題点や良い取り組みなどをもってきて、それを診断士なりに考察してみましょう。
例えば中日ドラゴンズのファンなら、中日の選手がいつもチャンスの場面で点が取れないことにイライラしていますよね。この問題点は中日ドラゴンズのファンはもちろん、他球団のファンでも知っています。
そこで、この原因と改善策を診断士として分析してみましょう。そしてそれを診断士としての教訓につなげてみてはいかがでしょうか?
例えば「ここぞの場面こそネガティブに考えない、難しく複雑に考えない」という教訓を得れば、自分が診断士として仕事をする際に役立ちます。
嫌いなチームがあったとしても、問題点を見つけて改善策を出し、それを自身の診断士としての教訓に変換することができるなら、楽しくできると思います。
ポイントは「精神的余裕」と「高い視点からチームを見る」です。診断士の仕事でも精神的余裕がないと相手企業の情報や課題の把握の際にパニックになって難しく複雑に考えてしまいますよね。こうなると視野狭窄になって高い視点からは見ることができません。
以上、診断士ならではのプロ野球との付き合い方について見ていきました。
今回もありがとうございました。