診断士としてのプロ野球の見方②

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みなさん、こんにちは。
今回は僕が意識しているプロ野球との付き合い方について見ていきます。

と言っても、これから述べることが正解とは限りません。それに従う必要もありません。プロ野球の楽しみ方や観戦のスタイルは人それぞれですからね

それでは、今回もよろしくお願いします。

迷惑行為をする客は嫌

これはあくまで僕の好みの問題ですが、僕はヤジを飛ばしたり内野席なのに大声で叫んだりする人は嫌ですね負けたときに選手に向かって「金返せ」というヤジをよく耳にしますが、「いやいや、こっちこそお前のヤジを聞きにきたわけじゃないからお前が金返せ」となります

また、よくわからない独自の価値観(ルール)で応援しているパターンもあります。例えば僕が観戦をしに行った試合で、外国人選手が打席に入ったときだけ大きな国旗を掲げ、大声で外国人選手のフルネームを叫ぶ変な人が内野席にいました(内野席はゆっくり見たいという観客が多いエリアです)。また、内野席で応援歌を大声で歌っている人もよくいます(そういう人のために外野席があります)。
まず、大きな国旗を掲げると後ろの人の試合観戦の妨げになります。また、内野席は静かに見たい人が多いため、大声で選手名を叫んだり応援歌を歌ったりするなら外野席でやったほうがいいです。

このように、プロ野球の観戦をすると変な人や迷惑な人がちょくちょくいます。こういう方も嫌です。今の例なら突然大声を出すから周囲の人がビックリしますし、大きな国旗を掲げられたら後ろの人の視界の邪魔になります。試合に集中できなくて不快に感じている方もいますので、そういう行為は迷惑行為に該当します。

もちろん、プロ野球観戦はヤジや大声を出してナンボという価値観もあるのでしょう。「応援しているからこそだ」、「面白いヤジならいいだろ」という意見もあると思います。内野席で応援歌を歌ったり叫んだりしてはいけないというルールもありません(あくまで常識とマナーに依存されています)し、変なルールでの観戦も本人としては当然だと思っているのでしょう。このような他人の価値観や意見を尊重する必要はあります

しかし、「自分の価値観や意見優先で他人に迷惑をかけてもいい」というのはちょっと無理があると思います。きっと、そういう迷惑行為をする背景には、ストレス解消とか存在感を見せたいとか、何らかの事情があるのでしょう。

プロ野球でも鉄道でもそうですし、アイドルでもアニメでもゲームでもそうですが、ファンなら相手(アイドル本人など)の邪魔をしない、他のファンの邪魔をしない、ファンではない一般の人を不快にしない、アンチがいても反論しないことが暗黙のルールです。

いじる動画や煽る動画も嫌

僕は、負けたチームの選手や監督をいじったりファンを煽ったりする動画は嫌いです。たとえネタ動画や冗談100%の動画だとしてもです。

確かにこの手の動画は再生数を稼げます。過度な表現を使って動画を作れば簡単に収益化ができますし、勝ったチームのファンだけでなく負けてフラストレーションがたまっているファンの捌け口にもなっているため、ニーズがあることも確かです。

でもそれを喜んで見てしまうと、診断士として必要な三大態度のうち「ポジティブ」と「謙虚」を失ってしまいます。また、「楽しい」も本来の意味とは異なると思います。いじめているシーンを見て楽しんでいるって、診断士の「楽しい」ではありません。

ちなみに、「いや、ネタだからいじめてではないよ」とか「冗談だよ」は通用しません。それはいじめている側の典型的な言い訳ですよね。また、「いや、あのチームのファンもやってるから」も言い訳にはなりません。「あいつがやったから俺もやった」という小学生の理屈と同じです。

迷惑行為をする客の背景にある事情

迷惑行為をしてくる人にも何らかの事情があるのかもしれません

多くあるパターンが、仕事や家庭のストレスを発散するためにヤジを飛ばしたり大声で叫んだりするパターンです。
球場には何千人何万人も来るので、ストレスがたまっている方も多いです。精神的に余裕がなく、自己肯定感が低いからこそ、叫んでストレス発散をしているのです。ネットで誹謗中傷のメッセージを書く人と同じ原理です。

また、自己肯定感が低いために、自分の存在をアピールしたいという思いもあります。極端なことを言えば「名物おじさん」として選手やファンに知れ渡ってほしいという思いもあります。

おそらくですが、精神的余裕があり、自己肯定感が高くなっているなら、ここまでの迷惑行為はしないと思います

また、元から周囲の空気を読む力がない方や、精神的に何らかの障害や病気をお持ちの方もいます(そういう方への差別や偏見はNGです)。

何千人何万人もいる球場では変な人や迷惑な客がいるのも仕方ないです

ファンになる心理を理解する

背景の事情を考えるに当たって、ファンになる心理を理解することも有効です

プロ野球ファンになる心理として大きくは3つあります。

代理経験

「選手は自分が体現したい世界観の先導者である」として、自分が手に入らない世界や選べない道をプロとして追及している人を応援したいという心理です。

自己投影

自分自身が夢を見られるような疑似世界が作られ、その疑似体験を現実のように捉えることで、陶酔感を味わう心理です。優勝などという選手や球団と同じ目標を体験しようとしています。

この自己投影があるからこそ、「勝ったら喜び、負けたら不機嫌になる」という、ややこしいことにつながります贔屓のチーム(選手)が勝ったら自分がほめられたように受け止め、ご機嫌になります。逆に負けると自分が攻撃されたように受け止め、不機嫌になります。これがあるから人間関係でややこしくなる、ビジネスでは野球の話はタブーとされるのです。

日常のストレスを贔屓のチームを応援することで晴らしたいのに負けたら余計ストレスがたまることにもつながります。また、勝ったら大喜びをして相手のチームのファンを煽るようなことをします。ネットの動画が最たる例です。これは精神的余裕がなく、自己肯定感が低い方ほど気持ちのムラが激しくなります

こちらについては後日、プロ野球観戦依存症と絡めて「プロ野球の切り離し方」というテーマで改めてお送りします。

自己陶酔

ファンが自分で一助を担うことにより、選手の成長を手助けしているという感覚など、まるでパートナーのように陶酔できる心理です。

その他

これらの3つの心理に加え、地元が近い、選手と出身地や年齢が近いなど、ちょっとした共通点が応援したいという欲求に繋がります。さらに、球団のファンサービスや、選手の人間性、応援している選手の活躍なども影響してきますファンになればなるほど、ロイヤルティが高まり、贔屓チームが弱くてもファンを続けていく事に繋がります

中小企業診断士として

もちろん、こういう方の価値観も尊重する必要がありますし、敬意を払う必要があります

しかし、診断士としてはプロ野球観戦で選手に対しヤジを飛ばしたり大声で叫んだりして日頃のストレス発散をするのはふさわしくないと考えています。また、自分だけの変なルールでの観戦も周りの人のことを考えていないため、慎んだほうがいいと思います。

これらの迷惑行為は「ポジティブ・楽しい・謙虚」の三大態度や相手への敬意などを1つも満たしていません診断士は三大態度(+相手への敬意など)をもっていくことが望ましいので、少なくとも僕はやらないようにしています。

今回はここまでにします。次回も診断士としてのプロ野球の見方について解説します。

それでは、今回もありがとうございました。