ブライト健太さんも苦労している

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みなさん、こんにちは。

今回は、今年まで中日ドラゴンズの選手として在籍していたブライト健太元選手について取り上げていきます。

人が弱っているとき、あなたはどう思うでしょうか?

そしてその考え方次第でハラスメントのリスクがわかります。

それでは、今回もよろしくお願いします。

プロ野球選手でも精神疾患になる時代

先日、中日ドラゴンズのブライト健太選手が、うつ病に悩まされていたこと、戦力外通告を受けたこと、そして現役引退を公表したというニュースを目にしました。

プロ野球選手といえば、厳しい競争の世界で結果を求められる存在ですよね。中学や高校の部活とはレベルも事情も全く異なります。

体力や技術だけでなく、精神的な強さも求められます。

そんなプロ野球選手であっても、精神疾患に悩まされることがあります。

こちらがブライト健太選手のnoteです。

ブライト健太|note

X(旧Twitter)やインスタグラムもやっています。

根性が足りない?

このニュースを見て、改めて考えさせられたことがあります。

それは、精神的な不調に悩む人に対して、外部の人はどのような考え方で接しているのか、ということです。

「根性が足りない」で片づけていませんか?

昔は、厳しく怒られて育つことが当たり前だった時代もあるのは確かです。

「根性が足りない」
「そんなんでどうするんだ」
「もっと頑張れ」

そんな言葉をかけられながら成長してきた人もいます。

おそらくは50代以上の方はそうではないでしょうか?

もちろん、厳しい指導がすべて悪いわけではありません。ときには、相手の成長を願って厳しいことを伝える必要もあります。

しかし、精神的に苦しんでいる人に対してまで、何でも根性論で片づけてしまうのはどうなのでしょうか?

「バカじゃねーの?」
「甘ちゃんだろ」
「そんなんでメンタルを病んでいたら、この先やっていけないよ」

僕もブライト健太さんほどではないですが、精神疾患に苦しんだ経験があります。そして、実際にこういうことを言われたことがあります。

もし、このように言ってしまう(考えている)としたら、注意したほうがいいと思います。この発言や考えが通じたのは10年くらい前までです。

今はそういう考え方が自分では気づかないうちに、若い人への接し方や職場でのコミュニケーションに表れ、パワハラやモラハラにつながる可能性が高くなっています。

特に、昭和の体育会系の文化で育ち、「自分も厳しくされて成長したのだから、相手も同じようにすれば成長するはずだ」と考えている人は、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

自分が耐えられたことと、相手に同じことを求めてよいかどうかは、別の話です。

メンタル面のヘルプを「バカじゃねーの」?

例えば、僕が仕事や人間関係など、メンタル面で悩んでいることをSNSに書いたとします。

それを見たあなたは、どう思いますか?

正直に考えてみてください。

A:「バカじゃねーの?」「こいつは使えないな」「あいつの弱点を知れた。ざまーみろ」

B:「あいつも大変なんだな」「少し休んだほうがいいんじゃないか」

・・・・・・・・・・・

あなたは、どちらに近い考えでしょうか?

もちろん、これは僕に限った話ではありません。身近な同僚や部下、後輩、あるいはSNSでつながっている人が、精神的な不調や悩みを打ち明けたときのことを想像してみてください。

もしAのように考えるのであれば、注意が必要です。先ほども述べたように、いつパワハラやモラハラを起こしてもおかしくありません。

相手が苦しんでいることを、相手の能力や人間性を否定する材料にしてしまう。さらには、その人の弱点を知ったことを喜んでしまう。こうした考え方が実際の言動に表れれば、相手を傷つけたり、追い詰めたりすることにつながりかねません。

一方、Bのように考える人は、相手の置かれている状況を理解しようとしています。

もちろん、Bのように考えれば必ず相手から信頼される、というわけではありません。

大切なのは、心の中で心配するだけでなく、必要に応じて相手の話を聴いたり、本人の意思を確認したり、無理のない働き方を一緒に考えたりすることです。

相手を最初から否定するのか、それとも理解しようとするのか。その違いは大きいものです。

小さな違いが、やがて大きな差になる

人との接し方は、最初の小さな違いから変わっていきます。

例えば、部下が仕事で悩んでいるとき、「そんなことで悩むな」と突き放す上司のもとでは、部下は次第に相談しづらくなりますよね。

そして相談できないまま問題を抱え込み、深刻な事態になってから発覚する。そこで上司が「なぜ早く相談しなかったんだ」と責めれば、部下はますます相談しにくくなる。

こういうサイクルに陥らせている上司(先輩)を僕もよく見かけます。

反対に、そんな部下に対して「何か困っていることはある?」と声をかけ、話を聴く上司がいれば、問題が小さいうちに共有できますよね。

もちろん、結果は状況によって異なりますが、最初の接し方がその後の関係に影響することは十分に考えられます。

これは、サプライチェーンにおける「ブルウィップ効果」にも少し似ています。

運営管理で習った方もいらっしゃると思います。小さな需要変動がサプライチェーンの上流に伝わるにつれて大きな変動になる現象のことです。

人間関係でも、最初は小さな考え方や言葉の違いであっても、それが積み重なることで、信頼関係に大きな差が生まれます。

たった一言の声かけが、相談しやすい職場をつくることもあれば、逆に、誰も本音を話せない職場をつくってしまうこともあるのです。

相手が弱っているときこそ、接し方が問われる

僕は、相手がうまくいっているときだけでなく、苦しんでいるときにどう接するかが大切だと思っています。

順調なときに応援するのは、誰でもできるものです。

しかし、相手が失敗したとき、自信を失ったとき、精神的に余裕がなくなっているときには、こちらの価値観が表れやすいです。

そこで相手を見下したり、弱点を攻撃材料にしたりするのか。

それとも、「何か事情があるのかもしれない」「今は苦しい状況なのかもしれない」と考え、相手を理解しようとするのか。

この違いが、職場やコミュニティでの信頼関係を左右するのではないでしょうか。

ほめ達の教え

これは、僕が大切にしている「ほめ達」の考え方にもつながっています。

ほめ達が言う「ほめる」とは、何でも無理にほめたり、すべてを肯定したりすることではありません。

相手の価値を発見し、伝えることです。

そのためには、相手を一方的に決めつけず、相手の立場や事情を理解しようとする姿勢が欠かせません。

精神的に苦しんでいる人に対しても、最初から「甘えている」「使えない」と決めつけるのではなく、「この人は今、何に困っているのだろう」と考えてみるだけでも、その後の言葉や行動は変わるはずです。

最後に、自分自身に問いかけてみてください。

もし、自分が精神的に苦しんでいるとき、誰かにその悩みを打ち明けたとしたら、

「バカじゃねーの?」と笑われたいでしょうか?

「そんなんじゃやっていけないよ」と注意されたいでしょうか?

それとも、「大変だったね」「何かできることはある?」と声をかけてもらいたいでしょうか。

もちろん、自分が望む対応をすべての人にそのまま当てはめられるわけではありません。それでも、自分がされたら嫌なことを、他人には平気ですることがないか、振り返るきっかけにはなると思います。

今回は精神疾患に苦しんでいる人を、ブライト健太さんの例を使って見ていきました。

精神疾患に悩む人を、根性や甘えの問題だけで片づけないでください。そして、相手が弱っているときにこそ、その人をどう捉え、どう接するかを考えてみてください。その小さな積み重ねが、若い人から信頼される人になるためにも、ハラスメントを防ぐためにも、大切なものになっていきます。

今回もありがとうございました。