こち亀の新シリーズは流行するのか?①

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みなさん、こんにちは。

今回は日本一有名な中小企業診断士である両津勘吉についてです。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称「こち亀」の新作アニメが2027年に放送されることが発表されました。

しかも今回は、両津勘吉役をはじめ、主要キャストを一新。

両津勘吉役はラサール石井さんから落合福嗣さんへ、中川圭一役は宮本充さんから蒼井翔太さんへ、秋本麗子役は森尾由美さんからM・A・Oさんへ、大原大次郎役は佐山陽規さんから坂本頼光さんへと変更されます。

30年前のアニメを制作したぎゃろっぷが再び制作を担当するということで、「新しいけれど、どこか懐かしい」というコンセプトのようです。

これは楽しみではあります。

僕もこち亀は好きなので、新作そのものには期待しています。

ただ、中小企業診断士として「この新シリーズが、旧アニメを超えるほどの大きなブランドになるか?」と聞かれたら、僕はかなり厳しいのではないかと予想します。

今回はこちらについて、両津勘吉の後輩でもある中小企業診断士として、考えてみました。

それでは、今回もよろしくお願いします。

結論:無理

もちろん、実際に放送されてみないと分かりません。あくまで現時点での予想です。

結論から言うと、無理だと思います。「旧作の壁」があまりにも高いのです。

今回の新作で最も大きな壁になると思うのが、旧作が持っているブランドです。

1996年から放送された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、レギュラー放送だけでも長期間にわたって放送され、その後もテレビスペシャルが制作されました。

現在確認できるアニメ作品だけでも、TVアニメは344話、TVスペシャルも多数あります。

つまり、単純に「昔のアニメ」というレベルではありません。

長い年月をかけて、視聴者の中に「両津勘吉=ラサール石井さん」というイメージが形成されています。

さらにオープニング、エンディング、キャラクターデザイン、演出、BGMなども含めて、「こち亀といえばこれ」というイメージが積み重なっています。

これは立派なブランドです。

新作がどれだけ良い作品だったとしても、このブランドと比較されることになります。

この両津勘吉の銅像も、旧作のアニメの画をもとに作られています

新こち亀は、話題になると思います。「こち亀が帰ってきた!」というニュース性もあります。新しい声優陣への注目もあります。50周年という大きな節目もあります。

だから、放送開始直後はかなり盛り上がるでしょう。

しかし、「旧アニメのブランドを超えるほどの定番作品になるか?」と聞かれたら、僕は厳しいと予想します。

特に、1クールなど短期間の放送で終了するのであれば、「新しいこち亀を定着させる前に終わってしまう」可能性が高いと思います。

新規の若いファンを取り込むにも時間が足りない。旧作ファンに新しい声優や演出を受け入れてもらうにも時間が足りない。

結果として、「新作は面白かったけど、やっぱりこち亀といえばラサール石井の両さんだよね」となってしまう。

これが僕の予想です。

逆に言えば、もし新シリーズが何年も継続して放送されるのであれば、話は変わってきます。10年後には、「僕が子どもの頃に見ていたこち亀は落合福嗣さんの両津だった」という世代が出てくるかもしれません。そうなれば、新しいブランドが形成されたと言えるでしょう。

声優の交代は、思っている以上に大きい

特に今回大きいのが、主要キャストの一新です。

これは新しい作品を作るうえでは当然の選択肢です。

しかし、長年続いた作品の場合、声優そのものがキャラクターのブランドになっています。

こち亀なら、やはり「両津勘吉=ラサール石井さん」というイメージを持っている人が多いでしょう。

実はこれに近いものが同じジャンプ原作の作品で最近ありました。

スラムダンクです。

THE FIRST SLAM DUNK

『THE FIRST SLAM DUNK』では声優が一新されましたが、映画自体は国内興収157億円を超える大ヒットとなりました。つまり、「声優を変えたから失敗した」という話ではありません。

むしろ、映画としては大成功です。

それでも、僕が注目したいのは別のところです。

「新作がヒットすること」と「旧作のブランドを塗り替えること」は、別の話ではないか。

ということです。

スラムダンクのファンの中には、

「桜木花道=草尾毅さん」
「流川楓=緑川光さん」

というイメージを持っている人も少なくありません。僕もそうです。

映画を見れば新しい声にも慣れていきます。

しかし、それまで何十年も積み重ねてきた記憶を、1本の映画で完全に上書きすることは難しい。

ここに「ブランドの壁」があると思います。

ブランドは「接触回数」で作られる

ここで、中小企業診断士らしく考えてみます。

企業のブランドも、アニメのブランドも、基本的なところは似ています。

一度見ただけでブランドが形成されるわけではありません。何度も商品を見て、何度も利用して、何度も広告を見て、何度も人から話を聞いて、「この会社といえば○○」「この商品といえば○○」という認識が少しずつ形成されていきます。

アニメも同じです。毎週放送される。何年も続く。子どもの頃に見ていた作品を、大人になっても見る。さらに再放送される。配信される。主題歌を聞けば当時を思い出す。こうした接触の積み重ねによって、作品そのものが「記憶」に入り込んでいきます。

こち亀の場合、この積み重ねが非常に大きいのです。

だからこそ、新作がいきなりこの牙城を崩すのは簡単ではないと思います。

旧作「命かけます食べ放題」より

今回はここまでにします。

次回もこの続きとして、こち亀の新シリーズが流行するかどうかについて中小企業診断士としての見解を述べていきます。

今回もありがとうございました。